『クルーズチェイサーブラスティー』(CRUISE CHASER BLASSTY)は、1986年にスクウェアより発売されたパソコン用のコンピュータRPG。PC-8800シリーズで最初に発売され、その後PC-9800シリーズ、X1で発売された(FM-7シリーズでも発売予定であったが発売中止に)。
後に小説がホビージャパンと朝日ソノラマの2社より展開されているが、それぞれゲーム版とは別設定の独立した物語であり、メディアミックスではなくリメイクと言うべき位置づけにあたる。
ゲーム版
反物質で外部から閉鎖された階層宇宙を舞台としたSFロボットRPGで、ロボットアニメで定評のある日本サンライズ(後の
サンライズ)が登場するロボット(ゲーム内ではクルーズチェイサーと呼ばれる)のデザインをし、戦闘シーンのアニメーションを作画したことで話題となった。現在ではゲームでアニメーションすることは当たり前の事であるが、キャラクターの目の部分だけを書き換えて瞬きする程度で「アニメーション」として売りになっていた時代だけに、画面の4分の1という広いサイズを全面的に書き換えてアニメーションをする本作は多大な衝撃であった。
メカニックデザインは明貴美加。設定画のブラスティーの変形説明には本編に登場しない美少女キャラが描かれていて、明貴氏らしい遊びだと話題になった。
パッケージ内には付録としてキャラクターの設定資料集やBGMが収録されたソノシートが同梱されている。
ストーリー
閉鎖宇宙内に存在する宇宙ステーション「オンディーナ」はコミューンと呼ばれる中枢統括局に統治されていたが、それに反抗してゲリラ活動を行うインバースとの抗争が繰り広げられていた。オンディーナに生まれた主人公は、インバースと戦う賞金稼ぎ「インカー・マース」となり、敵を倒すことで得られる賞金を得て自分の機体を強化していく。
ストーリーの中盤ではインバースに寝返ってコミューンを倒すかどうかの選択肢があり、エンディングが2種類に分岐する。
ゲームシステム
ゲームシステムは『ウィザードリィ』と同様の3DダンジョンRPGだが、人工物である宇宙ステーション内だけではなく宇宙空間も一見広大な空間に見えるがゲーム内処理は3Dダンジョンである[「閉鎖された階層宇宙」との設定はここからきている。]。宇宙空間では真正面に壁(反物質隕石)があるかどうかを表示するだけで左右は確認できない。そして実際はその場で左右旋回するだけなのに画面では「旋回した後前進する」かのように表示されていたため、プレイヤーを混乱させた。更に、自分が現在いる座標を確認する手段が発売当初は非公開だった隠しコマンドしか無かったため、目標物がまったくない宇宙空間内で自分の位置を見失ってエネルギー切れでゲームオーバーになるプレイヤーが続出した。救済措置のためか、当時のパソコン雑誌では発売早々にマップと隠しコマンドが掲載されている。
後発のPC-9800シリーズ版では、座標表示機能標準装備と左右旋回時の前進表示の削除といった改善がなされているが、ハードの性能の関係上BGMが存在しない。
前述のとおり、戦闘中に表示されるアニメーションシーンは当時としては非常に滑らかで画期的なものであったが、アニメに手をかけたため登場する敵のバリエーションが少なく、戦闘のたびに毎回同じアニメーションを見ることになるのは不評であった。この辺りの事情は後にスクウェアが発売する『
ファイナルファンタジーシリーズ』に登場する
召喚獣(召喚シーンの演出に力を入れるあまり、呼び出すたびに毎回長時間のムービーが流れる)に通じるものがある。
[『ファイナルファンタジーIX』に登場する召喚獣「アーク」は、本作に登場するブラスティーをモチーフとしている。]
登場メカニック
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BLASSTY(ブラスティー):プレイヤーの操作する主人公メカ。変形機能を持ち、ロボット形態のガンナー(GUNNER)と宇宙戦闘機形態のシューター(SHOOTER)に変形が可能。
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AGRESS(アグレス)
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BAGRESS(バグレス)
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BUBRAY(バブレイ)
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CRUBRAY(クラブレイ)
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CLASTER(クラスター)
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DAGLASTER(ダグラスター)
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D・D(ディー・ディー):E・D・Dの原型メカであるが、ゲームには登場しない。
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E・D・D(イー・ディー・ディー)
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ELIXEN(エリクセン):全てのメカの長所を取り入れた最強兵器であったが未完成である。ブラスティーと同様に変形をする。
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ブラスティーの初期稿では爪先に収納式のスキッドが存在し自立できるデザインだった。決定稿でスキッドが存在するかは不明。また下部垂直尾翼に収納式の4本の脚があり、着地・歩行を可能にする・・・という案があった。
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別冊ムック収録の座談会により、ブラスティーのデザインモチーフはスタートレックのエンタープライズ号だったと明かされた。
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当時ファンサービスのギャグ番外編としてマニエルが主役の「巡航追撃人マニエル(悪の組織パンドラーにさらわれたフレディをマニエルとアニタが救出に向う)」、フレディが主役の4コママンガ「おっとどっこいクリスティ」(鱗堂昇作)などが存在し、人気を集めていた。
脚注
小説(ホビージャパン版)
