読み込み中...ナイキミサイルとは、アメリカ製の地対空ミサイルである。日本でも、航空自衛隊が地対空誘導弾ナイキJとして採用した。
「ナイキ」と呼ばれるミサイルは、1953年からアメリカ合衆国のウエスタン・エレクトリック・カンパニーなどで開発された高高度迎撃用地対空ミサイルである。MIM-3 ナイキ・エイジャックス (Nike Ajax) と、MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ (Nike Hercules) の2種類があり、アメリカ陸軍に配備された。高々度から飛来するソビエトの爆撃機に対する拠点防空を主目的とする2段式のミサイルであり、発射台から発射される。地上からのレーダーによって誘導される、セミ・アクティブ・レーダー・ホーミング方式である。
1953年末から1963年まで配備されていた初期型。旧称SAM-A-7。1945年のベル研究所のレポートから開発が始まり、1951年には発射テストに成功している。
高度20,000mへの到達は達成したが、射程が30マイルと短いという欠点があった。ブースターは、固体燃料だが、ミサイル本体は液体燃料を使用していた。弾頭は、先端・中間・末端の3カ所に炸薬が装備されていた。核弾頭装備型の計画もあったが、改良型のナイキ・ハーキュリーズが登場したため、計画のみで終了している。
由来はギリシャ神話に登場する英雄、アイアース。
1953年より開発が開始され、1958年に完成した改良型。旧称SAM-A-25。1段目はナイキ・エイジャックスのブースターを4本を束ねた物で、大型化したものの、3倍近い射程延伸・到達高度の倍増・地上レーダーの改良により大幅な進歩をとげ、また、ブースター・ミサイル本体共に固体燃料となり安全性も増した。
長射程を獲得したことにより、空軍配備のCIM-10A ボマーク (BOMARC) との任務重複が問題となったが、陸軍への配備が継続された。510kgの通常弾頭の他、W-31核弾頭3種(2kt(M-97)/20kt(M-22)/40kt(M-23))の使用が可能であった。このため日本では、「核ミサイル」として捉えられ、論議を呼んだ。
1979年のフロリダを最後に、アメリカでの運用は終了したが、一部の国では配備が続けられている。しかし、老朽化は否めず、後継ミサイルの選定による引退の時期は迫っている。また、観測用ロケットとして、一部が転用されている。
由来はギリシャ神話に登場する英雄、ヘラクレス。
日本の航空自衛隊では、ソビエト連邦の高高度戦略爆撃機の脅威から防衛する為に、1970年(昭和45) MIM-14「ナイキ・ハーキュリーズ」を地対空誘導弾ナイキJとして導入、三菱重工業によってライセンス生産され、1994年(平成6)まで運用していた。弾頭には510kgの高性能炸薬のみ搭載可能である。導入に際しては「核搭載可能」を強調した革新政党と傘下の市民団体が猛反発し、訴訟に発展した地域もあった。
| MIM-3 Nike Ajax | MIM-14 Nike Hercules |
|
|---|---|---|
| 全長 | 6.3m | 8.1m |
| ブースター込み | 10.2m | 12.3m |
| 直径 | 30cm | 75cm |
| 全幅 | 1.2m | 1.85m |
| 射程 | 40-48km | 120-148km |
| 到達高度 | 18000-21000m | 30000-45000m |
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