読み込み中...ゲータレード(Gatorade)はアメリカのストークリー・ヴァンキャンプ社(現在はペプシコ傘下)が製造・販売する清涼飲料水。スポーツドリンクの草分け的存在として知られる。現在日本ではサントリーフーズがライセンス契約を結び製造・販売を行っている。
現在では世界70ヶ国以上で愛飲されており、2006年現在スポーツドリンクの世界シェア1位である。
ゲータレードは1965年に、フロリダ大学のアメリカンフットボールチーム「フロリダ・ゲーターズ」(Florida Gators)のために、同大学の医学・生理学者ロバート・ケード博士によって開発された。ゲータレードという名称は、チーム名と「エード」(ade:レモネード(lemonade)等、飲料の意)の合成語である。ゲーターズは、1967年にゲータレードを公式に使い始めたが、その年、初めてオレンジボウルに進出して勝利するというめざましい成績を上げた。
ケード博士はこの飲料に関する権利をフロリダ大学に譲渡しようとしたが、大学側が応じなかったため、1968年に製造権がストークリー・ヴァンキャンプ社に委譲された。その後同社はクエーカーオーツカンパニーに買収されたが、クエーカー・オーツが2000年12月にペプシコに買収されたため、現在はペプシコ傘下のブランドとなっている。
ゲータレードの製法に関する権利を巡っては、ケード博士、ストークリー・ヴァンキャンプ社とフロリダ大学との間で裁判まで起きる事態になったが、この係争は1973年に解決し、フロリダ大学はそれ以来、累計で1億5千万ドルを超えるロイヤルテイを受け取っている。
日本では1970年4月に大正製薬が導入して販売を開始。当初の製品はスクリューキャップを使用した250ミリリットルガラスびん入りのものと粉末タイプであった。1975年ころに一度製造販売が休止されたが、1980年に雪印食品がライセンス契約を結び国内での製造・販売を再開した。1995年には雪印乳業に業務が移管され、味やボトルデザインなどがリニューアルされたほか、1998年には雪印乳業がポッカコーポレーションと提携し、ポッカの自販機網でも販売されるようになったが、アクエリアスやポカリスエットといったライバルに対する出遅れから販売は伸び悩んだ。
その後2000年に発生した雪印集団食中毒事件の影響から、雪印によるゲータレードの製造・販売は事実上休止されていたが、2004年にサントリーフーズが雪印から製造・販売権を譲り受け、国内における販売を再開している。ただし、現在日本で販売されているものにオレンジ、ライム、レモンなどのフレーバーはなく、無色のもののみとなっている。
NFLを始めとするアメリカンフットボール界では、リーグ優勝などの節目において、本来選手の水分補給用に置かれているスポーツドリンクのタンクの中身をチームのヘッドコーチの頭上にぶちまけて優勝を祝う行為が広く行われており、これを通称「ゲータレードシャワー」(Gatorade Shower)と呼ぶ。タンクの中身はゲータレードとは限らないが、米国内ではゲータレードがスポーツドリンクの代名詞といえるほど普及しているためこの名称が定着している。NFLのプレーオフやスーパーボウルは1月から2月にかけて行われるため、開催地によっては気温が零下となることも珍しくないが、そういった場合でもゲータレードシャワーはほぼ例外なく行われる。ちなみにNHKの中継においては商品名が使えないため、ゲータレードシャワーのことを「スポーツドリンクシャワー」と呼ぶことが多い。
近年はバスケットボール界などにも広がりを見せており、NBAでも2007-2008シーズンにボストン・セルティックスのエースであるポール・ピアースが、優勝を決めたゲームの終盤でヘッドコーチにタンクのスポーツドリンクをかけ、ヘッドコーチのドッグ・リバースのシャツはピンクに染まっていた。
エルヴィス・プレスリーが好んで飲んでいた。1970年代の彼の喉を支えたのはゲータレードであろう。主にラスヴェガスなどの乾燥した地域でライヴを行っていたため、いわゆる「ヴェガス喉」になってしまうのを防ぐために好んで飲んでいた。エルヴィスは「これはゲータレードです。つまりワニ('gator)用の飲み物です。」と語った。
読み込み中...