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スズキ・SX4

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

SX4(エスエックスフォー)はスズキフィアットが共同開発した乗用車である。フィアットからも姉妹車フィアット・セディチ ( Fiat Sedici ) が販売されるが、両者の外観上の違いはフロントグリルとバッジである。なお、デザインはイタルデザインが担当している。

概要

フィアットとの共同開発ではあるが、スズキの生産拠点で製造が行われ、エンジン(ディーゼルを除く)およびプラットフォームもスズキのものが使用されるなど、非常にスズキ色の強い車である。車両コンセプトは異なるが、日本国内ではエリオ販売終了後の受け皿となる。

他にはない全高1585mmという独自のボディスタイルで、「ハッチバック」とも「トールワゴン」ともつかぬ独自のポジションを往く。但し「X○」系のグレードには「SUV」的要素が取り入れられており、カテゴリ的には「クロスオーバーSUV」に当て嵌める事ができる。 また、全幅が1730〜1755mmのため、日本国内では全車3ナンバーとなる。

また、WRCへの参戦も視野に入れたボディは、同社スイフト比でねじり剛性で10%以上、曲げ剛性では20%以上強化された。リヤサスペンションの取付剛性も190%以上(スイフト比)とするなど、走りを重視したスズキのDNAが息づいたものとなっている。

2007年3月ジュネーヴモーターショーセダンモデルが発表された。http://www.carview.co.jp/gms/2007/take_car/suzuki_sx4/default.asp

日本では2007年7月に発売(ちなみに中国インドでは日本より一足早く同年3月に発売され、両国では5ドアモデルは未発売となる)。これによってエリオセダンは2007年3月に販売終了となった。

4WD車はデフロック機能も備わっており、本格的なSUV程ではないものの、悪路走破性にもそこそこ長けている。

Image:Suzuki-SX4-hatch-rear.jpg|5ドア(輸出仕様・リア) Image:Suzuki SX4 Sedan rear.jpg|セダン(輸出仕様・リア) Image:Fiat Sedici front 20071108.jpg|フィアット・セディチ

歴史

欧州仕様

量産車はクロスカントリーカー色の強い「アウトドアライン」と、より都会的なイメージの「アーバンライン」の2タイプが用意される。また、2007年からのWRC参戦も発表され、競技用車両(SX4 WRCコンセプト)が参考出品車として出展されている。

製造はハンガリーマジャールスズキで行われ、年間6万台(うち3分の2がスズキ向け、残りがフィアット向け)の生産を見込んでいる。エンジンはガソリン2種類 (1600cc・2000cc) と、フィアット製の1900ccディーゼルターボが用意される。

北米仕様

エンジンは2000ccガソリン1種類のみ。製造は日本の湖西工場で行われる。

日本仕様

  • 2006年7月4日 - 国内での発売開始。発売当時のグレードは廉価グレードの「1.5E」、スポーツ色を高めた「1.5G」、「2.0S」、欧州でのアウトドアラインにあたる「1.5XG」の4グレード。
  • 2006年10月11日 - アウトドアラインに、新グレード「2.0XS」追加。
  • 2006年12月5日 - スポーツ用品ブランド「サロモン」のイメージに合わせ、ウィンタースポーツを楽しむユーザーに向けた特別限定車「1.5サロモンリミテッド」発売。(限定1,000台)
  • 2007年3月 - ジュネーヴモーターショーでセダンモデルが発表。エリオセダンの後継車。発表後、日本および北米に先駆けて中国およびインドで先行発売される。
  • 2007年5月15日 - 新グレードとして、お買い得グレードの「1.5F」、ルーフレールとアンダーモールを装備した廉価のアウトドアグレード「1.5XF」を追加。
  • 2007年6月5日 - アルカンターラを使用したシート表皮とディスチャージヘッドランプなどを装備した特別仕様車「1.5ヘリーハンセンリミテッド」発売。(限定1,000台)
  • 2007年7月24日 - 保守層および法人層を対象にした4ドアセダンの「SX4セダン」を追加。1.5L・FFのみで2Lの設定はない。グレードは「1.5F」と「1.5G」の2種で、後者に関しては15インチアルミホイールディスチャージヘッドランプなどが装備されている。外観ではフロントバンパーフロントグリルがセダン専用デザインとなっているほか、セダン専用色としてパレットなどにも採用されている「ノクターンブルーパール」を用意。サスペンション関係のセッティングはハッチバックモデルと比べるとかなり異なっており、ハッチバックモデルがハードなセッティングであるのに対し、こちらは15インチタイヤとの相乗効果でソフトライド且つマイルドな乗り心地重視のセッティングとなっている。従来のエリオセダンに対し、SX4セダン用のエアロパーツに関してはメーカー、ディーラーの各オプションに関わらず用意されていない。
  • 2007年11月6日 - 昨年に引き続き、特別限定車「1.5サロモンリミテッド」を発売。(限定700台)
  • 2008年6月26日 - 昨年に引き続き、特別限定車「1.5ヘリーハンセンリミテッド」を発売。今回は防水シート・防水ドアトリムなど内装のいたるところに「ヘリーハンセン」のロゴが入っている。また、ディスチャージヘッドランプやオートライトシステムなどを装備している。(限定700台)

エンジンはガソリン2種類 (1500cc・2000cc) を用意。北米仕様と同じく湖西工場で製造される。全車にFFとパートタイム4WDが設定される。トランスミッションは現在のところ4速ATのみだが、国交省には既にMT仕様の形式指定がされているため、後に追加される可能性がある。

WRC(世界ラリー選手権)参戦

Wikipedia画像へのリンク(SX4 WRC (2007年))
Wikipedia画像へのリンク(SX4 WRC (2008年))

前述の通り、2006年3月のジュネーブモーターショーで2007年8月からのWRCへのフル参戦が発表され、WRカーのコンセプトカーが参考出品車された。その後、2006年7月4日の日本での新車発表会の場においてプロトタイプが展示され、テスト走行の動画も公開された。2006年7月現在、一部の自動車雑誌などにこのプロトタイプの走行写真が掲載されている。実際のマシンの開発やレースでのチーム運営は田嶋伸博率いるスズキスポーツが担当する。

なお、WRCは2007年シーズンを全9戦の開催とし、2008年シーズンを2007年8月から開催するウインターリーグ制の導入を検討していたため、スズキはこれにあわせて2007年8月からのフル参戦を予定していた。しかし、2006年7月5日に国際自動車連盟 (FIA) はウインターリーグ案を白紙撤回、2007年はこれまでどおり全16戦で行われることになった。そのため、当初の予定より半年早く参戦するか、逆に半年遅らせるかの選択を迫られた。

2006年7月20日、スズキは当初より半年遅らせ2008年からのフル参戦を発表した。そのため、2007年はテストを目的としたスポット参戦になる見方が強くなっている。

2007年はフランス(コルシカ)10月12〜14日とGB(イギリス)11月30日〜12月2日にテスト参戦した。

そしてフル参戦となった2008年は、シーズン初戦であるラリー・モンテカルロにて、SX4 WRCを駆るパー・ガンナー・アンダーソンがポイントを獲得するという快挙を成し遂げた。

その後はエンジンやサスペンション等、至る所にトラブルが発生し、前半戦はどちらか1台が走りきるのがやっとで、2台ともリタイアというイベントもあった(スーパーラリー規定で復帰は可能)。そこでフィンランドからは、それまで発生していたトラブル抑止と軽量化(車重は1230kgで変わらず)を狙った改良版を投入した。地元の日本(北海道)で10月31日から開催されたラリージャパンでは2台とも完走している。

脚注

関連項目

外部リンク

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