1986年から1987年にかけて「月刊ホビージャパン」に連載された。著者は平野靖士、キャラクターデザインは鈴木雅久。メカニックデザインは鈴木雅久&ヴィシャルデザイン(当時サンライズにいたバイト大学生5人組。その中には後にソノラマ版を書く堀口滋もいた)。後に物語中盤までの作例を収録したムック本が出版されたが現在はいずれも入手困難である。ゲーム版の設定である管理社会と反乱軍の戦いを引き継ぎつつ、太陽系を舞台にしアルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)への移民があったというソノラマ版の原型になる設定となっていた。
後のソノラマ版も含め、登場するメカのデザインはゲーム版のイメージを残しつつもリメイクされている。たとえば、ブラスティーはゲーム版では足の裏に相当する部分が存在し自立できるデザインだが、小説版では足首がない尖った足をしている(劇中では常に飛行・浮遊しており自立する必要がないため)。
あらすじ
西暦2118年、地球は太陽系連合国家「ソルランド」の一員となっていた。地球を統べる「監察庁」による管理社会の中で息苦しさを感じていたフレディは、謎の女クリスティとクルーズ・チェイサー「ブラスティー」との出会いにより、全太陽系の支配を目論む「監察庁」と火星の反監察庁抵抗組織「パンドラ」との戦いに巻き込まれていく・・・。
世界・勢力
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太陽系連合国家。各惑星系に進出した人類の平和的発展を願って設立された。しかし実際は未だ一枚岩にはなっておらず、各勢力間で対立が起こっていた。
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地球を統一し管理する行政機関。事実上立法・司法権も握る。第三次大戦後の混乱から復興を支援し人類を救済するという名目で作られたが、その正体は長老会の野望を実現するための支配機関だった。市民の詳細な個人データを持ち、各人に応じて管理しやすいよう様々なプログラムを施す。市民は食事のメニューまで管理されているが、プロパガンダが徹底しているためほとんどの市民はそれを正しいことと信じて疑わない。しかし時に現れる反抗的な市民に対しては弾圧・逮捕・洗脳・抹殺も辞さない。
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市民の支配・弾圧のための道具としてチェイサーを開発・配備。圧倒的警察力・武力で地球市民や月面各都市へにらみを効かせている。さらに未だ支配出来ていない火星圏をも含め、将来的にはソルランド全域の支配を目論んでおり、そのための武力としてチェイサーを超える戦闘兵器クルーズチェイサーを開発した。
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新技術の獲得のためSPEX(SPECIAL EXPERIMENT=特別実験開発機)計画を推進。多くの超技術はここから生まれた。それら技術はインパルス・ドライブ、反重力装置など一部が民間に解放されたものの、クルーズチェイサーを含む多くの超技術は存在を隠蔽し独占し続けている。
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本拠地は月のアルキメデス・クレーター基地。しかし他の惑星の衛星軌道上などに複数の秘密基地を持ち、秘密裏にクルーズチェイサーの開発・建造を行っている。
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月のクレーター各地の地下都市群。ソルランド憲法によりそれぞれ自治権を有するが、監察庁の本拠地に近いこともありしばしば監察庁の横暴を受けてきた。そのため監察庁に反感を持つ市民が多いが、圧倒的武力の前に服従を余儀なくされることが多かった。
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都市天井には人工太陽と呼ばれる陽光を模した照明が付けられている。
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惑星国家。自由な気風を持ち、太陽系中からあぶれ者や犯罪者が流入してくるため治安は悪い。しかし地球には無い自由な生活が出来るとして、脱出してくるものも多い。
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火星政府は独立自治権を堅持し、監察庁の進入を頑なに拒み続けている。
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反監察庁抵抗組織。監察庁による人民の管理・支配を良しとせず、これを打倒することを目的とする。火星の大都市ハリウッドに本拠地を置く。監察庁から離反したアキーラ博士が設立した。
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監察庁のチェイサーに対抗するための戦闘マシン「アクティブ・マヌーバー」を開発・運用している。
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アクティブ・マヌーバーやその輸送トレーラーなどの大型機材を怪しまれずに運用するための表の顔として、映画製作会社を営んでいる。実際に多くの映画を供給しており、利益は活動資金に回される。
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地球から4.3光年の位置にある最も近い恒星系。主星は(作中の表記によれば)トリマンA。
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80年前、バイアス・ドライブを得た東西大国が協力し、居住可能惑星を求めて合同調査隊を派遣。しかしその後消息不明となっているため、現地の様相は不明である。
主な登場人物
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地球の南米の都市クールーに住む高校生。金髪のごく普通の少年。全てを監察庁に管理される生活に疑問を持っていたが、友人らに理解されず悶々としていた。クリスティと「ブラスティー」との出会いによって、この世界の真実を見知るための旅に出る。そして監察庁の野望とそれに翻弄される人々を見、何かをしなければと思うようになる。後に訓練によってパイロットの素質を開花させていく。当初は世間知らずの少年故に思慮が足らず、短絡的で幼い言動が目立つが、多くの体験を経て人間として成長していく。
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ブラスティーのパイロット。長い黒髪と長身の美女。20代前半〜中頃に見えるが、80年前の第三次世界大戦以前に生まれ、冷凍睡眠によってこの時代に覚醒した。その後遺症で覚醒以前の記憶を失い、さらによく眠気に陥るようになる。少々強引で我儘な性格。普段はとらえどころの無い振る舞いだが、眠気の中でも有事の際には即覚醒し、あらゆる武器やチェイサーを操れる訓練された戦士である。
