読み込み中...セイコーエプソン株式会社(Seiko Epson Corporation)は、長野県諏訪市に本社(登記簿上の本店は新宿区)を置く情報関連機器や精密機器のメーカーである。略称はエプソン。
手掛ける製品は幅広く、水晶振動子(クォーツ)などの単体部品から、液晶デバイスなどの半製品、各種のプリンターやプロジェクター、パーソナルコンピュータといった最終製品までを自社名で世に送り出している。
また、セイコーホールディングス株式会社、セイコーインスツル株式会社とともに「セイコーグループ中核3社」を構成しておりSEIKOブランドの腕時計の開発・生産も行っている。株式は2003年6月に東京証券取引所市場第一部への上場を果たした。証券コード6724。
セイコーグループのひとつであるが、昔からセイコーホールディングス株式会社(旧服部時計店)との直接の資本関係は極めて薄い。しかし、セイコーの創業家の服部家が源流となった企業で、今も服部家(個人および一族の資産管理会社)が大株主で、役員を派遣している。今も創業事業であるセイコーブランドの時計の製造・開発を手がけており、事実上のセイコーのグループ企業といえるアニュアルレポート2007(PDF版、4.85MB)の「大株主との関係について」(53ページ)および「大株主の状況」(86ページ)を参照。そのため、今もセイコーインスツル株式会社と並んで「セイコーグループ中核3社」のひとつとして位置づけられている。ただ、1980年代以降のプリンタやパソコン事業の急成長により、源流企業のセイコーの数倍の事業収益を出しており、セイコーから完全に独立する動きを見せている。
デジタル腕時計の表示デバイスとして液晶ディスプレイの研究開発にはやくから取り組んでおり、小型の液晶ディスプレイの分野では国内でも有数のメーカーある。今日では携帯電話やデジタルカメラの製造各社などへの供給を行っている。液晶ディスプレイ(液晶ライトバルブ)を使ったプロジェクターも生産しており、世界でトップクラスのシェアをもち、小型プロジェクターの普及に重要な役割を果たした。インクジェット方式による配向膜の成膜やカラーフィルタの形成技術を有しており、シャープの大型液晶ディスプレイ製造ラインなどにおいてエプソンのインクジェット装置が使われている。
主力事業であるプリンターの分野では、キヤノンと日本市場の覇権を争っている一方、世界シェアでは米ヒューレット・パッカード (HP) 社に大きく引き離れされているhttp://eri.netty.ne.jp/honmanote/comp_eco/2004/1227.htm。キヤノン、HPと同じく、プリンター本体を安価で供給し、インクカートリッジなど消耗品の販売で利益を得るビジネスモデル(消耗品ビジネス、レザー・アンド・ブレード・モデル)に大きく依存している。
高温多結晶シリコン(高温ポリSi)事業の拠点整理の他、日本国内に2つの製造拠点がある半導体事業などの先行きは不明である。過去に日本TI鳩ヶ谷工場(半導体)を購入したものの、廃止したこともある。またIBMとの合弁を解消した野洲セミコンダクタも、オムロンに売却された。
拠点の多くは長野県内に点在するが、酒田、千歳、鳥取 (EID) 、岐阜 (EID) にも工場があり、 信州まつもと空港と庄内空港(酒田)、鳥取空港間に従業員の出張用に社有機が就航しているコーポレートシャトル導入事例 伊藤忠アビエーション株式会社。子会社にエプソン販売(国内市場向けエプソンブランド商品販売全般)、エプソントヨコム(水晶デバイス事業)、東北エプソン(半導体、プリンタ部品の製造)、オリエント時計(主にオリエントブランドの腕時計を中心に製造、セイコーブランド向けは本社塩尻事業所の管轄)や孫子会社エプソンダイレクト(PC周辺機器のユーザ、法人向け直販)などがある。
1993年に、ピエゾ素子を用いてインクを押し出す方式(マイクロピエゾ方式)エプソンのコア技術によるカラーインクジェットプリンタ、「マッハジェット(MJ)」シリーズの発売を開始する。
