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クレオパトラ (映画)

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

クレオパトラ』(Cleopatra )は、1963年アメリカ映画歴史映画

概要

ハリウッドの黄金時代を象徴する、豪華絢爛なスペクタクル史劇。

ハリウッドきっての知性派ジョセフ・L・マンキウィッツがシナリオを書き、ダリル・F・ザナックの強力な後ろ盾を得て監督も担当した。製作開始は1960年。映画本編の多くはイタリアチネチッタで撮影された。

製作にあたっては、100万ドルという破格の報酬で契約した主役のエリザベス・テイラーが病気がちだったため撮影が遅れに遅れ、監督や配役が何度も交代するトラブルに見舞われた。またテイラーとリチャード・バートンの不倫も取りざたされた。最終的には制作費は4000万ドル(現在の資産価値にして3億ドル)という空前絶後の巨額にまで膨れ上がり、製作会社であった20世紀フォックスの経営に深刻な影響を与えた。

編集に際しても、2本立て6時間という当初の予定が崩れたのち、なお4時間半の上映を要求する監督のマンキウィッツと、興行の効率を鑑みさらなるカットを要求する製作のザナックとの間で対立が起きた。結局4時間5分で封切りが決定したものの、公開後には3時間弱にまで切り詰められてしまうことになる。後にマンキウィッツはこの映画について「公開された映画は完全に歪められたもの。私の映画ではなく、私が意図したもののパロディ」と語っている(現在DVDなどで見ることができるのは4時間5分の封切りバージョンである)。

映画は度重なるトラブルの末、製作開始から4年を経た1963年6月にようやく公開。この年の全米興行収益でベスト1を記録するなど興行的にはヒットしたものの、かかった巨額の費用からすれば効率の良い作品ではなかった。また批評家にはゴシップ先行の作品とそっぽを向かれる結果となり、アカデミー賞でも主要部門の受賞を逃した。

時に「映画史上空前の失敗作」などと揶揄される本作だが、確かに大傑作とまではいかずとも、豪奢な衣装やセット、二十数万人のエキストラ、格調高い音楽や台詞回しなど、ハリウッドの黄金時代をしのぶにふさわしい超大作と言える。

本作は作品中(オープニングタイトル、エンドロール等)に著作権表記が無かったため、公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄と見なされ、パブリックドメインとなった(このため、コモンズに高解像度のスクリーンショット、ウィキクオートに台詞の抜粋が収録されてる)。

当時、クレオパトラ役をエリザベス・テイラーかオードリー・ヘップバーンかで決めかねていた。そこでプロデューサーは国内の映画館主にどちらが良いかの投票を行った。

キャスト

ストーリー

紀元前48年、ローマ帝国のシーザーはエジプトに侵略するが、そこでエジプトの女王クレオパトラに出会い、彼女の美しさの虜になってしまう……。

受賞

パロディ

20世紀フォックスが翌1964年に公開したコメディ『何という行き方!』では、ジーン・ケリー演じるハリウッドスターのピンキーが、『クレオパトラ』のシーザーを演じるシーンがある(レックス・ハリソンから役を奪ったという設定)。

外部リンク

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