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覚醒後、高度な戦闘・操縦技量を買われて監察庁で新型チェイサーのテストパイロットをしていたが、自分の過去の記録が月の監察庁コンピューター内にあると知り、自身がテスト中だったブラスティーを奪って脱走。途中操縦補助をさせるためにフレディをスカウトする。その後パンドラと出会い、フレディと共に打倒監察庁のために協力することになる。
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奪取した記録から過去が判明したが、彼女は実は80年前の「アルファ・ケンタウリ調査団」に同行する筈だったが、ある事情で行かなかった人間だった。調査団には恋人カークが参加していたが消息を絶っており、彼女は調査団の消息を知るためにアルファ・ケンタウリ行きを望むようになる。
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フレディのクラスメート。金髪ショートカットの美少女。性格は天真爛漫。地球の平和な生活を謳歌しており、フレディの疑問を理解できなかった。
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チョイ役だったが女性キャラが少ないこととイラストの可愛さで人気が出たキャラ。人気に応えるように「巡航追撃人マニエル」ではマニエルの相棒として活躍する。
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フレディの父。監察庁の職員。ブラスティー開発に関わり、クリスティとも面識があった。監察庁の管理を当然のことと思っていたが、やがて実態を知り愕然とする。
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月面都市コペルニクスの警察署長。黒髪モヒカン、口ひげの中年男性。
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ブラスティーの進入を警戒するも、その後ドミストリィ部隊の横暴から市民を守って敵対するブラスティーの態度を認め、彼らに火星のパンドラとの接触をアドバイスする。
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パンドラの映画プロデューサー。バンダナ・眼鏡・あごひげの男性。パンドラの表の顔・映画制作に携わる。飄々としているが、パンドラの意思に賛同する同志の一人。フレディとクリスティをアキーラ博士に引き合わせる。
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技術者にしてパンドラのリーダー。クリスティと同じく80年前からの冷凍睡眠者の老人。
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大戦後、最初のチェイサーであるSPEX-01アールドを制作するも、それが監察庁の市民弾圧・管理の道具に使われたことにより離反を決意。設計データと制作チームの全てと共に秘密裏に火星へ脱出、火星で反監察庁組織パンドラを作り上げる。
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監察庁のチェイサーに対抗するためにSPEX-01アールドのデータを発展させ、機動兵器アクティブ・マヌーバーを開発した。
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火星に来たフレディとクリスティに協力を求める。
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フレディの兄。長身、色着きの眼鏡をかけている。管理社会とそれを良しとする父に反発して家出し消息不明となる。その後フレディと再会、監察庁の管理社会を打倒するためパンドラに参加した戦闘パイロットとなっていた。フレディに住む世界が違うとしてそっけなく当たる。戦闘部隊の中隊長でもあり、新型アクティブ・マヌーバー「ノクターン」のエースパイロットとして監察庁からも一目置かれる戦闘技量を持つ。
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監察庁の尖兵であるクルーズチェイサーパイロット。身長2m数十cmの大男で全身に傷を持つ。凶暴な性格で敵を嬲って遊ぶのが好きな上、その生い立ちによるコンプレックスから女性に対して異様な憎しみを持つ。当初はチェイサー・ドミストリィ部隊の隊長だったが、凶暴な性格が上層部に尖兵に向いていると判断され、クルーズチェイサーを与えられブラスティー抹殺のために送り込まれる。
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月面でブラスティーと敵対以来、執拗に最新鋭機でフレディ達の前に立ちふさがる。
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連載当時主役の二人並みに人気のあったキャラで、ギャグ番外編の短編「巡航追撃人マニエル」数編が作られた程だった。ネーミングの元ネタは当時活躍していた外国人プロ野球選手から。
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ドミストリィ部隊隊員、マニエルの部下。仇名どおりの体形だが気は小さい。横暴なマニエルの下で無茶ばかり言われて気苦労が絶えなかった。
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若きエリート出身のクルーズチェイサー・パイロット。黒髪眼鏡の青年。常に冷静沈着だがその出生は謎に包まれている。任務を冷徹にこなし、それ以外の人間らしい感情を見せない。唯一、マニエル同様打倒ブラスティーに執念を燃やす。
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粗暴なマニエルを見下しており、彼とは犬猿の仲である。
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監察庁の職員。中年男性。拉致・監禁・抹殺など、監察庁の裏の仕事の手配を行う冷酷な男。長老会からの便利な犬扱いに甘んじているが、将来は彼らに代わり監察庁の実権を握ろうと目論む。
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監察庁の支配者である7人の老人による「長老会」のリーダー。齢百数十歳で車椅子に乗り、体調を補助機器で補う老人だが、眼光は鋭い。
