ハウス食品株式会社(ハウスしょくひん 英称:House Foods Corporation)は、大阪府東大阪市と東京都千代田区に本社を置く、カレールウを中心とする日本の大手食品メーカーである。通称はハウス食品、ハウス、House。株式の略号は「ハウス食」。
概要
に大阪・松屋町にて浦上商店として創業される。創業後にカレー粉の「ホームカレー」を販売していた会社、稲田商店を譲り受ける。しかしホームカレーの商標はそれから間もなく、商標権問題が発生したため使用できなくなった。すると創業者・浦上靖介の妻の靖代が発した「日本にはホームの概念はあらしまへん。カレーを売るならハウスだす」の一言で「ハウスカレー」と商品名が決まった。後に社名をハウスカレー浦上商店、ハウス食品工業、現在のハウス食品と相次いで変更する。それ以降「バーモントカレー」に代表されるカレーやシチューの素(主に板チョコ状の固形ルー)や菓子類を主力商品としている。中でもカレールーでは断突のシェアを誇り、同業他社のエスビー食品・江崎グリコに対して圧倒的差をつけており、2007年現在シェアは第1位である。菓子類では、スナック菓子を中心に、ガムや飴なども製造している。
にはインスタントラーメン事業に進出、袋入りの製品に特化しており、カップ麺の販売は現在まで行なっていない。
地域限定のいわゆる「ご当地ラーメン」を比較的古くから積極的に発売しており、に九州地方限定で発売した、とんこつ風味のラーメン「うまかっちゃん」は、マイルドでクセのない味わいで人気を集めた。その後「うまかっちゃん」の成功を契機として北海道限定で「うまいっしょ」、近畿(関西)地方で「好きやねん」といったご当地ラーメンを発売、現在は3銘柄全てが全国で発売されている。また頃には、関東地方(山梨県、静岡県含む)限定で「東京ラーメン・わっしょい」も発売されていたが、現在は製造中止になっている。
に「六甲のおいしい水」を発売する。以降は飲料事業にも力を入れ、「ウコンの力」や「ニンニクの力」などの健康飲料も発売。さらに、「PURE-INシリーズ」や「黒豆ココア」といった健康食品の製造・販売も行なうなど、新分野に取り組んでいる。2005年12月26日、武田薬品工業の子会社である武田食品工業の事業を当社と武田薬品が合同出資する新会社「ハウスウェルネスフーズ」に2006年4月に移行し、2007年をメドとしてハウス食品の完全子会社にすることが発表され、健康食品事業を更に強化することになった。そして2007年10月1日、武田薬品の保有株式(34%)をすべて取得、ハウスウェルネスフーズを完全子会社化した。
北米では、豆腐事業を展開し、現在業界2位の位置を手にしている(北米でのハウス食品の企業としての知名度は低い)。これは、同社が豆腐事業に着目したが、日本では中小企業が多い産業に大手企業が参入するのを防ぐ法律(中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律)があるため、大手企業は日本では豆腐事業(他にラムネ業界など)に事実上参入出来ないという事情による。これは森永乳業も同様である。
テレビCMはスポット主体だが、一部番組提供扱いもある。平成新局を含む一部の地方局や独立UHF局の一部、スカパー!(CS)チャンネルではCMは放送されていない。またかつては10秒、7秒半および5秒のバージョンも存在したが、今は放映されていない。
沿革
-
11月11日 - 創業者浦上靖介、大阪市南区(現・中央区)松屋町筋に薬種化学原料店「浦上商店」を創業。
-
1926年(大正15年または昭和元年) - 「ホームカレー」の稲田商店を吸収し、布施市(現、東大阪市)御厨の工場で即席カレー(ホームカレー)の製造をはじめる。
-
- 「ホームカレー」を「ハウスカレー」と改称。
-
- 浦上商店が会社組織になる。
-
6月7日 - 株式会社組織に改め、社名を「株式会社浦上糧食工業所」とする。
