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タンクバッグ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

タンクバッグとは、オートバイの燃料タンク等の上に装着する小型ののこと。

概要

一般的な構造のオートバイの燃料タンクの位置、つまり座席(シート)とハンドルバーの間にある燃料タンクあるいはそれに代替する構造の上に載せるように装着することから、「タンクバッグ」と呼ばれる。オートバイの車種によっては、該当する位置に燃料タンクやそれに代わる構造が無い為にタンクバッグが装着できないものもあり、すべてのオートバイでタンクバッグが装着できる訳ではない。

一般的には布や革製が多く、一部に塩化ビニル樹脂ゴム等が使われることもある。燃料タンク等の表面に直接装着することが多い為に、バックル等には傷を付けにくいプラスティック(合成樹脂)が使われることが多く、金属製バックルはあまり使われない。

主な特徴

  • キャリア(荷台)やリアシート(後部座席)といった場所以外に荷物を載せられることから、ツーリングなどに重宝される。
  • 荷台や後部座席などの車両後部に積載するのに比べて、走行時に視界に入りやすい位置にある為に、車両からの落下などの事態をライダー(搭乗者)が即座に認識できる。
  • 降車の際には車両から取り外して、付属の肩掛けベルト等で携行できるものが多い。
  • バッグの上面が透明なポケットとなった構造を持つものも多い。ここにツーリング用の地図を該当部分が見えるように入れておくと、いちいちオートバイを降りて荷物から地図を取り出し広げる手間が掛からずに便利な為である。また、乗車姿勢のまま短時間の停車で小銭や手回り品を出し入れできるように工夫された構造を持つものも多い。
  • 携行タイプのナビゲーションシステムを搭載できるような構造を持つものもある。

装着方式の違い

タンクバッグを車両へ装着する方式の多くは、マグネット(磁石)式かベルト式のいずれかである。いずれの方式でも、バッグを燃料タンク等に密着させるように装着する。1980年代以前はベルト式がほとんどであったが、強力な磁石が開発されたことやカウル付きのバイクが増えたことで、走行中に風でバッグが吹き飛ぶという欠点がほとんど克服され、磁石式が優勢となった。しかし1990年代以降には、磁石が効かない合成樹脂製の燃料タンクを採用した車種や、燃料タンクそのものが従来の位置に無く合成樹脂製タンクカバー等のみになっている車種などが現れるようになり、ベルト式も復権している。

その他の装着方式としては、、燃料タンク等を専用カバーで覆ってそこに付いた専用フック等を使い装着する方式、タンクキャップ(給油口)に専用金具を装着してそれを利用して装着する方式、吸盤による吸着力を利用して装着する方式、などがある。また近年の車種ではまず見かけないが、昔の車種には燃料タンクに直接フックやキャリアが設けられているものがあり、そこにベルト等を使って装着するという方式もあった。

使用上の注意

  • 磁石を利用した方式のタンクバッグでは、その磁気により磁気カードや時計といった機器の機能を損ねてしまう恐れがある為に、財布等の貴重品を入れる場合には磁石から離れた場所、例えばバッグ上層のポケット等に入れるといった配慮が必要である。
  • タンクバッグの取り付け位置や取り付け方法によっては車両のハンドルを大きく切った際に、バッグもしくは固定用のベルト等がハンドルに接触し、ハンドルに取り付けられたホーンセルモーター等の作動スイッチが誤作動することがある。そういった誤作動を防ぐ為に、走行前には事前の確認をすることが望ましい。

関連項目

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