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ジェネレイターガウル

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ジェネレイターガウル』 は、1998年10月6日から同年12月22日までの間、毎週火曜日深夜2時55分〜3時25分の時間帯にテレビ東京系で放送されたテレビアニメ作品。

アニメディア」(学習研究社)で、細雪純による漫画連載もされていた。

概要

タツノコプロ初のクリーチャー型ヒーロー。戦闘は必殺技が一切なく直接的な打撃による攻撃、いわゆる肉弾戦であった。キャラクターデザインに当時女性に人気があった『勇者指令ダグオン』のオグロアキラを起用し一部では話題となった。また、リバイバルブーム隆盛の折、タツノコ作品の立体化が大手企業によって成された中で、Yujinによるカプセルフィギュアシリーズに旧作に混じって採用された事でも話題になった(ラインナップされたのはジェネレイターガウルとマサミのみ)。現在では、バンダイチャンネルにて配信がされている。

本作はシリーズ構成的にはどちらかというと重厚な、いわゆる正統派タツノコヒーロー的雰囲気であるが、第5話のみコメディタッチの自社パロディ満載編であった。この回はガウル達3人が「しびびん」飛びをする、敵 女ジェネレイターとガウルがピアニカで「会話」する、初期の戦闘が「金魚すくい」だったり、更にはガウルが前述の変身シーンを披露するなど、徹底した「笑い」にこだわった作りとなっていた。ファンの間では賛否両論あるが、全話中において一番人気のあった回でもある。作風的に後の『ナースウィッチ 小麦ちゃんマジカルて』を彷彿させる内容と言えよう。(似たようなシリーズ構成は他社の『機甲警察メタルジャック』にも見られる。)なお、この回はきむらひでふみ脚本デビューの話でもあった為、きむらの趣味や経験がふんだんに生かされた自由な作風となっている事にも注目したい。

スタッフ

ストーリー

時は2007年。
研究学園都市・皇樹学園に3人の少年がやってきた。
22世紀の未来から来たガウル、コウジ、リョウ、その3人の目的は、未来世界を支配する圧制の超国家「クヴェレ」の打倒であり、クヴェレ発足の引き鉄となる第三次世界大戦の阻止、そしてその遠因となる超技術「インクルード・セル」の研究開発の妨害だった。
だが、彼等を追って未来から送り込まれた刺客・生物兵器「ジェネレイター」の襲撃、学園を支配するクヴェレの尖兵・斉藤リュウコの策謀により、ガウル達の使命の達成は困難に追い込まれるのだった。

