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ジャンプ・コミックス

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ジャンプ・コミックス (JUMP COMICS) は、集英社が発行する日本のコミックス(漫画単行本)レーベルの一つ。『週刊少年ジャンプ』を始めとした集英社の少年誌掲載作品が主に収録されている。略称はJCで、ロゴタイプも「Jc」を象った物となっている。

コミックス奥付の表記は全て「ジャンプ・コミックス」で統一されているが、雑誌上やWebでの記載には「ジャンプコミックス」と中黒のない表記も見られる。

概要

少年ジャンプ』系列誌用のレーベルであり、『週刊少年ジャンプ (WJ)』・『月刊少年ジャンプ (MJ)』(2007年休刊)・『ジャンプスクエア (SQ)』・『スーパージャンプ (SJ)』及びその増刊号で連載された作品の単行本や、同誌連載作家の短編集などが発行される。ただし『SJ』系列の単行本については下位レーベルである「ジャンプ・コミックス デラックス」(後述)からの発行となっており(かつてはJCからも発行されていた)、ジャンプ・コミックスレーベルから直接発行される作品はほぼ少年誌掲載作品に限られている。かつては『フレッシュジャンプ』(1989年休刊)掲載作品の単行本も発行されていた。ジャンプ系列の中でも『ヤングジャンプ』とその系列誌の作品は「ヤングジャンプ・コミックス」からの発行となり、当レーベルからは発行されない。

1969年11月30日の『ハレンチ学園』(永井豪)・『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志)・『父の魂』(貝塚ひろし)の各1巻(『ハレンチ学園』のみ2巻も同時)の発行から始まる。以前は打ち切り作品や短編集などについては姉妹レーベルであるジャンプスーパーコミックス(創美社)で刊行される事もあったが、『きまぐれオレンジ☆ロード』(1984年)以降の作品は、打ち切り作品であってもほぼ全てが単行本としてまとめられ当レーベルより単行本が発売される。

ウルトラジャンプ』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)や『Vジャンプ』(Vジャンプブックス)の様に専用のレーベルを持つ雑誌に掲載された作品であっても、元々『WJ』に連載されていた作品やその続編・関連作品の場合は、引き続きジャンプ・コミックスレーベルから発行されることもある(例:『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』、『遊☆戯☆王R』)。

2008年8月までは、定価390円(税込みだと409円 - 410円)で発行していたが、2008年9月から、物価や経済状況などによる他社の単行本の値上がりに伴い、定価400円(同420円)に値上げされる。ただし『CLAYMORE』・『ギャグマンガ日和』・『魔砲使い黒姫』・『魔法の料理 かおすキッチン』以外の『SQ』連載の漫画作品は、巻頭にカラーページがつく都合上、定価は438円(同459 - 460円)である。

また、他社の単行本に比べ雑誌の掲載から単行本の発刊までの期間までが長いのが特徴で、連載開始から半年経ってようやく第1巻が発売されることもたまにある

形状

サイズは原則新書判だが、アニメコミックなどの場合にはより大判で発行される事もある。また、現在では初版には必ず宣伝用の帯がつけられている。背表紙の基本デザインは創刊時から変更されていない。

ロゴタイプ

以下のロゴタイプが使われている。 # 。頭部の横棒を長くした「J」と中心部にの点を配置した「c」をくっつけ左右を対称的に図案化したもの。背表紙の一番上と裏表紙の中央部に必ず描かれる。なお裏表紙では下部に「ジャンプ・コミックス」の文字列が付随する。『SQ』の連載作品の場合は『MJ』からの移籍作品(ロザリオとバンパイアは例外)を除いて(以下も同様)必ず『SQ』が入っている(背表紙にはその下、裏表紙には、一番左上に配置)。 # 。「JUMP COMICS」の文字列の右にジャンプパイレーツ(ジャンプのシンボルマーク)を配置したもの。表紙に必ず描かれる。『SQ』の連載作品の場合は、その左横に『SQ』が入っている。

# 「ジャンプ・コミックス」の文字列。裏表紙そでなどで使われている。『SQ』の連載作品の場合は、人物像のカラーとなっている。

表紙カバー

表紙
初期は4本の横線で下部と区切られた上部1cm程が一色で塗りつぶされ、上記2のロゴが配置されていた。4本線と塗りつぶしは順に廃止され、ロゴは配置場所は自由になったが2008年現在でも必ず配置されている。なお、塗りつぶしの色は同じ作品であっても原則巻毎で異なっていた(統一しているものもあり)。また、創刊直後は表紙のタイトルが縦書きのスタイルが主流であったが、1980年代にはデザインが自由化される。
裏表紙
初期は白地の右三分の一程が単色で塗りつぶされ、4本線(表紙と同じ高さに)と上記1のタイプのロゴ(中央部)を配置する形で統一されていた。塗りつぶしの色は必ずではないが表紙上部の色と同じであることが多く、作品独自に模様やロゴなどを配置する作品も存在した。裏表紙の基本デザインは4本線の廃止(1994年)とあらすじの記載(1998年から)以外では長らく変更される事は無かったが、2004年頃からロゴの配置場所が左下に変更され、デザインも自由化されている。
背表紙
上から順に、上記1のロゴ・作品タイトル・巻数・イラスト・作者名・(コード)の順で記載され、最下部には青地に黒文字で集英社と記載。基本デザインは当初より変更されていない。ただし細かい変更点としては1997年よりコードの記載が止められ、代わりに黒い菱形(◆)が書かれるようになっている。
表紙のそで
上から順に写真もしくはイラスト・作者名(横書き)・青い横線・作者コメント(縦書き)が記載。これに加え、1985年より収録作品の掲載号が記載されるようになった。基本デザインは当初より変更されていない。
裏表紙のそで
発行中のジャンプ・コミックスの既刊リスト。掲載作品の増加に伴いレイアウトは変更されている。値上がりした2008年9月以降はカラーイラストが掲載されるなど、自由なスペースとなっている。

