読み込み中...不溶化(レーキ化)させるとコチニールレーキという赤色顔料となり、かつては赤色絵具のクリムソンレーキやカーマインに使われた。しかし近年のクリムゾンやカーマインは合成されたアントラキノンレッドに代替されている(一部メーカーではアリザリンレーキで代替している)。
清涼飲料水、アルコール飲料、菓子類、かまぼこなどの着色に使われており、著名なところではリキュール「カンパリ」はコチニール色素で着色されている。加熱や発酵に対して安定だが、pHにより色調が変化し、酸性側でオレンジ色、アルカリ性側では赤紫色を呈する。またタンパク質が豊富な食品では紫色を呈するので、これを防止する場合にはミョウバンなどの色調安定剤を併用する必要がある。
各種の安全性試験(急性毒性・催奇性・発ガン性など)の結果に問題はなく、FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会はコチニールレーキの一日摂取許容量を体重1kgあたり5mgと評価している。しかしごく稀にアレルギーを起こすことがある。またコチニール色素は動物由来であることから、菜食主義や信仰上の理由から忌避する人々がいることに配慮が必要な場合がある。
アメリカ合衆国ではコチニール色素およびコチニールレーキの使用は規制されておらず、表示義務もない(検討中)。欧州連合ではコチニール色素およびコチニールレーキはE120として食品ごとに使用が認可されており、他の添加物と同様の表示義務が課せられている。日本ではコチニール色素は食品衛生法の既存添加物名簿に収載されており、他の添加物と同様の表示義務が課せられている。しかしコチニールレーキは指定添加物でも既存添加物名簿所収でもないため使用できない。
コチニール色素を使った食品や化粧品の製造に関わる人のあいだで、稀ながら職業性喘息を生じることがあり、また食物アレルギーによるアナフィラキシーショックが起きた事例が知られている。これは原料のエンジムシ由来の特定のタンパク質が原因物質だろうと考えられており、低アレルゲン化処理を施した色素が製造されるようになっている。
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