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彼らは80年前の旧世界では東西大国の重要人物で、自分達が望む支配世界を創るためにわざと核戦争を起こし、旧世界を破壊した元凶。その後復興の名目で監察庁を起こし、冷凍睡眠せずに支配の陰謀を実行し続け、地球を理想の管理社会に作り変えた。
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自らの野望である太陽系の完全支配の障害となるパンドラと裏切り者であるブラスティーを抹殺すべく、陰謀によって名目を作り火星に新型クルーズチェイサーを含む侵攻艦隊を送り込む。
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80年前のアルファ・ケンタウリ調査隊の隊員。クリスティの恋人。誠実な性格で彼女を支える包容力を持っていた。調査船と共に消息を絶つ。その行方は・・・。
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監察庁のテストパイロット。クリスティの監察庁時代を描いた外伝に登場。優男で温厚、かつ挑戦を好む大人の男性。クリスティの上司となる経験豊富なパイロットで、彼女をパイロットとして鍛え、心得や気質を教え込む。
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成長著しいクリスティにパイロット魂を刺激され、彼女のブラスティーに対しチグリフォーンで太陽近辺での訓練と偽った一騎打ちを挑む。
メカニック
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監察庁が使用する主力戦闘兵器。反重力機関で浮遊し、核融合推進インパルスドライブで推進する。一般市民からは「翼のない鳥」という意味で「バード」とも呼ばれる。
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防御装置ポイント・デフレクターで防御シールドを貼り、レーザー砲や魚雷で攻撃する強力な戦闘兵器である。巻き上げワイヤー付き射出アンカーであるキャッチデバイスも搭載。
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白バイ的小型マシン・ケストリィ、5枚の翼を持つカニのような汎用パトロール機ブロムレイ、その強化型クラブレイ、3本の槍を持つ戦闘機ドミストリィ、4本の脚を持つ次世代汎用戦闘機ディスタン、その進化型ディスタン?が存在する。(最初のチェイサーであるSPEX-01アールドは画稿と設定のみ登場)
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ケストリィ以外の全てのチェイサーは共通規格の円筒形エアロック兼ドッキングロックを装備しており、チェイサー同士は宇宙空間でのドッキングが可能。
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頭文字アルファベットが各機体の開発段階を示しており、A→B→C・・・と進んだ物ほど進化した機体ということになる(クルーズチェイサーも同様)。
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監察庁がSPEX(特別実験開発機)計画の中で得られた技術を導入・開発した最新鋭次世代チェイサー。流麗な船体と一般チェイサーを遥かに凌ぐ性能を誇り、量産を前提としない。SPEX-07ブラスティー、08チグリフォーン、09コレオプテールの3隻を指す。外観デザインは「次元」をモチーフにしており、07は「3本の槍と球(3次元)」、08は「2本の槍と平面(2次元)」、09は「1本の槍と円(1次元)」を持ち、民衆に明るい未来を指し示そうとした。
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しかしその正体は、流麗な巡航形態(クルーズフォーム)から高機動戦闘用の人型形態(スペシャルフォーム)に変形し、数々の強力な武装で敵対勢力を撃破する、監察庁が太陽系全域を完全支配するための尖兵であった。
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クルーズチェイサーは基本的にチェイサーの装備は全て持っている。さらに掌に付けられフレキシブルに射角を変えられるアームレーザー、大口径レーザー砲、強力な核レーザーである原子放射線砲(原子砲)を装備するものが多い。
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スペシャルフォーム時の頭頂高は約30m前後。
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単独外宇宙探査用クルーズチェイサー。巡航形態では3本の槍と2個の球の合わさった流麗な形状。高機動形態では背中に球体を、右肩から長いビークマヌーバーを生やした、脚の長いスマートな人型となる。コクピットは左胸部。
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デフレクターの他に船体全域を耐環境シールドで覆っており防御力が高い。背部にクルーズキャビンを装備。乗員二名が長期生活できる。キャビンには冷凍睡眠装置、簡易エアロック等も装備。また星間物質を吸収して推進剤とする磁場吸引シールドを備え、長期行動に万全を備える。
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背部のラウンドグローブと呼ばれる2個の球体にインパルスドライブを内臓。これはそれぞれが2個の半球が合わさった形状をしており、2軸回転で全天360度に主エンジンの推力を振り向けることで高機動を可能にする。そのため機体各部のバーニアは少ない。
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武装は掌のアームレーザー(ブラスティーは特に使用頻度が多い)、右肩から伸びるビークマヌーバー。マヌーバーは複合戦闘ユニットで、大口径レーザー砲、魚雷、原子放射線砲(原子砲)を内臓。原子砲は強力すぎるため使用には細心の注意が必要。マヌーバーはさらに根元から分離して遠隔操作または自律行動する無人支援機とすることが出来る。本体側のマヌーバー接続・可動機構部はそのまま隠し腕となっている。
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通常速度域はインパルス・ドライブで機動。恒星間航行用超光速推進機関バイアス・ドライブ(一種のブラックホール推進)を脚部に持つ。同機関は完全ではなく、超光速域での使用時にはパイロットの精神が高揚するという影響が出る(長時間放置すると廃人になる)ため、使用時操縦はオートに任せ、パイロットは睡眠剤を飲むのが通例である。