登場人物

ガウル
- 林延年
本作の主人公。巨大な学園都市「皇樹学園都市」郊外に雨の降る日に突然現れた3人の若者のうちの1人でその後、皇樹学園の転入生となる。16歳。学生下宿「七宝荘」の住人となる肉体・体力派少年。性格は明るくおおらかで天真爛漫。常に物事を前向きに考える。又、非常に仲間思いでもあり、 困ってる人を見ると放っては置けないタイプ。学生証の登記名など学園には「工藤ガウル」の名で登録されている。いつも寝ているか、食べているかの怠惰な少年だが、野性味が一部の女子の間で人気にもなっている。だが、感受性が鈍く少し抜けたところがある。
実は未来からノームホールジャンプ(時間転移)してきた未来人であり、ジェネレイターに調節改造された生体改造人間。リョウによって生体調整された最初の被検体であり、体内に埋め込まれたインクルードセルの働きを活性化させる事でカブトガニを思わせる頭部のクリーチャー形態に変身する。但し、ジェネレイターへの変身〜エクソジェネレイト〜するとエネルギーを大量に消費するので人の何倍もの食事と睡眠を要する事になる(ガウルが普段怠惰なのはこの影響もある)。又、変身する、しないの如何に関わらず、肉体の細胞の暴走を押さえる為に特別な薬の投与を要する(傷の治りが普通人の何倍も早いのはインクルードセルによる細胞活性化の為)。実は今回の事件の最大のキーマンでもあった。
ガウルのジェネレイター変身
: 通常は雄叫びのような低い咆吼を上げながら各部が変化していくエフェクトシーンだが、第5話「諍いのカタチ」のみ「俺の変身を見ろ!!チェンジエクソジェネレイト!!」の叫び声と共に(同社製作「マクロス7」での氏の配役「熱気バサラ」の口調そのもので)全身に茨状のものがまとわり付くという「テッカマン」風アレンジのシーンとなっていた。更には派手な空中回転までやって、ポーズを決めると「ガウル」の声が響き、背後には筆文字まで登場するという度の過ぎた演出となっていた(元々第5話は他の話と違ったコメディ風の味付けとなっていたのでこのような自社パロディの連続となっていた)。尚、大量のエネルギ消費からの大食漢は同社製作「宇宙の騎士テッカマンブレード」でも同じ様な設定がある。
通常は雄叫びのような低い咆吼を上げながら各部が変化していくエフェクトシーンだが、第5話「諍いのカタチ」のみ「俺の変身を見ろ!!チェンジエクソジェネレイト!!」の叫び声と共に(同社製作「マクロス7」での氏の配役「熱気バサラ」の口調そのもので)全身に茨状のものがまとわり付くという「テッカマン」風アレンジのシーンとなっていた。更には派手な空中回転までやって、ポーズを決めると「ガウル」の声が響き、背後には筆文字まで登場するという度の過ぎた演出となっていた(元々第5話は他の話と違ったコメディ風の味付けとなっていたのでこのような自社パロディの連続となっていた)。尚、大量のエネルギ消費からの大食漢は同社製作「宇宙の騎士テッカマンブレード」でも同じ様な設定がある。
コウジ
声 - 三木眞一郎
ガウルと同じく雨の日に現れ、皇樹学園の生徒となった16歳。何事にも冷静でガウル達3人の中ではリーダー的存在。判断力に優れ彼等の参謀的役割を担っている。学園には「鈴木コウジ」と登録されている。計算能力に優れ、理論的分野への知識の興味が高い。講師であるリュウコの論文にも興味を示していた。彼等の目的である「未来の悲劇を食い止める事」を最大の行動理由と位置づけ、どんな時も目的優先に行動する。
彼もガウルと同じジェネレイターであり、最終決戦のみ変身している。が、Phase.1でしかなかった為リュウコには敵わず簡単に敗れた。
リョウ
声 - 柏倉つとむ
ガウル・コウジと同じく雨の日に現れ、皇樹学園の生徒となった16歳。実は未来世界の若き天才科学者。性格は優しいが、反面、感情に流されやすく悩む事も多い。ガウルの単純さや男らしさ、コウジの冷静さに憧れている。学園には「田中リョウ」の名で登録されている。3人の中では静かなツッコミ役になることもあるがどちらかというとボケ役。
真の目的は「インクルードセルの開発を止めさせる事」であり、その為に「ネカサタクマ」との接触を何度も試みる。友達であるガウルの身体を実験の為に調整しなければならなかった事、最初の被検体であるガウルの調整目的が実は組織「クヴェレ」の目的に利用されていた事などから自分の研究してきた事を後悔している。同じくジェネレイターであるが、コウジと同じく最終決戦でのみ変身したものの、やはりPhase.1の為リュウコには敵わなかった。
七宝マサミ
声 - 雪乃五月
ガウル達3人の同級生で、彼等の下宿先「七宝荘」の娘でもある。ガウル達とは、いわゆる大家と店子の関係にあたる。好奇心旺盛で勝ち気な性格。その為か多分に姐御肌なところがある。口癖は「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」や「店子の恥は大家でもあるあたしの恥でもあるんだからね」など。行きがかり上、ガウル達の行動に興味を持つが、その為時として危険な目にあう事もある。専門は家庭科で料理が趣味。但しレシピは大変前衛的で斬新なものが多く、時として料理とは呼べないものを作るような事もある。ガウルとは喧嘩相手であり、ナツメとは大親友。
長い髪を茶筒のような髪留めに一纏めにしている。母1人、子1人の家庭で育った。「約束」と言う言葉に非常に敏感。
千明ナツメ
声 - 吉田古奈美
マサミやガウル達の同級生でもの静かな性格であるが実は植物学の博士号の有資格者。学園内の植物園で出会った事からもなにかと植物に縁のある少女。ガウル達3人を優しく見守る。学園祭では金魚すくいでガウルに「赤くてちっさいの」と金魚をねだった事もある。だが、実はリュウコに監視されていた。
ガウル達の戦いに巻き込まれた事でリュウコにより体内に爆弾を仕掛けられるが、ガウル達を巻き込まない為に1人で山中で自爆する結末を迎える。だが、すべてリュウコにより最初から仕組まれていた事で、この事がきっかけでガウルが暴走する事になる。彼女自身も、そしてガウル達も知らなかったが、実はガウル達3人の母体卵提供者であり言うなれば3人の母親と言える存在だった。
斎藤リュウコ
声 - 山口由里子
皇樹学園の講師でガウル達のクラスの副担任。だが実は彼女も未来人であり、未来世界を掌握する組織「クヴェレ」の一員で、実質的皇樹学園の運営者。ジェネレイターでもあり、この事件の発端を作った者である。
彼女がこの時代に来た真の目的は、やがて来るであろうガウルをナツメを利用して暴走させ、未来世界に於ける「クヴェレ」の支配権を掌握する事にあった。彼女自身はすでにPhase.5までに到達しておりジェネレイターとしての戦い方を熟知している。その為か戦闘能力は極めて高く、ガウル達の力を軽く凌駕している。ガウルからインクルードセルを抜き取り、ガウルの真の暴走を促すも、意識を取り戻したガウルが発した光によって消し飛ぶ。
神(カナエ)
声:堀秀行
リュウコに付き従いガウル達の行動を監視する謎の男。
実はその正体はガウルの暴走に巻き込まれこの時代に取り残され時を過ごしてきたコウジだった。
ネカサタクマ
声 - 塩屋翼
皇樹学園で学園の監視下で細胞強化理論の研究を行っている中年の科学者。多少精神の破綻が見られる。彼がインクルードセルを開発した事がきっかけになって未来世界の悲劇が引き起こされる原因となった。教員名簿や身分証明書など、学園の登録名の記述は「祢笠タクマ」。
だが、実はカナエと同じくこの世界に取り残されたリョウが正体だった。ガウルの暴走に巻き込まれたリョウとコウジはお互いが別々の時代へと飛ばされ、そこでそれぞれカナエとタクマとして生活してきたのだった。事件を解決した後は光の中でカナエと共にいずこへともなく消えていく。
七宝恵子
声 - 豊島まさみ
ガウル達3人が世話になっている学生下宿「七宝荘」の大家でマサミの実母。夫を早くに亡くし、女手一つでマサミを育ててきた。どちらかというとのんびりした性格。

