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じゃじゃ馬グルーミン★UP!

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

じゃじゃ馬グルーミン★UP!』(じゃじゃうまグルーミンアップ)はゆうきまさみによる競走馬の育成を題材とした漫画作品。

概要

小学館]発行の『週刊少年サンデー (WS) 』誌上において、44号から42号まで連載。『機動警察パトレイバー』の次作にあたり、『WS』誌上において3作目となる長期連載作品短期連載も含めると4作目、増刊号の物も含めると5作目にあたる。。単行本は少年サンデーコミックスより全26巻が刊行されており、ゆうき最長の作品となっている2008年10月現在。。からにかけては文庫版が全14巻で発売された。

北海道静内郡静内町(現:新ひだか町)の牧場を舞台に、ふとしたきっかけから競走馬の育成に携わるようになった主人公の成長を描いた作品。

馬産を取り扱った作品の性質上から登場する馬の血統は細かく設定されており一部の馬には血統表が用意されており、祖父母の代までには実在の馬が設定されている(「じゃじゃ馬クーリング★DOWN!」『1巻』185 - 186頁など)。、この血統の設定に苦心したことをゆうきが述べている「ノーザンテーストの芦毛って聞いたことあります? 」『ゆうきまさみのはてしない物語』角川書店〈ニュータイプ100%コミック〉1997年2月24日初版発行、ISBN 4048527622、84 - 85頁

時代設定

本作はの3月から始まり、6月までの4年強が描かれている「作中の現代」が何年であるかは直接示されていないが、作中2年目から13年前に行なわれた東京優駿(「STEP133 醍醐家の謎[その3]」『6巻』127頁)が1983年開催である事(「STEP79 マジニナル」『8巻』85頁)から。また作中で折々に示されるカレンダーがこの期間の現実の物と一致している(「STEP13 黄金の午後」『2巻』41頁、他多数)。。6年の連載で4年間を描いているため現実より遅いスピードで作中の時間は進行していたが、連載開始時の1年未来からはじまり連載終了時の1年過去で終了しているために現実との時間差は小さく、登場人物達も現実に近いスピードで年を重ねて行った。まだ携帯電話がさほど普及していない時代を舞台としているため「携帯電話を借りていく「STEP245 夢よ、もういちど[その1]」『23巻』127頁」といった当時の世相を反映した描写も見られる。

作中のルール等も当時の物を反映しており、今日とは異なる点がある。クラシックには外国産馬がまだ一切出場できず「STEP75 この仔うります! 」『8巻』7頁馬齢については数え年が使われているため2001年以降の表記方法に比べて1歳多い表記となってる。

Sire Line

『じゃじゃ馬』の番外編となる短編で、本連載開始直前の『週刊少年サンデー』43号に掲載された「Sire Line -父の血筋- (SL1) 」(サイアーライン ちちのちすじ) と、4月増刊号に掲載された「Sire Line 2 (SL2) 」の2編があり、それぞれ本編の時系列に近い単行本の2巻と8巻に収録されている。

本編と同一の世界設定ながらも、騎手の竹岡一家にスポットライトを当てており、渡会牧場の面々は登場しない。「SL1」は本編内の1995年のダービーを、「SL2」は1996年オークスを中心としている。

あらすじ

東京都内の有名進学校に通う久世駿平は、春休みに北海道旅行へとバイクで出かけ、ひょんなことから競馬馬生産の渡会(わたらい)牧場と関わることになる。そこでとふれあう中でその魅力に惹かれ、日本一の競走馬の育成を目標とするようになる。親との葛藤、恋愛結婚といった人生の様々な出来事を体験し、思春期の少年は一人の大人へと育っていく。

登場人物

久世 駿平(くぜ しゅんぺい)
主人公。高校在学中の北海道旅行をきっかけに渡会牧場の人々と交流を持ち、ダービー馬を育てることを目標として渡会牧場に就職する。
渡会 ひびき(わたらい ひびき)
ヒロイン。渡会牧場社長の次女で駿平と同年齢。