-
- 社名を「株式会社ハウスカレー浦上商店」と改める。
-
- 東京に営業所を設置(現、東京支店)。
-
- 名古屋市に営業所を設置(現、名古屋支店)。
-
- 福岡市に営業所を設置(現、福岡支店)。
-
- 札幌市に営業所を設置(現、札幌支店)。
-
- 広島市に営業所を設置(現、広島支店)。布施市に新工場竣工(現、東大阪工場)。
-
- 社名を「ハウス食品工業株式会社」と改める。初めての固形ルウタイプカレー「印度カレー」を発売。
-
- 布施市(現・東大阪市)に本社社屋完成。
-
- 「バーモントカレー」を発売。テレビCMにも登場し、爆発的ヒット商品となる。
-
- 仙台市に営業所を設置(現、仙台支店)。「プリンミクス」を発売しデザート事業に参入。
-
- 本社営業部を大阪営業部に改称(現、大阪支店)。
-
- 奈良県大和郡山市に郡山工場竣工(現、奈良工場)。「シチューミクス」を発売。
-
- 大阪に営業所を設置(現、大阪支店)。ジャワカレー発売。
-
- 高松市に営業所を設置(現、高松支店)。
-
- テクノロジーセンター(研究所、現ソマテックセンター)、イデアックセンター(研修所)完成。栃木県佐野市に関東工場竣工。「ククレシチュー」を発売し、レトルト食品分野に参入。
-
- 東京・大阪両証券取引所市場第2部に株式上場。「ククレカレー」を発売。
-
- 名古屋証券取引所市場第2部に株式上場。(現在は上場廃止)
-
- 東京・大阪・名古屋各証券取引所市場第1部に株式上場。「シャンメンしょうゆ味」を発売し、ラーメン業界に参入。
-
- 東京本部を設置(現、東京本社)。「ねりわさび」とプルコレモンねりわさび味を発売。
-
- 「私作る人、僕食べる人」の会話を使ったシャンメンのCMが婦人団体から「女性蔑視」とクレームがつき、放映中止。
-
- 福岡県粕屋郡古賀町(現、古賀市)に福岡工場竣工。「フルーチェ」を発売、大ヒット商品となる。
-
- 米国ゼネラル・ミルズ社との技術提携により「ポテトチップス」を発売し、スナック食品分野に参入。
-
- 「とんがりコーン」を発売。スナックの大ヒット商品に。
-
- 「うまかっちゃん」を発売。
-
- "楽しい家庭料理の世界をひろげるハウス食品"を新しいスローガンに、社のマーク及びロゴタイプを一新。
-
- ロスアンゼルスに営業所を設置。
-
- 静岡県袋井市に静岡工場竣工。
-
- 「六甲のおいしい水」を発売し、飲料業界に進出。東京ディズニーランドに企業参加。「カレーマルシェ」「楊夫人(マダムヤン)」を発売。
-
- 関東支店を設置。
-
- 電子レンジ専用食品「レンジグルメ」を発売し、コンビニエンス食品の新分野開拓。フジテレビ系アニメーション番組世界名作劇場『小公女セーラ』への番組提供開始。以降、1993年の『若草物語 ナンとジョー先生』まで、単独提供を継続。
[「世界名作劇場」の番組自体は1997年3月まで続いたのち、2007年よりBSフジにて復活。]
-
- 決算期を11月30日から3月31日に変更。
-
1989年(昭和64年または平成元年) - オーブントースター専用食品「ディッシュアップ」を発売。
-
- 「オー・ザック」を発売。
-
- 千葉県四街道市にソマテックセンター(研究所)を竣工。社名を「ハウス食品株式会社」と改める。この時、一部社員から「ハウス株式会社」にしては、との声もあったが、「建築会社と間違われる」と却下。東京本社、大阪本社の2本社体制に。"知恵ある暮らしをデザインする"を新しいコーポレートメッセージとする。HOUSE FOODS AMERICA CORPORATION 設立。
-
- 「細打名人」を発売。
-
- 「冷しゃぶドレッシング」を発売。
-
- 「こくまろカレー」「北海道シチュー」を発売。
-
- 東京都千代田区に東京本社ビル完成。国際品質保証規格「ISO 9002」全工場取得。上海カレーハウスレストラン有限公司設立。