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高速大容量コンピューターを備え、クリスティが監察庁コンピューターから過去の記録を奪取する時、選別するヒマの無かった彼女は奪取可能な全データを奪ってしまう。その中には監察庁の機密データと、彼らが取得していた地球全市民の個人データまでもが入っていた。それが本機が監察庁の抹殺対象となった理由でもある。後に機密データはパンドラの作戦立案に役立つこととなる。
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監察庁本来の用途は長期独立行動による外宇宙調査・偵察・遊撃・隠密工作だった。だがクリスティが奪ったことにより、太陽系解放の戦いにおいて、自由を求めて戦う人々の象徴的存在となる。
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チグリフォーン(SPEX-08 CHIGURIPHONE)
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純戦闘用クルーズチェイサー。巡航形態では2本の槍と後退翼の合わさった鋭角的な形状。高機動形態では背部に2本の槍を背負い、主翼からアームを出した威圧的な人型となる。
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掌のアームレーザーの他、両肩基部の大口径レーザー砲、魚雷、原子砲等を持ち、ブラスティー以上の強力な戦闘力を持つ。
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3隻のクルーズチェイサー中、本機のみ高機動形態時にコクピットが収納され、間接視認となる。
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量産を前提としないSPEXシリーズにあって早くから量産計画が示され、エイドリアン機(暗い茶色)とマニエル機(白)の2機がいち早く実戦投入された。無人機バージョンの計画があり、監察庁が最も欲した「命令に絶対服従する尖兵=史上最大の戦闘用自律アンドロイド」用の素体機だったと言われる。
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エイドリアンが最初に乗った機体はテスト機で暗い茶色だった。後に与えられた制式機は白かったが、エイドリアンはブラスティーに自らの存在を示すために自機をテスト機同様の暗い茶色に塗り替えさせた。(劇中での表現は「黒」だったが、模型作例は暗い茶色だった)
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コレオプテール(SPEX-09 COLEOPTER)
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純戦闘用クルーズチェイサー。巡航形態では1本の槍と土星の輪のような円形翼の合わさった流麗な形状。高機動形態時は右腕にビークユニット、背部に前面を開いたリング翼を背負った、T字型の頭部を持つ威圧的な人型となる。コクピットは右胸部。
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特徴的なリング翼は瞬間物質転送器「ドリーマー」(SPEX-12)と酷似している。実はリング翼内には高機動ユニットの他、ドリーマーと同様の跳躍射出機バイアス・ランチャーが装備されている。敵機の予測軌道の先に弾体を瞬間転送させるという恐るべき兵器。故に通常ならば接近戦すら行う必要が無い。
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本体側にも掌のアームレーザー、ビークユニットの大口径レーザー、原子砲などの強力な武装を持つ。
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本機は当初別冊用に描き下ろされたボーナス機体とのことだったが、その後正式に本編に登場した。
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監察庁の支配者である「長老会」のグレゴリィ将軍が秘密裏に建造させた、太陽系唯一のクルーズエスコーター(巡航邀撃機)。全チェイサー中唯一「E」段階の頭文字を持つ、監察庁最強の最終兵器。
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左右2枚の垂直に並んだ長大な主翼(バイアス・ドライブ・ユニット)の間に中央船体があり、高機動形態では中央船体が2本の腕と6本の脚を持つ人型に似た異形の形態となる。巡航形態時は手足を収納した宇宙艇型。ブラスティーより一回り大きい。
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通常のチェイサーがインパルス・ドライブで機動するのに対し、速度0から超光速までの全速度領域においてバイアス・ドライブのみで推進する、完全なバイアス・ドライブ・シップとなっている。そのためこれに対抗するには同じくバイアス・ドライブを持つ機体が超光速域で戦うしかない。
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通常のクルーズチェイサー装備の他、コレオプテールのバイアス・ランチャーをさらに進化させたバイアス・フチクチャー(跳躍探査魚雷)を装備。予測軌道に射出するだけでなく魚雷自体が超光速推進しながら誘導するので、機動データを採られたらほぼ確実に命中するという最終兵器である。
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ブラスティー同様の高速大容量コンピューターを備えており、その機体性能と合わせて、エリクセン唯一隻で数万人の人間を管理・支配することができる。本機はグレゴリィ将軍の支配のための切り札だった。
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火星の監察庁反乱組織「パンドラ」が開発した、チェイサーに匹敵する性能の戦闘兵器。元監察庁のSPEX-01アールドを開発したアキーラ博士が、打倒監察庁の主力として開発した。監察庁のチェイサーを超える戦闘能力を持つが、最新鋭機クルーズチェイサーに比べると戦闘力はやや劣る。サイズも一回り小さい。巨大な背部推進ユニットを持った人型をしている、有視界コクピットを左胸に持つ、などの共通点がある。チェイサー同様にレーザー砲、ポイント・デフレクター、反重力機関、インパルス・ドライブを備える。
