読み込み中...さだまさし生放送シリーズ(さだまさしなまほうそうシリーズ)は、日本放送協会(NHK)が歌手のさだまさしを司会に起用して、季節の節目ごとにNHK総合テレビで深夜に生放送しているバラエティ番組のシリーズ。2008年10月までに13回放送されている。海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送されているが、番組編成の関係上、撮って出し形式による録画での放送(数日遅れ)がほとんどである。
なお、正式なシリーズ名などは付けられていないため、便宜上この記事名としている。ちなみに、シリーズ第10弾の『真夜中なのに生放送 桜咲いてもさだまさし』で過去の放送リストを表示した時には「○○もさだまさし」という表記になっていた。また、まれに「さだまさしの深夜にやっているあれ」『広島から生放送』の際のはがきに由来するなどと呼ぶこともあるが、呼び方がその都度変化している。
日本放送協会(NHK)は、一連の不祥事に起因する改革で、番組制作におけるコストダウンが課題となっていた。そこで、2001年夏に実験的に放送された『さだまさしの見るラジオ・聴くテレビ』をいわば「定番」化しようということになり、2006年元日未明にシリーズの始まりとなる『新春いきなり生放送! 年の初めはさだまさし』が放送された。この日が選ばれたのは、近年『NHK紅白歌合戦』(紅白)の常連となっているさだが紅白からそのままの流れで出演できること、また、それに絡んで紅白明けの歌手を飛び入りゲストに呼べることなどが理由となっていた。
この『新春いきなり生放送!』が関東で5%、関西で6.2%という視聴率を記録し、さらに視聴者及びネット上で続編を希望する声が多かったことから続編が制作されることとなり、その後も年に数回のペースでタイトルや演出を変えつつも、以下の基本コンセプトを変えずに続けられてきた。 #徹底した低予算化を進める。テロップはタイトル以外手書き。必要事項はあらかじめホワイトボードに書き込んである。ただしニュース速報などの速報テロップ(緊急地震速報・地震情報・交通情報・気象警報など)は通常通り表示する。 # 歌は1、2曲程度に留め、視聴者からの便りをなるべく多く読む。# 投稿ははがき限定。封書での投稿は特別な理由がない限り原則的に認められない。FAXやEメールでの投稿募集は行っていない。
このうち、2.と3.はさだがかつてパーソナリティを務めていた文化放送の深夜番組『さだまさしのセイ!ヤング』(1981年-1994年)と同じスタンスである。また、1.のホワイトボードは初期は全てさだが自分で書いていた。
このほか頻繁に番組内で行われる事柄としては、以下のようなものがある。シリーズ第1弾。2006年1月1日・0:25 - 2:25 に放送。NHK放送センターからの生放送で、広報関係者のほか、前日夜に行われた『第56回NHK紅白歌合戦』の出演者の中から小林幸子、スキマスイッチ、平原綾香も登場した。ゲストは他に、コロッケ、柳原一成(料理研究家)、石川鷹彦(さだのバックバンドのギタリスト)。
犬の声を当てるコーナー、裏番組の紹介、さだ自身が出終わったばかりの『紅白歌合戦』への批判などが行われた。
番組中に歌った曲は、「親父の一番長い日」、「案山子」、「北の国から」。
シリーズ第2弾。2006年5月7日・0:15 - 1:15に放送。NHK横浜放送局開局80周年記念番組として放送された。ゲスト出演は天野真知(『こんにちはいっと6けん』レポーター)、平野奈央(『よこはまポートスタジオ』キャスター)。
「大型連休のことをなぜNHKでは『ゴールデンウィーク』と言わないのか」について論じたり、NHKの一連の不祥事に対する意見を述べ、それに関するはがきを紹介するなどした。
番組中に歌った曲は、唱歌「故郷」。そのほかに「関白宣言」の冒頭の一小節だけを歌い、嘉門達夫の「歌が突然終わるシリーズ」と同じ手法でオチをつけていた。
シリーズ第3弾。2006年8月5日・0:00 - 1:40に放送。翌日行われる『夏 長崎から さだまさし』のPRを兼ねてNHK長崎放送局から放送。『もってこい長崎』(長崎県向けの地域情報番組)などを放送しているスタジオが使われた。この回は1:00から10分間ニュースによる中断があった。
番組中に歌った曲は、「紫陽花の詩」、「蝉時雨」、「精霊流し」、「殺風景」、「長崎小夜曲(ナガサキシティ・セレナーデ)」の5曲。ただし「紫陽花」の途中から「精霊流し」の途中まではニュース挿入のため放送はされなかった。