登場馬

ストライクイーグル(イーグル)
渡会牧場産の競走馬。第1話のスプリングステークスを皮切りに、物語はイーグルのレースを追う様にして進んで行く。
ヒルデガード(ヒルダ)
渡会牧場の繁殖牝馬。駿平によく懐く。双子を受胎してしまう。
ヒコ(アダタラヨイチ)
ヒルダの双子の一頭。駿平が育成を担当。

他作品との繋がり

ゆうき作品

ゆうきの作品では他作のキャラクターがしばしばモブとして登場するが、本作においても様々なキャラクターが登場している。

ゆうきまさみ
作者自身が作品取材や見学の漫画家として時々出演「STEP43 空手形」『5巻』22頁、他多数
鉄腕バーディー
『バーディー』がOVA化されたに、バーディーとゴメスの戦いがテレビに映し出されている「STEP98 未来予想図」『10巻』60 - 61頁
究極超人あ〜る
R・田中一郎「STEP31 風と共に去りぬ」『4巻』12頁と鳥坂の2人は度々登場。特に鳥坂はモデルの関係から作者と共に作品取材の同行役としても登場するため「STEP83 ゴールデン・キャデラック」『8巻』148頁、他出演頻度が高い(cf.究極超人あ〜る#作品概要)。この他にも、成原博士が下記の後藤の張り込み時の容疑者として登場している「STEP156 クリスマスまで待てない[その4]」『15巻』103頁
機動警察パトレイバー
泉野明が酒屋の娘として登場「STEP22 夏は来ぬ」『3巻』43頁。後藤喜一は競馬場の観客としても登場している「Sire Line」『2巻』177頁他、刑事として競馬新聞を読みながら張り込みをしている姿が何度か見られる「STEP43 空手形」『5巻』、22頁、他。また、渡会牧場近隣の住民として斯波繁男が登場している「STEP223 それぞれの秋[その16]」『21巻』129頁

その他の漫画作品

折々にパロディオマージュ描写が見られる他、モブとしても描かれている。

めぞん一刻高橋留美子
「PIYO PIYOエプロン」「STEP63 男はつらいよ[その2]」『6巻』63頁および「PIYO PIYO」のマタニティのワンピース「STEP278 夢の道草[その6]」『26巻』127頁が作中に登場。また猪口(父)は笑い方を「『めぞん一刻』で三鷹の親父の声をやってた神谷明みたいな声」で笑う「STEP80 恐るべき女たち」『8巻』92頁と表現されている。
オバケのQ太郎藤子不二雄
駿平の部屋に『サンデー』があり、表紙には「新オバケのQ太郎FX」が描かれている「STEP42 上の空」『5巻』、20頁。また競馬場でのモブとしてQ太郎が描かれている「STEP45 夢の中へ[その1]」『5巻』66頁
赤塚不二夫作品
競馬場でのモブとしてイヤミ(おそ松くん)が登場。またシェー「STEP133 醍醐家の謎[その3]」『6巻』126頁やレレレのおじさん(天才バカボン)のパロディ描写「STEP57 星屑のステージ」『6巻』78頁「STEP234 冬花火[その2]」『22巻』149頁が見られる。
かってに改蔵久米田康治
ひびきが『サンデー』で読んでいる「STEP242 三度、冬花火[その4]」『23巻』77頁
神聖モテモテ王国ながいけん
梅ちゃんの台詞中に題名が含まれ、背景にファーザーが描かれている「STEP80 恐るべき女たち」『8巻』101頁
楳図かずお作品
パロディ描写が見られる「STEP61 男はつらいよ[その2]」『6巻』162頁
月下の棋士能條純一
将棋を指す場面でパロディ描写が見られる「STEP234 冬花火[その1]」『22巻』120頁
ど根性ガエル吉沢やすみ
梅ちゃんとひびきのかけあいが、同作の梅さんとヒロシのようになっている描写がある「STEP61 男はつらいよ[その2]」『6巻』176頁
いがらしみきお作品
呆けた醍醐悟がいがらしのキャラクターむん坊になっている「STEP20 サラブレッド[その1]」『3巻』、8頁
競馬場での観客
様々なキャラクターが競馬場の観客として描かれている。
Q太郎・イヤミ(上述)・鉄人28号(『鉄人28号』)・バルタン星人(『ウルトラシリーズ』)・ウルトラセブン(『ウルトラセブン』)
アクシデンツ -事故調クジラの事件簿-』(山田貴敏)・『アホアホ学園』(久喜青葉)・『うしおととら』(藤田和日郎)・『エンヤ KODOMO忍法帖森下裕美・『GS美神 極楽大作戦!!』(椎名高志)・『"LOVe"』(石渡治)・『め組の大吾』(曽田正人)・『名探偵コナン』(青山剛昌)・『"LOVe"』(石渡治「STEP60 男はつらいよ[その1]」『6巻』、150 - 151頁

