読み込み中...タルゴ式客車(Talgo スペイン語:Tren Articulado Ligero Goicoechea-Oriolの略称)は、スペインで開発された一軸台車連接型客車およびそれによる列車の総称であり、これを開発した鉄道車両メーカーの名称でもある。タルゴの名称は、スペイン語での関節(連接)列車、軽量の頭文字と、さらに2人の開発者、アレハンドロ・ゴイコエチェア(Alejandro Goicoechea・es)とホセ・ルイス・オリオール(José Luis Oriol・es)の名前に由来している。
現在までに複数の形式が開発されているが、すべて車輪が一軸独立であるという特徴を持つ。左右の車輪をつなぐ車軸が存在せず、車輪の間に通路などを設けるための空間が確保できるため、車高が非常に低くなっている。こうしたユニークな特徴を持つTalgoが開発された背景には、スペイン国鉄の抱える独特の問題がある。スペイン国鉄は広軌を採用しているため、曲線区間において内側と外側のレール長の差が、狭軌や標準軌のそれと比べて大きい。このため、左右の車輪が同じ速度で回転する通常の台車では、曲線通過時に車輪とレールの摩擦が大きくなり車輪が磨耗しやすい。またスペイン国鉄の路線には山岳路線が多く、必然的に周辺諸国と比較して曲線区間が多く曲線半径も短い。このように、タルゴの本来の開発目的は、左右独立車輪採用による車輪磨耗の軽減と、低重心化による曲線通過速度向上であり、「軌間可変」機構の装備を目的に開発されたわけではない。Talgoは左右独立車輪を採用しているために、車輪が常にレール方向を向くためのステアリング機構を必要とする。初期のTalgoI、IIまではステアリング機構の構造上、一方向にしか高速走行できなかったが、1964年のTalgoIII以降は、Zリンクステアリングを採用することにより前後方向とも高速走行可能になり、機関車付け替えが可能になった。TalgoIII開発時には、同じ低い車高の専用機関車3000T型(のちの353型)も開発された。
1968年にTEE、カタランタルゴ号として隣国フランスとの乗り入れに対応した軌間可変仕様のTalgoIII-RDが登場した。これが、タルゴが軌間可変車両の代名詞となった理由である。
1980年に現行の振り子仕様のTalgo-PENDULAR(Talgo4)が開発され、Talgoシリーズの主流になった。専用機関車として354型が開発されたが、Talgo-PENDULARは専用機以外の機関車でも牽引出来るようになった。以降のTalgoシリーズはTalgo-PENDULARがベースとなっている。
その後、Talgo5、Talgo6、Talgo7が登場した。
現在では、両端に専用の機関車を連結し、動力集中方式の固定編成となった「TALGO350」がAVEにおいて運行されている。
TALGO350はマドリード〜バルセロナ線の延伸開業の2007年末までに最高速度350km/hで運転する予定。
なお、スペイン以外でも1988年にアメリカ合衆国(アムトラック)、1992年にドイツ(DB)に輸出されており、欧米の広い地域でその活躍を見ることが出来る。
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