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キャンプ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Wikipedia画像へのリンク(ビーチサイドでのキャンプ)

キャンプ(英:camping)とは、保養、あるいは野外での休息などを目的とした、野外での宿泊行為である。露営野営宿営とも言う。何らの屋根もなく夜を過ごす場合でもキャンプと言う。

英語では、日本語の「キャンプ」に当たる宿泊行為を指す言葉は camping であり、camp は「キャンプする土地」という意味になる。

原始的なキャンプ

古くから、人里離れた場所をする際に夜間休息(野宿)の手段として行われていた。水場の付近の木々で火を起こし、調理や暖をとり、時にはクマオオカミなど野生の動物を遠ざけるなどした。雨露をしのぐ目的で天幕を張ることもあれば、その場で得られる材料で屋根を作ったり岩壁の張り出しなど天然の屋根を利用することもある。何ら屋根類がない状態で寝る場合もあった。

登山などの中で行なわれるキャンプ

大自然の中で、2日以上にわたって登山やツーリングを行なうなどといった、大きな目的がある中で行うキャンプ。大きな目的の中で行なわれるキャンプ、と位置づけることも可能なもの。

このようなキャンプでは素早く設営・撤収が出来ることが重視され、道具の総重量や点数などがかなり制限されたなかで、様々な工夫をすることになる。小型化・軽量化されたテント、コンロ類などを使うことが多い。

現代先進諸国の日常生活と比べれば決して快適とは言いがたいことも多いが、その不自由さの中で工夫したり、人間の素朴なありかたを実感することが楽しいと感じる人や、それこそがキャンプ本来の楽しみであると感じている人は昔から多い自然をこよなく愛して本格的な登山を行なう人や大規模なツーリングを行なう人などは、特にそういう人たちが多い

こうして、こよなく自然を愛する登山家やツーリングを行なう人々の間では、(自分が心から愛する)大自然の真っ只中で寝泊りすることは非常に甘美な行為であることは当然古くから知られていた。一方、登山やツーリングなどを行なわない人にはそれは馴染みの薄いものであったが、やがてその魅力が次第に一般人にも知られるようになり、広く行なわれるようになり、やがて通俗化したキャンプも登場するようになった。

目的としてのキャンプ

現在の広義のキャンプは、おおむね自然の中でゆったりとした時間を過ごすこと自体が目的であるが、特に決まった形式はなく、その楽しみ方は人それぞれである。

たき火を起こしてバーベキュー燻製などの料理を作ったり、森林浴天体観測をしたりする。

ごく近年では、キャンプ場として整備された場所も増えており、ほとんど野外活動したことがない人や登山をしない人々の間では、"キャンプ"と言えば営利施設としてのキャンプ場でのキャンプを指すことが多くなった。整備されたキャンプ場は水道トイレ商用電源などが用意され、場所によっては調理器具やテントなどの貸し出しも行っており、初心者や女性でも抵抗なく利用できるようになっている。車で10分程度の近隣にコンビニエンスストアスーパーがあることも多い。

ただ、整備されたキャンプ場では、快適な施設がありすぎること、テント同士が隣接していること、直火やキャンプファイヤーなどが禁止されていることなどから、純粋な野外活動としての魅力は半減すると言う人達もいる。

現在のキャンプは、野外の活動を行いたいが便利・快適さも追求するということで、設備を完備したキャンプ場で行うケースと、多少不便でも大自然にどっぷり浸かり世俗から遮断した環境で行うケースに二極化されている。