ゲストは谷村新司(熊本県水俣市から電話出演)、渡辺俊幸(さだのプロデューサー)、吉田政美(元グレープ)、山本美穂(長崎放送局キャスター)、八木佐和子(同)。
シリーズ第4弾。2007年1月1日・0:25 - 2:25に放送。この回以降、NHKワールドのテレビ放送を通じて世界の100の国と地域へ配信されている(同時配信とならない国あり)。
前年同様NHK放送センターからの生放送であったが、『第57回NHK紅白歌合戦』からの出演者はなし。代わりに企画VTRとして「多滝鱒造(たたきますぞう)の人生レッスン」が製作され、戸張捷、小野文惠アナウンサー、さだ企画所属のプロゴルファー・谷口拓也が出演した。
さだは番組冒頭で『紅白歌合戦』のDJ OZMAの「擬似全裸事件」に触れたトークを展開した。その中で、OZMAの後に出番を迎えたアンジェラ・アキが、ピアノ一本で「Home」を歌い上げたパフォーマンスを高く評価した。
シリーズ最多となる1020通のはがきが届いた。海外にも放映されたため、アメリカや中国などからも投稿があった。はがきは1mほどの大きさのものやスルメ入りのもの、また宮島のしゃもじに文章が書いてあるものなど、特徴的なものが多く届いた。
番組の途中でさだがNHKの新番組『ぴあのピア』のインタビュー取材を受けるため席を外し、妹の佐田玲子が代わりに司会を行った。
番組中に歌った曲は、「大晦日(おおつごもり)」、「北の国からメドレー」、「道化師のソネット」。
シリーズ第5弾。2007年3月18日・0:15 - 1:30に放送。NHK放送センターから、『きょうの健康』のスタジオを借りて行われた。
卒業式をメインテーマに放送。また、小野文惠アナウンサーが代々木公園から「夜桜中継」をした。
番組中演奏した曲は『北の国から』の「五郎のテーマ」の一部だけだった。
シリーズ第6弾。2007年4月29日・0:10 - 1:40に放送。NHK松山放送局から放送。同局の玄関前からの中継映像で始まった。ゲスト出演は木本あさ(松山放送局キャスター)ほか。
番組中に歌った曲は「長崎小夜曲」。長崎市長射殺事件についての意見を述べた上での演奏だった。
シリーズ第7弾。2007年8月8日・0:10 - 2:10に放送。オランダでは1日遅れて放送された。
翌日行われる『2007 夏 広島から さだまさし』のPRを兼ねてNHK広島放送局から放送。ゲスト出演は山田一穂(広島放送局キャスター)など。
番組中に歌った曲は、「甲子園」(1983年のアルバム『風のおもかげ』収録)、「Birthday」。
シリーズ第8弾。2007年10月28日・0:05 - 1:35放送。シリーズ初の試みとして、総合テレビに加えてFMラジオ放送と、試験放送中のデジタルラジオ放送で同時放送された。なお、NHK松山放送局のテレビ放送のみサッカーJリーグ「愛媛FC×コンサドーレ札幌」録画中継のため、翌29日1:40 - 3:00に撮って出し形式で録画放送された。
放送はNHK名古屋放送局から『中学生日記』の教室セットを借りて行われ、同局アナウンサーの斉藤孝信が同番組の紹介や出演者募集を行った。このほか、地元名古屋の話題として「名古屋では娘三人で家が潰れる」といわれるほど派手な結婚式に関連してカバの重吉・福子の「結婚式」(カバの嫁入り)の話題を取り上げた。
さだは冒頭と最後に「信号は守らなきゃダメ! よく、海外生活経験者が『信号なんて守るのは日本くらいだ』などと言うが、それは彼らの行った国がおかしいのであって、いかなる場合でも信号無視はいけない」という内容の発言をした。この話題を含め、当番組が始まる直前まで放映されていた『たけしの日本教育白書』(フジテレビ系)の内容を念頭に置いたと思しき発言が多数あった。また、さだの「世間が許してもわしが許さん!」の一言で『必殺シリーズ』のテーマ曲のイントロ(トランペットソロ)が流れるというネタもあった。
味噌カツやきしめんなど、食べ物の名前を読み上げた後、逐一「出さなくていいよ!」とスタッフに断りを入れていた。
「グレープの生みの母」とされる東海ラジオの現役アナウンサー・蟹江篤子が番組観覧者としてスタジオに来場しており、それに気づいたさだに促されて出演し、はがきの一部を読んだ。また、かつて東海ラジオの深夜番組『ミッドナイト東海』を担当していた笑福亭鶴瓶がゲリラ的に電話出演した。