すでにキヤノンが同じくインクジェットプリンタ(「バブルジェット(BJ)シリーズ」)を発売しており、エプソンも1984年に「IP-130K」を発売していたが、当時としてはインクジェットプリンタは比較的高価なうえ大型で(主に熱転写カラーやドットインパクト方式のプリンタが家庭で使われていた)、カラー写真の印刷は粗く多少滲んで写ってしまい不適とされていた(しかもエプソンが出していたものはモノクロ)が、エプソンが1994年6月に「写真高画質」の謳い文句で名機「MJ-700V2C」を発売。
キヤノンのBJ方式とは別のピエゾ方式でカラー写真の印字画質は飛躍的に向上し、30万台以上を出荷するベストセラー機となり、当時のシェアNo.1であったキヤノンに追随し始める。この「MJ-700V2C」はカラーインクジェットプリンタに一種の革命を起こした機種と言える。
人気タレントをCMに使ってキャッチコピーを大胆に宣伝する販売戦略が優秀で、これまでに製品別で女優の内田有紀、タレントの優香、アイドルの松浦亜弥とモーニング娘。(カラリオ大使)、声優のTARAKO、女優の柴咲コウらが出演してきた。その他に、鈴木蘭々、飯島直子、SPEED、田村正和、西村雅彦なども出演している。2005年10月からは釈由美子(オフィリオシリーズ)、長澤まさみ・未唯・高橋克実・藤村俊二、松岡修造、中尾彬(以上カラリオシリーズ)などが出演中。
プリンタには鈴木蘭々の時代から「カラリオ(Colorio)」というブランドを使用し、最近もL版専用プリンタに「カラリオ ミー(Colorio Me)」という名称を付与している。カラリオプリンタでは2003年より「つよインク」、2006年度より「EPSON COLOR」のキャッチコピーでブランドイメージの向上を図っている。
インクジェットプリンタでは国内でキヤノンと市場シェアをほぼ二分している。1997年頃迄の広告で、カラリオは人気タレントが出演する一方で、キヤノンのBJシリーズにはペンギンなど色彩鮮やかな動物や鳥類・風景の写真が主に使われていた。
車とバイクとの違いを考えてもわかるように、製品が型番で呼ばれる時代はマニア向けで少数の男性にしか製品が売れないが、愛称が付けれられるようになると社会的認知が高まり、大衆化するようである。その点、各社がパソコンを型番で呼んでいた時代に、自社のパソコンに比較的早く「vividy」というシリーズ名を付けていたことも興味深い(内田有紀がCD-ROMドライブ風に舌を出し入れしていたCM)。もっとも「vividy」自体の売れ行きは決して好調とは言えず、同社ではその後パソコン関連事業を子会社のエプソンダイレクトに移管している。プリンタについても、車のように個々の製品に異なる愛称が付与されるようになるには、まだまだ時間が掛かりそうである。
なお近年モデルチェンジは年1回(年賀状の12月)というのが通例であったが、現在はパソコンほどではないが競争が激しいため、年数回行う。
元レーシングドライバー・中嶋悟は、長年のパートナーとして広く認識されている。
1983年に全日本F2のハラダレーシングのスポンサーとしてモータースポーツに初参戦した時、同チームのドライバーが中嶋であった。速くてマシンを壊さないドライビングスタイルの中嶋が商品とオーバーラップさせられる選手であったことから、翌年以降も中嶋と中嶋のレーシングチーム(中嶋企画)への支援を継続することになった。 1987年には中嶋のF1参戦に伴いパーソナルスポンサーとしてF1に参入。1988年 - 1991年は中嶋の所属チーム(ロータス・ティレル)のスポンサーとしての活動も展開。この時期には中嶋を起用したテレビCMも制作され、当時のF1ブームも重なり企業イメージと知名度が飛躍的に上がり、就職希望者が大幅に増加するといった現象もみられた。中嶋の現役引退後も中嶋企画の主要スポンサーとして支援を続けており、現在スーパーGTに「EPSON NAKAJIMA RACING」として参戦し、フォーミュラ・ニッポンではサブスポンサーとしてマシンにロゴが貼られている。
なお、2000年以降のスポンサー活動は、セイコーエプソングループで販売・マーケティングを担当する子会社・エプソン販売が行っている。
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