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クロウミツバメ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

クロウミツバメ(黒海燕、Oceanodroma matsudairae)は、動物界脊索動物門鳥綱ミズナギドリ目ウミツバメ科に分類される鳥。

分布

インド洋、西太平洋

形態

全長22.5-25cm。翼開張56cm。和名の通り、全身の羽毛は黒褐色。大雨覆上部の羽毛は淡褐色。初列風切羽の基部は白い。尾羽はアルファベットの「V」字状。

生態

海洋に生息する。

食性は動物食で、魚類甲殻類軟体動物等を食べる。獲物は水面付近を飛翔しながら捕食する。

繁殖形態は卵生で、3-4月に地面に掘った穴に1回に1個の卵を産む。2008年現在、繁殖地として確認されているのは日本南硫黄島のみとなっている。

人間との関係

種小名matsudairaeや英名の頭に付いているMatsudaira'sは、本種の発見者であり鳥類標本の収集家であった明治時代の華族松平頼孝子爵に献名されたものである。ウミツバメの仲間はの間、海面に浮いている生物などを採餌するが、彼はこの性質を利用し、伊豆諸島沖で船上から大量のイワシ油を撒いて人工的に凪の状態をつくり、採餌のため寄ってきた鳥たちを捕獲していて本種を発見した。

ゴミの誤飲や油汚染等により生息数の減少が懸念されている。第二次世界大戦前には北硫黄島でも繁殖が確認されていたが、その後繁殖が確認されていないため現在も繁殖しているかは不明。北硫黄島には人為的に移入されたクマネズミが生息しているため卵や幼鳥が捕食され個体数が減少、もしくは繁殖地として壊滅したと考えられている。

関連項目

参考文献

  • 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、138頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥I』、平凡社1986年、177頁。
  • 『鳥を描き続けた男―鳥類画家小林重三』、晶文社、1999年。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、19頁。

外部リンク

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