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パンドラが最初に開発したAM。監察庁が始めて実用化した戦闘チェイサーSPEX-01アールドの設計図を設計者のアキーラ博士自身が持ち出し、発展させた。巨大な亀の甲羅型の推進ユニットを背部に持つ人型をしている。手足を外せばSPEX-01アールドに酷似している。
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軽快な運動性能を持つ戦闘機。武装は右肩部レーザー砲、ミサイル等。
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パンドラは戦闘機であるアールドを「映画制作用の模擬機」と偽り、撮影と称して堂々と輸送や訓練等の運用をしていた。実際パンドラの表の顔である映画撮影用として、虎縞模様に塗られたアールドがアクション映画に使用された。他に赤白ツートン・玉虫色(ダークグリーン)などの塗装の機体が存在する。
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アールドの発展型。本編には名前のみで、画像が登場しない。初期稿を見ると、副座で分離・合体機能があったらしい。
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最新鋭AM。背部が巨大な箱型のインパルスエンジンユニットとなっており、大推力高機動と強力な武装を運用することが可能。背中からは駐機時に背部を支える支持脚が伸びている。武装はレーザー砲、ガトリング砲、ミサイルなど。パンドラパイロットの中でもエースや指揮官レベルの者に与えられた。フレディの兄ジョンはその一人であり、監察庁パイロット達から怖れられていた。
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ノクターンの発展型と見られる試作型AM。ノクターンに似ているが若干スマートな他、下半身が魚のそれのような巨大な一枚の機動ユニットになっており、まるで人魚のような外観を持つ。パンドラからの依頼で、クリスティがテストパイロットとして搭乗する。
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パンドラのユキオ・アゲタ博士がブラスティーの影響を受けて開発した試作型AM。外観はブラスティーに酷似しているが、機首ビークユニットが胸部中央を貫通していて回転伸長する、機首内部にコクピットがある、腰から左右に割れて脚部を主翼にする、安定翼を兼ねる足首・頭部旋回式レーザー砲・手持ちライフルを持つ、様々な中間形態を取れる、などの独自の特徴がある。
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本機はモデラーあげたゆきお氏が別冊にて発表したオリジナルデザインの作例モデルで、本編には登場しない。
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AM用の追加装備。巨大な巡航用インパルスエンジンユニットで、AMの背部に接続。AMを惑星間巡航させる。接続するとまるで小型巡洋艦の先端にAMが付いたような外観になる(ある意味その通りなのだが)。ミサイルランチャー等の追加武装を装備。パンドラAM部隊の長距離侵攻作戦において使用される。
小説(ソノラマ文庫版)
ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)より発売。著者は
堀口滋。
HJ版よりさらにフレディの成長とメカニックの活躍とが大きく描かれている。
#クルーズチェイサー・ブラスティー〔前編〕
#:1990年 ISBN 4-257-76529-1
#クルーズチェイサー・ブラスティー〔後編〕
#:1991年 ISBN 4-257-76549-6
#クルーズチェイサー・ブラスティー2
#:1992年 ISBN 4-257-76595-X
クルーズチェイサー・ブラスティー
あらすじ
二十二世紀。恒星間航行を実現した人類は、他星系の惑星に居住地を求め、開拓に乗り出していた。だが五十年前に太陽系から5.9光年離れたバーナード星系へ旅立った開拓団からの通信が途絶。宇宙軍は調査の為、超光速理論に基づいて完成されたバイアス・ドライブを持つ最新鋭のクルーズチェイサー「ブラスティー」を含む調査艦隊を派遣する。しかし本隊に先行して惑星「エディプス」へ到着したブラスティーを待ち受けていたのは、開拓団の人々ではなく、異星人同士の戦闘行為であった。運悪くそれに巻き込まれたブラスティーは…
主な勢力
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地球の宇宙軍。強力な兵器クルーズチェイサーを使用する。バイアス・ドライブを得て宇宙に雄飛しようという矢先に異星人と遭遇し、少なからず動揺する。
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バーナード星系惑星エディプスの調査団を突如襲撃した謎の勢力。戦闘円盤を使用する。エディプスに基地を建設しつつある。
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ケンタウラーと敵対する謎の勢力。独自の宇宙・未来観を持ち、未来予定図「チャート」を使って行動する。
主な登場人物
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ブラスティーのコ・パイロット。半ば成り行きでブラスティーに乗り組んでしまった為か、今ひとつピリッとしない。しかし初めての実戦や異星人との接触が次第に彼を変えていく事になる。
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ブラスティーのチーフ・パイロット。周囲を気にしない、超マイペースな性格で常にフレディを振り回す。ぼんやりしているようだが、宇宙船の操縦に関しては動物的とも言える鋭い感覚を持ち、ブラスティーのテスト・パイロットも務めていた。
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異星文明「ゴッサマー」に属する異星人。操縦能力、白兵能力共に秀でた歴戦の勇士。装甲服に身を包み、「ソール」と呼ばれる刀剣状の武器を用いて突如調査隊を襲撃。黄緑色の肌、縦に二つ並んだ鼻の穴、人間でいう白目部分がオレンジ色をしている等の種族的特徴がある。黒い角刈りの髪、筋肉質で戦士の体形。狡猾でふてぶてしい性格。翻訳機による会話で、彼曰く、ケンタウラーは宇宙の侵略者で、ゴッサマーはそれと敵対するものだと主張する。戦士になる前は農民をしていたという。成り行きでフレディと共に行動することになる。
メカニック
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基本的にHJ版と同一のデザインだが、ブラスティーは細部が若干異なる。