番組中に歌った曲は、「北の国から」、「51」(アルバム『Mist』収録)。「北の国から」は放送前日に行われたプロ野球日本シリーズの第1戦で北海道日本ハムファイターズが勝ったことにちなみ、ダルビッシュ有の応援歌バージョンで演奏された。
シリーズ第9弾。2008年1月1日・0:25 - 2:25放送。元日の放送は3回目。
NHK放送センター104スタジオからの生放送。広報関係者のほか、スタジオ前でのオープニングには前日夜に行われた『第58回NHK紅白歌合戦』の出演者の中から笑福亭鶴瓶、小林幸子も登場した。また、南原清隆、アンジェラ・アキ、天童よしみ、古田敦也らからはがきが届き、海外からは長谷川京子からのFAXも届いた。通常ははがき以外は受け付けないが、さだが主題歌を歌っているNHKのドラマ『海峡』の再放送の宣伝を兼ねていたため特例として認められた。
天気カメラの中継は渋谷駅ハチ公前、浅草雷門前、NHK放送センター屋上から。渋谷ではスタッフが「さだまさし生放送 NHK」と書かれたダンボールのプラカードを掲げていた。
前年の多滝鱒造に続き、棋士・「飛車田角道(ひしゃだかくみち)の『人生は将棋だ』」というコントが放送され、さだは飛車田角道十一段の役で出演。前年に引き続き司会に小野文恵アナウンサー、将棋の解説者としてなぜかゴルフ解説の戸張捷、将棋の対局相手としてさだの高校の後輩である棋士の佐藤康光二冠が出演した。
フジテレビの編成制作局長・鈴木克明の秘書から番組宛てに届いた手紙を読み上げた。さだの小説『眉山』が4月にフジテレビ系でドラマ化されるという内容だったが、NHKで民放の番組宣伝をするのは前例のないことである(このときのやりとりが後の回の企画につながることになる)。
番組中に歌った曲は、「Close Your Eyes-瞳を閉じて-」(アルバム『ADVANTAGE』収録)・「都忘れ」(アルバム『Mist』収録)の2曲。「信号守ろうキャンペーン」も継続された。
なお、さだは正月3が日のゴールデンタイムの特別番組コンプレックス『ニッポンの正月か!』に「正月パーソナリティーズ」の一員としてタカアンドトシ、アナウンサー3人(青井実、神田愛花、江崎史恵)とともに出演し、1月1日の『元日テレビ 今年は見せますNHK』『元日テレビ お便りだけが頼りです』、1月2日の『これこそ!わが町元気魂』、1月3日の『まさしとタカトシのハッピーモーニングショー』と『まさしとタカトシのハッピーニューイヤーショー』ではメインパーソナリティも担当した。『元日テレビ』の2番組は当番組と同じく104スタジオからの生放送で、『今年は見せますNHK』ではさだが「さっき同じスタジオでこんなに質素なセットでやっていた」とホワイトボードをそのまま残していたほか、『お便りだけが頼りです』のオープニングではそのホワイトボードをバックにテーブルしかないスタジオでタカアンドトシとトークをした。
シリーズ第10弾。2008年3月30日・0:05 - 1:35放送。NHK放送センターからの放送。
『2008年新春生放送』のエンディングで予告された。さだは「フジテレビの5スタからやるかこれが2008年10月の「お台場から-」へ繋がることになる。」と冗談を言い、それに対して井上知幸が「(第2弾のように)関東近辺でやるみたい」と返していた。
番組名はHP上のタイトルでは『桜が咲いてもさだまさし』となっており、”桜が”の”が”の箇所に赤い半透明の×印をつけて『桜咲いても―』と読ませていた。「が」が削られたのは番組表(ラテ欄)に番組名が収まるようにするためである。
『ラジオ深夜便』(ラジオ第1放送)とのコラボレーションが10分程度行われた。さだがCT-111スタジオから13階のラジオセンターへ移動する様子も映像であますところなく伝えられ、エレベーター内では携帯電話の動画を用いた。
“東京都内にある大学”のさだまさし研究会が5月10日(第11弾の放送日前日)にコンサートを開くというはがきが読まれ、さだと井上が「(次回は)その大学でやろうか」と冗談を言い、これが第11弾の放送場所につながる。
シリーズ第11弾。2008年5月11日0:25 - 1:55放送。本来は0:10 - 1:40に放送を予定していたが、プロ野球中継「巨人対中日」の放送を延長したため15分繰り下げ。NHKは、2008年度の番組改編にあたり月曜未明以外の深夜枠を新たに『EYES』として体系化しており、この回からは『EYES』の差し替えとして放送された。