巻末

写真付きで2ページのコメントが必ず掲載されていた。1970年代には著名人のコメント(シリーズものの最終巻では作者のコメント)、1980年代は読者からのコメントに変わり、後にこのフォーマットは廃止されている。フォーマット廃止後は、作者によってはファンサービスのページとして使われており、途中のあまりページと合わせて読み物や描き下ろし漫画、単行本収録に当たり省かれた雑誌掲載時の扉ページ、読者からのコメントなどが掲載される場合がある。なお、『ドラゴンボール』や『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の様に、フォーマット廃止前より独自のコーナーを設けていた作品もある。

巻末でページ数が余った場合は既刊の広告が掲載されるが、作者の過去の作品の広告は奥付より前に、無関係の作品の場合には奥付よりも後ろに掲載される。しかし、近年では他作品の広告が掲載される事は殆どなく、次巻の予告やスタッフ紹介のみが掲載される事が多い。

その他

『ジャンプ』作品は雑誌掲載時は奇数ページが基本であるため、単行本収録時には各エピソード間に空きページが生じてしまう。空きページには作品から流用したカットや描き下ろしイラストが挿入されることが多いが、作者によっては上述の巻末同様にファンサービスのページとして使われている。

過去のストーリー漫画作品は単行本収録時に続き物のエピソードはひとまとめする傾向が強かった(扉絵もほとんど収録されないので空きページも出ない)。『ドラゴンボール』や『電影少女』は巻末に扉絵ギャラリーとしてひとまとめにしていた。『聖闘士星矢』は見開きの扉絵で聖衣の展開図を描くことが多かったが、単行本収録時には巻末にまとめられている。

ジャンプ・コミックス デラックス

ジャンプ・コミックス デラックス」 (JUMP COMICS DELUXE) は 「ジャンプ・コミックス」の下位レーベル。2008年現在では、事実上『スーパージャンプ (SJ) 』系列専用のレーベルとなっており、ロゴタイプも大きく描かれた「SJ」の下に「JUMP COMICS DELUXE」を3段で組んだ形のものが使われている。

元々は名前の通りにJCの豪華版として始まっており、かつてはロゴタイプもJCの物の下部に「デラックス」を加えただけのものであった。既刊のワイド版・連載ページ数の少ないギャグ漫画・イラスト集などの大判作品が発行されていた。

ジャンプスーパーコミックス

ジャンプスーパーコミックス」 (JUMP SUPER COMICS / JSC)は子会社である創美社から1976年から1993年まで発行されていた。打ち切り作品(週刊連載は1989年連載の成合雄彦『カメレオンジェイル』まで)や短編集が主なラインナップで、一部作品は増刷を重ね、同じ創美社から「ジャンプスーパーエース」(JUMP SUPER ACE / JSA)というワイド版向けのレーベルで復刊されたものもある(最新は2004年発行の井上雄彦『カメレオンジェイル』)。

基本デザインはほぼJCと共通であり、ロゴもJCのものに赤いSを絡ませたようなものになっている。

関連レーベル

集英社や子会社に様々な関連レーベルが存在する。特に記載のないものは集英社からの発行。なお、子会社から発行されているものも発売は全て集英社から。レーベル名後ろの括弧内は英語表記及び略称。
ヤングジャンプ・コミックス (YOUNG JUMP COMICS / YJC)
『スーパージャンプ』系列を除く、ジャンプ系列の青年誌の単行本を発行。
集英社ジャンプリミックス (SHUEISHA JUMP REMIX / SJR)
廉価版のコンビニコミックを発行。
ジャンプテレビコミックス (JUMP TV COMICS / JTC)
当時、NHKでTV人形劇化された柴田錬三郎原作の『真田十勇士』のコミカライズ(本宮ひろ志)のみ発行。
ジャンプ コミックス セレクション (JUMP COMICS SELECTION / JCS)
子会社であるホーム社からの発行。JC作品のワイド版での再発行やアニメコミックスの発行を行なっていた。
ヤングジャンプ コミックス セレクション (YOUNG JUMP COMICS SELECTION / YJCS)
ホーム社からの発行。JCSのYJC版。
ホームコミックス (HOME COMICS / HC)
ホーム社からの発行。JC作品のワイド版での再発行を一部で行なっていた。
集英社文庫
漫画の文庫版も含まれており、「コミック版」として発行されている。なお、文庫版としてはこれ以前にも1976年から「集英社漫画文庫」のレーベルで発行されていた。
ホーム社漫画文庫 (HMB)
ホーム社からの発行。漫画専用の文庫レーベル。
ジャンプ ジェイ ブックス (JUMP j-BOOKS)
ジャンプ作品のノベライズを中心としたライトノベル用のレーベル。

関連項目

外部リンク

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