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宇宙軍所属の追撃戦闘艦(クルーズチェイサー)。バイアス・ドライブを搭載した実験艦としての性格が強いが、恒星間航行能力と強力な戦闘能力を買われて調査部隊へ配属された。通常航行形態では流麗なフォルムのクルーザーだが、戦闘時には人型のストライク・フォームに変形する。普段は巨大な艦体部を接続・曳航しているが、必要に応じて分離して戦闘する。
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宇宙軍の高機動艦艇としては最大のもの。バイアス・ドライブを搭載し、物資の輸送やチェイサーの母艦としても運用される。ネームシップ「エリクセン」の他に、同型艦「マゼラン」「エステバーン」「アンドロメダ」の計4隻がエディプス作戦に投入された。
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宇宙軍のクルーズチェイサー。ブラスティーを凌ぐ戦闘能力を持つが、その分操縦も厳しいと言われる。戦闘時にはブラスティー同様にストライク・フォームに変形する。バイアス・ドライブは搭載されない為、恒星間移動時はエリクセンに曳航される。
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宇宙軍のクルーズチェイサー。リング状の主翼が外観上の大きな特徴。やはり戦闘時にはストライク・フォームに変形する。ブラスティーとチグリフォーンの中間的な操縦特性を持つ。これも恒星間移動時にはエリクセンに曳航される必要がある。
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惑星エディプス調査隊を襲撃した、謎の勢力「ケンタウラー」の戦闘兵器。チェイサー同様の強力な戦闘力を持つ。大はチェイサークラス、小は数mサイズまで、大小様々なクラスが存在する。主にメタリックな円盤状のデザイン。
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ケンタウラーの小型円盤を回収・改造し、ソールの鞘と接続することで操縦できるようにしたもの。直径数mサイズのベーゴマ型。上面の縁の周囲に小型の安定翼がスクリューのように生えている。
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ある事情でブラスティーを使用できなくなったフレディとカツラウの二人が、その代用として使用した。命名はカツラウによる。
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本体には武装が無く、操縦をカツラウがソールの鞘で、攻撃と防御を上部に立ったフレディがソールによって行う。二人が漁師よろしく息を合わせながら操り、ケンタウラー相手に奮戦する。
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ゴッサマーの戦士が持つ接近戦用武装。幅広で緩く湾曲した長剣で、刀身に黄緑色に光るエネルギー波を発生させることができるエネルギー剣。エネルギーを剣として切断に使うだけでなく、左右に振ることで防御シールドを発生させレーザーや実体弾を防いだり、エネルギー波を飛ばすことで銃のように使うことも出来る、非常に強力な兵器。習熟すれば銃器を持った兵士に対しても互角に戦うことができる。それら操作はグリップにあるレバーとボタン群によって行う。鞘とセットであり、鞘とベルトによって腰に繋いで装備する。使用後鞘に収納して充電する。
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ゴッサマーの戦士たちが持つ謎の機材&資料。普段はソールのグリップに収納されている小さなパーツをライターのような専用の機材に装着して立体映像の形で閲覧する、一種の未来予定表。
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ゴッサマーの思想では宇宙の未来の流れはある程度決まっており、文明の興亡なども含め、いくつかの未来予定図(予想ではない)として系統図にできるという(彼らがどうやって未来を知るのかは不明)。チャートはそれら未来予定の相関図を立体映像の形でまとめたものである。宇宙の立体地図と時系列ごとの予定事象、さらにそれが分岐したものが重なるため、非常に複雑。
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チャートには宇宙の様々な未来予定と、それぞれの場合のゴッサマーの行動予定が書き込まれている。ゴッサマーは広大な宇宙で行動する際に味方同士の連絡が取りづらいので、これを常に見ながら作戦行動するという。状況が別の分岐のものになれば随時行動予定は変更され、不足の事態が起これば新たな予定が書き込まれる。
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入手した地球側は解読を試みるが、元の概念からして非常に難解な物で、解読には苦労の連続だった。それでも解読した情報の一端から、地球側はある非常に重要な情報を得る。
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ゴッサマーの高機動戦闘艇。クルーズチェイサーと違い可動部分は無いが、ブラスティーやチグリフォーンに勝るとも劣らぬ強力な機体。上から見ると左右が張り出したコの字型の船体を持ち、それら左右船首に武装であるレーザー砲が配置されている。機体各部からトゲ状のパーツが生えている。
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ゴッサマーの軍隊の使う艦艇。戦艦・巡洋艦などが存在。全体がハリネズミのように武装で覆われている。
クルーズチェイサー・ブラスティー2
あらすじ
「エディプス作戦」から帰還したフレディは、地球軌道上の航路管理部に配属され、民間機相手の交通整理に忙しい毎日を送っていた。そんなある日、フレディは新型クルーズチェイサー「クラ・カナール」と偶然遭遇する。クラ・カナールは次期主力チェイサーとして配備計画が推進されており、その中心人物であるシルバー大佐と彼が率いる「ガンマ40」部隊に、フレディはブラスティー共々勧誘される。しかし、フレディは「ある人物」との再会をきっかけにシルバーに強烈な反発を覚え、ガンマ40にクリスティが配属されたのを知りながら話を断ってしまう。そして新たに配属されたパートナー、スカイと共にブラスティーで宇宙軍の大規模演習「トルネード・カムズ」に参加する事となったフレディ。だが、その演習に乗じてシルバーは罠を仕掛けてくる。目的はブラスティーを叩く事。シルバーは何故ブラスティーを排除しようとするのだろうか…?