第5話のゲストキャラクター

特撮同好会部長
声 - 小西克幸
皇樹学園特撮同好会の会長。ガウルの身体能力に惚れ込み入部を勧めてくる。
マネージャー
声:泉尚撃
めめずドリルバズバズ男
声 - 真殿光昭
皇樹学園特撮同好会主催のステージショー「電撃戦隊ヤラセマン5」の敵役。
部長
声:長嶝高士
チチ
声 - 横手久美子
第2話・4話にも登場。
赤ヤラセマン
声 - 田中伸幸
モモコ
声 - 増田明美
司会
声 - 永吉由佳

サブタイトル

#来訪者 #花と少女 #疑惑ノ瞳 #未来ノ記憶 #諍いのカタチ #約束 #秘密ト嘘ト #刻(トキ)ノ道程(ミチノリ) #ボクラノウエニ雨ガフル #落葉のふる森 #悲しみの果て #時をこえるもの

漫画

  • 『ジェネレイターガウル (1)』(細雪純 学習研究社 1998年)
  • 『ジェネレイターガウル (2)』(細雪純 学習研究社 1999年)

小説

  • 『ジェネレイターガウル 〜白鳥の歌〜』(志茂文彦 ソニー・マガジンズ 1999年)ISBN 4-7897-1421-7
ストーリー
学園祭から少し経った頃。
ガウル達は一時の平穏を味わっていたが、ジェネレイターの仕業と思われる殺人事件の発生に静けさを破られる。
そして出現する敵ジェネレイター。だが、それに襲われていた少女はかつてガウル達が未来世界にいた頃、幼い時に同じ施設で共に暮らしていた同級生のマドカだった。
クヴェレに逆らい闘い続けるガウルに憧れ、それを追って現代に逃げてきたというマドカだったが、彼女の周辺で起こる凄惨な殺人事件、そして出現した白い鳥のジェネレイターとの戦いの内、ガウル達には疑惑の思いが芽生えるのだった。
小説版の登場人物
マドカ
幼育施設でガウル達三人と同室で育てられていた少女。
気質は穏やかで思慮深く、優しい。リョウと対応している性格。
髪が長く、色白で、顔立ちは目が大きく大変整っている。周囲の人達が騒ぐほどの美貌。
未来世界では時間理論の研究をしていたが、彼女の理論は斬新過ぎて上層部には理解されていなかったらしい。
尚、彼女らは三人ともにフェイズ4のジェネレイターに改造されている。形質は白い鳥。
改造以前から三人にはテレパシーの様な精神的繋がりがあり、言葉を介せず意思の疎通が出来る。
コウジによって与えられた偽名は「柊マドカ」。
サヤカ
冷静で冷徹であり、気質的にはコウジに対応する。
マドカとほとんど同じ容姿だが、髪はより長い。
意思が強く、幼児期には三人のリーダー格として振舞っていた。
スミカ
時間跳躍の際に発狂した為に人となりは不明。
行き場の無い殺意に導かれ、無作為に殺人を繰り返していた。
幼児期の記憶ゆえか、ガウルに対して異常な攻撃の意志を向ける。
他二人と同じ顔だが、髪は短い。
幼少の頃はガウルのケンカ友達であり、全般的に思慮が浅く、一言で言えばガウル同様のバカだった。
ちなみに彼女らがガウル抹殺作戦の指名を受けたのは、彼女らがガウル達と同じ母体細胞から生まれた、言うなれば姉妹であり、気配が同質である為に接近に気付かれないだろうという理由からであった。
備考
時間的には5話と6話の間にあたるエピソード。
本編の脚本・シリーズ構成を担当した志茂文彦が執筆しており、本編で描けなかった設定などが多く盛り込まれている。

外部リンク

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