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グレープフルーツ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
 

グレープフルーツ(学名:Citrus X paradisi)は亜熱帯を原産とする柑橘類である。グレープフルーツは様々な種類があるが、その色で呼び分けるのが一般的である。

概要

グレープフルーツの木は、常緑樹であり5-6mの丈のものが良く見られるが、成長を続ければ13-15mにもなる。その葉は15cmほどの長さで細長く、花は5cmほどの大きさで白く4枚の花弁がある。実は10-15cmほどの大きさで黄色く、球形だがでこぼこしている。中の身が白や赤のものも広く栽培されている。pomelo、toronjaや、pamplemousseと呼ばれることもある。19世紀の後半まで主に観賞用として栽培されていた。

1750年代西インド諸島バルバドスで発見されたものが最初とされ、ブンタン(英名:pummelo、学名:Citrus grandis)とオレンジ(学名:Citrus sinensis)が自然に交配したもので前者の特徴を多く受け継いでいる。セミノールミネオラ(minneola)はグレープフルーツにタンジェリンを掛け合わせることで、オロブランコ(スウィーティー)はグレープフルーツの4倍体に無酸ブンタンをかけあわせることで生まれた。1800年代にshaddockからグレープフルーツと呼ばれるようになったが、これはまるでブドウ(grape)のように木になることからつけられた。1830年代にブンタンから別の種、学名をCitrus paradisiとされたが、1950年代になるまで自然交配の結果に生まれた種であるとは認識されていなかった。その後、学名は雑種を示すCitrus X paradisiに変更された。

利用

グレープフルーツは生で食べるほかにジュースや様々な加工食品に用いられる。また、絞り汁はカクテルサワーに用いられ、グレープフルーツ専用の搾り器がある。皮もマーマレードジャムに使われることもあるが、海外輸入の物には品質を維持するために農薬殺菌剤)が使われていることが多い。この農薬をポストハーベスト農薬と呼ぶ(日本では食品添加物扱い)。日本国内で流通するグレープフルーツのほとんどは海外から輸入されたもので、7割近くをアメリカ産が占めている。グレープフルーツの種からは抗菌成分が抽出できる。

薬との相互作用

1990年 David G. Bailey 、J. Malcolm 、 Arnold 、 J. David Spenceらにより報告Grapefruit Wiley InterScience :British Journal of Clinical Pharmacology
グレープフルーツの果肉に含まれるフラノクマリン類は、様々な医薬品と相互作用(干渉し、意図しない効果を生み出すこと)がある。これは薬物代謝酵素(解毒酵素)のシトクロムP450(CYP3A4)を阻害する作用によるものである。特にカルシウム拮抗剤という系統の高血圧治療薬などでグレープフルーツの影響を強く受けるものがあることがよく知られている。このほかにシクロスポリン風邪薬でも主作用、副作用ともに効果が効き過ぎることがあるグレープフルーツ果肉部分摂取時によるジヒドロピリジン系Ca拮抗薬ニフェジピン及びニソルジピンの薬物動態への影響。但し、作用の現れ方には個人差がある。
フラノクマリン類は他の柑橘類にも含まれるが、含有量はグレープフルーツでは品種、柑橘類の種類で異なる。温州みかんには含有しないとされている。

脚注

外部リンク

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