リーガロイヤルホテル東京からの生放送。放送冒頭では早稲田大学大隈講堂前から生中継し、放送にあたっては早稲田大学放送研究会が全面的に協力し、ホテル周辺の警戒やさだと井上の誘導などが行われた。前回放送ではがきを紹介した“さだ研”のメンバーらが招待され、新歓コンサートの模様も紹介された。
アナウンサーゲストとして『第58回NHK紅白歌合戦』総合司会の松本和也が出演し、担当しているキャンペーン『NHK地球エコ2008』で藤原紀香と進行する6月6日から8日までの番組群を宣伝した。その際、番組群の統一タイトル「SAVE THE FUTURE」のロゴサインを手動で明滅する装置を付けた帽子を被った。
シリーズ第12弾。2008年7月27日0:10 - 1:40に放送された。NHK徳島放送局1階ロビーからの放送。徳島は、さだの小説『眉山』の舞台となった場所でもある。
久々に天気カメラからの中継があり、徳島県域テレビ局の送信所がある眉山の山頂から徳島市の夜景を放送した。
職員ゲストは新人アナウンサーの二宮直輝と地元出身契約キャスターの吉成静恵。吉成は自身が担当しているローカル音楽番組『あわメロ』の番組サイトなどを通じて集めた徳島県内の視聴者からのメッセージを紹介した。通常ははがき投稿限定の番組であるが、特例として行われた。二宮は地元ゆかりの板東英二の物まねを披露した。
番組中に歌った曲は、「献灯会」(アルバム『美しき日本の面影』に収録)と「眉山」(アルバム『Mist』に収録)。また、2008年6月28日に沖縄で行われた『うたの日カーニバル2008』の模様をWOWOWの映像提供により放送した。
シリーズ第13弾。NHKで10月26日0:10-1:40(25日深夜)、フジテレビ721とフジテレビCSHDで10月26日1:00-2:00に放送。フジテレビ721・CSHDは無料で放送された。
FCGビル(フジテレビ本社ビル)球体展望室「はちたま」から生放送。バラエティ番組でのNHKと民放のコラボレーションは極めて珍しい。「2008年新春生放送」で「眉山」の映画化・フジテレビでのドラマ化をPRしたはがきが読まれたことをきっかけに、さだがフジテレビに社屋からの生放送を打診しさだまさし、フジ社屋からNHK番組生放送 - サンケイスポーツ2008年10月18日付、放送翌日(10月27日)が地上デジタル放送完全移行まで残り1,000日となる日であることを名分に実現したさだNHKバラエティーをフジで同時放送 - 日刊スポーツ2008年10月18日付。スタッフはNHK・フジテレビがそれぞれ折半して担当、恒例のお天気中継もフジテレビ屋上にあるお天気カメラからであった。このため、NHKのエンディングでは手書きテロップで「製作協力:フジテレビ」とクレジットされていた。
フジテレビの地上デジタル放送推進大使(地デジ大使)である中村仁美アナが局の枠を超えて出演、NHK側は、準レギュラー扱いの小野文惠アナが、NHKの地デジ大使・島津有理子アナの代わり(島津アナが「『おはよう日本』の平日キャスターのため、休みを取っている」という名目)に「臨時地デジ大使」として出演し、小野・中村両アナウンサーによる地上デジタル放送の受信方法の告知コーナーが設けられた(代わりに恒例である佐田玲子によるNHKの番組広報コーナーはなかった)。また「2008年新春生放送」ではがきを送った張本人である鈴木克明フジテレビ編成制作局長もスタジオを訪れ、さだの作品である「親父の一番長い日」をフジテレビでドラマ化する予定であることを明らかにした。
中村アナがトーク中に「あるテーマパークの曲が…」と、せっかくNHKに気を遣って話したのだが、とっさにさだが「あるテーマパークって、ディズニーランドのこと?」と冗談交じりに聞き返し、笑いを誘った。NHKでの放送が終わるとともに、さだは「ジャパネットたかた」などそれまで言えなかったさまざまな商品名を連呼した。
番組中に歌った曲はグレープ時代のデビュー曲「雪の朝」(この前日がデビュー35周年記念日だったため)、フジテレビにちなんで「北の国から」のテーマ、NHKでの放送終了後に「案山子」。
シリーズ第14弾。2009年1月1日・0:25 - 2:25、これまで同様ゆく年くる年〜NHKニュース(2009年最初のニュース)の後に放送される予定。元旦未明の放送は4回目。
このシリーズは、紅白を終えたさだがその流れで番組に入るというのがコンセプトになっていたものの、平和コンサートが一段落したこともあってか、前日に行われる第59回NHK紅白歌合戦には出場しない。
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