キャンプ場での過ごし方は様々であるとは言っても、ある節度の中での話であって、当然、人間としてのマナーというものがある。キャンプは自然それ自体を楽しむことがなによりも一番大きな目的あるいは大前提である、ということをすっかり忘れてしまって、わざわざそれをぶち壊しにしてしまうような行為(例えば、カラオケ、深夜にまで及ぶ宴会夜7〜8時ごろに楽しく和気あいあいと食事をすることは、ごく一般的に行なわれているのでもちろん良いのであるが、夜も10時、11時と更けるに従って、大声で話したり笑ったりするのを次第に控えるようにするのは常識である(それでも、どうしても話をしたい場合は、マナーを心得ている人ならば、顔を近づけるようにして小声で話しあっている)。キャンプ場では、翌日朝早く(夜明けあるいは朝5時や6時ごろ)に起きて、キャンプ場近くのハイキングコースなどに出かける人もいる(というのも、朝の大自然は格段に美しいため)ので、現代の都市生活の時間感覚を持ち込んで深夜11、12時すぎなどに目一杯活動することは他人の安眠を妨害することになり、重大なマナー違反である。テントは布キレ一枚でしかなく、視覚的には遮断していても、音は互いにすっかりつつ抜けになっているため(防音マンション類とは根本的に異なる)。キャンプ場によっては、例えば夜10時以降は騒音一切禁止などと決めているところもある。たとえ、そういった規則が無くとも、またキャンプ場側の規則がゆるやかなものであっても、他のキャンパーに迷惑をかけないように声は小さめにする、早め早めに静かにする、というのが人としてのマナーというものである。ロケット花火爆発音は他の人々に非常に大きなストレスを与える。延々と続けてキャンプ場を煙だらけにしてしまう者、他のキャンパーのテントに火の粉で穴をあけてしまうような言語道断の者もいたりする。など)をする不届き者が一部におり、キャンプ本来の目的である自然自体(「しん」とした静けさ、虫の鳴き声、動物の声、風の音、木の枝のこすれる音、森の空気の匂い、など)を楽しもうとしているまっとうなキャンパーたちに対して迷惑をかけ、大きなトラブルを起こすことがあるカラオケや宴会などは、普段、近所のカラオケ屋や居酒屋などに行ってやればよいことであり、何も大自然のすがすがしい環境の中にまで(猥雑なもの、通俗的なもの、どんちゃん騒ぎ、などを)わざわざ持ち込んで、他の人々に迷惑をかけるべきではない、ということはまっとうなキャンパーから頻繁に指摘されている。

キャンプの種類

キャンプは、楽しむ人により千差万別であり、種類の定義があるわけではないが、一般的に言われている内容のものを列挙する。

ツーリングキャンプ
キャンプツーリングともいう。オートバイもしくはサイクリング仕様の自転車ツーリング先でキャンプを行うこと。またはキャンプを目的の一つとしたツーリング。積載量が限られるため、小型のテントやタープが使われる。
オートキャンプ
狭義では車がキャンプサイトの中まで乗り入れ、車のすぐ横にテントやタープなどを張るキャンプ。オートキャンプ場はテントサイトひとつひとつに駐車スペースがついて1区画になっている。あるいは、車自体で寝泊まりする、いわゆるキャンピングカーキャンピングトレーラーによるキャンプ。日本では1990年代に大ブーム「トレーラーハウス等の規制のあり方に関する検討会」報告書 - OTO対策本部関係省庁連絡調整会議 トレーラーハウス等の規制のあり方に関する検討会、平成11年12月14日になり、家族一緒のキャンプ(いわゆるファミリーキャンプ)が人気になった。
広義では交通手段として車を使うだけのキャンプも指す。
デイキャンプ
非常に広義の意味でのキャンプ。宿泊を伴わない日帰りの野外活動。テントも張らず、河原で行うバーベキュー花見などのアウトドア活動を日帰りで行なうことも、"キャンプ"と稀に呼ばれることがある。

キャンプ場の種類

もともとキャンプ場に分類があったわけではないが、「オートキャンプ場」というものが登場してから、それを意識した分類が言われるようになった。
一般のキャンプ場
現在「オートキャンプ場」とあえてうたっていないところは、テント脇までの自動車の乗り入れはできないことが一般的である(ただし、通常、駐車場が場外に設置してある)。バイクや自転車ならばテント脇まで乗り入れができる場合もある。キャンプ場ごとに細かい規則は異なるので、詳細は各キャンプ場に問い合わせのこと。
オートキャンプ場
自動車をテントサイト(テントのすぐ脇)まで乗り入れることができることがメリットである。
大人のキャンプ場

米国などで"Adult"と看板に表示してあるもの(すなわち、子供染みた行動をとる者を入れないキャンプ場)。マナー違反を行なうキャンパーを入れないようにした、静かに過ごせることを前面に打ち出しているもの。

キャンプとマナー

ゴミの不法投棄たき火の後始末、騒音問題、キャンプ自体が禁止されている場所を使用するなど、自然環境や周辺住民の迷惑となるような行動をする人間もいるので、各種ガイドブックやキャンプ場の案内板などでは、キャンプをする時に守るべきマナーについても説明されている。

主なキャンプ用具

主なキャンピング用品メーカー

脚注

関連項目

外部リンク

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