書誌情報

全て著者はゆうきまさみ、発行は小学館

  • 『じゃじゃ馬グルーミン★UP! 』〈少年サンデーコミックス〉
  • # 1995年4月15日初版発行、ISBN 978-4091235213
  • # 1995年7月15日初版発行、ISBN 978-4091235220
  • # 1995年10月15日初版発行、ISBN 978-4091235237
  • # 1996年1月15日初版発行、ISBN 978-4091235244
  • # 1996年3月15日初版発行、ISBN 978-4091235251
  • # 1996年6月15日初版発行、ISBN 978-4091235268
  • # 1996年9月15日初版発行、ISBN 978-4091235275
  • # 1996年11月15日初版発行、ISBN 978-4091235282
  • # 1997年1月15日初版発行、ISBN 978-4091235299
  • # 1997年4月15日初版発行、ISBN 978-4091235305
  • # 1997年8月15日初版発行、ISBN 978-4091252418
  • # 1997年12月15日初版発行、ISBN 978-4091252425
  • # 1998年2月15日初版発行、ISBN 978-4091252432
  • # 1998年5月15日初版発行、ISBN 978-4091252449
  • # 1998年8月15日初版発行、ISBN 978-4091252456
  • # 1998年10月15日初版発行、ISBN 978-4091252463
  • # 1999年1月15日初版発行、ISBN 978-4091252470
  • # 1999年4月15日初版発行、ISBN 978-4091252487
  • # 1999年7月15日初版発行、ISBN 978-4091252494
  • # 1999年10月15日初版発行、ISBN 978-4091252500
  • # 2000年1月15日初版発行、ISBN 978-4091256713
  • # 2000年4月15日初版発行、ISBN 978-4091256720
  • # 2000年6月15日初版発行、ISBN 978-4091256737
  • # 2000年8月15日初版発行、ISBN 978-4091256744
  • # 2000年10月15日初版発行、ISBN 978-4091256751
  • # 2000年12月15日初版発行、ISBN 978-4091256768
  • 『じゃじゃ馬グルーミン★UP! 』〈小学館文庫〉
  • # 2003年12月、ISBN 978-4091935014
  • # 2003年12月、ISBN 978-4091935021
  • # 2004年2月、ISBN 978-4091935038
  • # 2004年2月、ISBN 978-4091935045
  • # 2004年4月、ISBN 978-4091935052
  • # 2004年4月、ISBN 978-4091935069
  • # 2004年5月、ISBN 978-4091935076
  • # 2004年6月、ISBN 978-4091935083
  • # 2004年7月、ISBN 978-4091935090
  • # 2004年8月、ISBN 978-4091935106
  • # 2004年9月、ISBN 978-4091935410
  • # 2004年10月、ISBN 978-4091935427
  • # 2004年11月、ISBN 978-4091935434
  • # 2004年12月、ISBN 978-4091935441

脚注

出典

『じゃじゃ馬グルーミン★UP! 』〈少年サンデーコミックス〉については『○巻』の形で記述。

関連項目

外部リンク

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