主な登場人物
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ブラスティーのチーフ・パイロット。惑星エディプスでの経験を経て逞しく成長し、パイロットとして、戦士として一流の風格を身につけた。シルバーの思想に危険なものを感じ、それを断ち切ろうとブラスティーを駆る。
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前作の戦いでカツラウから譲り受けた「ソール」をかなりの腕で使いこなす。
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前作の一件で騒動を起こし降格されたが、その鋭い操縦技術は健在で、成長したフレディも舌を巻くほど。今回はガンマ40に配属され、クラ・カナールのパイロットを務める。演習ではフレディと対決する事になる。
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フレディの下に新たに配属された、ブラスティーのコ・パイロット。小柄で黒いショートカットの美少女。真面目な性格で、逞しく“なってしまった”フレディに振り回されてしまう。育った境遇ゆえにシルバーから目を付けられるが…。
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影響力を拡大している精鋭部隊ガンマ40の隊長。目的を遂げる為には他人の命をも平然と犠牲にする非情な人物。クラ・カナールを宇宙軍の主力チェイサーにしようと目論むが、目的は自身の野望のため、クラ・カナールを使用したある計画を推進することであった。計画の障害となり得るブラスティーを手中に収めようとしたが、フレディが勧誘を断ったため、演習中のどさくさに紛れて破壊しようと画策する。
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ガンマ40副隊長。シルバーに忠実で計画の同志でもある。フレディを最近では珍しい本物の戦士として認め、あえて白兵戦闘を望み強化装甲服D.D.Sで戦いを挑む。シルバーの命を受け、スカイを引き連れてある目的でクラ・カナールで長距離航海に出ようとする。
メカニック
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エディプス作戦を経て、現在はフレディの乗機となっている。バイアス・ドライブ搭載艦としては現在でも最高速を誇るが、それが仇となりシルバーに狙われる。
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槍のように細長い船体を持つ宇宙軍の最新鋭クルーズチェイサー。中央部と尾部が膨らんでいる。中央部と尾部の間に関節があり、尾部を振ることでインパルスドライブの推力方向を変化させることができる。コクピットは中央部上部。全長約100mの大型チェイサーでありながら機動性が高く、武装も強力。高機動形態ではブラスティーのように人型には変形しないが、尾部に収納した4本のフレキシブルアームを展開する。アームは尾部の円周レール上を自由に移動できる。
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更にバイアス・ドライブも搭載するが、コスト優先の為恒星間航行能力はブラスティー級より劣る。隊長機がコンピューター制御により他の機体やポッドを遠隔誘導・制御することができる誘導システムを持つ。シルバーの強力な後押しにより次期主力チェイサーの座をほぼ手中に収めているが、それは単に高性能だからという訳ではなかった。
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演習ではクリスティの駆る機体がブラスティーと対決。クリスティは機体自体を剣のように振り回して格闘戦を行い、フレディに肉迫する。
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クラ・カナールを収納して輸送する大型母機。リボルバー拳銃の弾倉を巨大にしたような円筒形の外観。6機のクラ・カナールを収納・輸送することができる。
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ブラスティー級2番艦。ブラスティーと性能は同じだが、デザインがやや優美で女性的なラインに変更されている。見た者は見とれてしまう程の優美な外観。ブラスティー級は高価な為、現在の所ブラスティーとこのヘスティアの2隻のみである。
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宇宙軍で最も数多く配備されているチェイサー。だが旧式化が進み、第一線からは退きつつある。一時的に航路管理部に配属されたフレディが搭乗していたが、反応が遅く彼をイラつかせた。
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前作で異星文明の兵器にも劣らぬ事を証明した、地球で最も強力な兵器の一つ。今回はその優秀さゆえに敵に回すと厄介であると思い知らされる事になる。
外部リンク