-
- 環境マネジメントシステム「ISO 14001」静岡工場取得。
-
- 台湾カレーハウスレストラン有限公司設立。全工場「ISO-14001」取得。
-
- 東京ディズニーシーに企業参加。「さわやか吐息」を発売。
-
- 上海事務所開設。上海ハウス味の素食品有限公司を設立し、中国でレトルトカレーを発売。「こくまろシチュー」を発売。
-
- HOUSE FOODS HOLDING USA INC. 設立。初めて「環境レポート」を発行。「黒豆ココア」「やさしい食卓」を発売。生産技術部門「ISO 9001・2000年版」取得。
-
- 創業90周年を機に”おいしさとやすらぎを”を新しいコーポレートメッセージとする。中国で香辛調味食品を製造販売する上海ハウス食品有限公司設立。ハウス食品分析テクノサービス設立。株式会社ギャバンと業務提携。六甲工場竣工。「ウコンの力」発売。
-
- 吉川工場(チルド製品製造)竣工。台湾におけるカレーレストラン事業に、株式会社壱番屋資本参加。全工場に加え、東京・大阪両本社、ソマテックセンターでISO 14001統合認証取得。「カップシチュー」、「カップdeカレー」、「カレー鍋つゆ」発売
-
- 「うるおい美率」「火鍋房」発売
-
- 『レ・ミゼラブル 少女コゼット』で、世界名作劇場への番組提供再開。(冠協賛だが、複数スポンサー。また放送局はBSフジへ移行)
-
- TBS系『EXH』の番組提供開始、「世界名作劇場」以来15年ぶりの一社提供。「メガシャキ」発売
連結子会社・持分法適用関連会社
生産拠点
歴代のキャッチフレーズ
これらは1社提供を含む筆頭・冠協賛を行うテレビ番組(後述)の
スポンサー読み上げの時に使われている。(60秒提供は省略される場合あり)
-
〜1980年 - 家のマークでお馴染みのハウス食品工業
-
1980年〜1993年 - 楽しい家庭料理の世界をひろげる、ハウス食品
-
1993年〜2004年 - 知恵ある暮らしをデザインする、ハウス食品
-
2004年〜2009年 - おいしさとやすらぎを、ハウス食品
-
2009年〜 - イキイキ!おいしい!ヘルシー! ハウス食品
ハウス食品の主な製品とTVCM
ハウス食品で発売している製品の具体的な主な種類とCMに起用されたタレントは次の通り。製品名の※は子会社のハウスウェルネスフーズ扱い。CM出演者の×は故人。
カレー・シチュー系
-
カリー屋カレー
[S&B「なっとくのカレー」の競合商品で実質的にはククレカレーの廉価版にあたる。] - ※「カリー」のカは口へんに「加」、リーは口へんに「厘」。
-
-
CM出演者
-
* 生瀬勝久
-
* えなりかずき
-
麻布十番
-
とろうま角煮カレー
-
デリー・プレミアムレシピ
-
カリーヌーヴォ - ※「カリー」のカは口へんに「加」、リーは口へんに「厘」。
-
でか盛りカレー
-
スペースカレー
-
カレー鍋つゆ
-
めざめるカラダ朝カレー
-
カレーパン用バーモントカレーフィリング(業務用)
-
終売になった製品
-
カレーキャンペーン(ジャワカレー、バーモントカレー、こくまろカレー)CM
-
完熟トマトのハヤシライスソース
-
-
歴代CM出演者
-
* 高島礼子
-
* 西田ひかる
-
* 黒谷友香
-
こくまろハヤシ
-
ハッシュ・ド・ビーフ
-
* CM出演 - 三浦智子
-
バーモントハヤシ
-
熟成デミグラスソースのハッシュドビーフ
-
カリー屋ハヤシ - ※「カリー」のカは口へんに「加」、リーは口へんに「厘」。
-
麻布十番ビーフハヤシ
-
終売になった製品
飲料系
-
終売になった飲料系製品
-
It's(イッツ)
[1980年代中頃に発売されたニアウォーター的製品。アップル、グレープフルーツ、レモンライム、オレンジライムの4種類があった。]
-
うるおい習慣※
-
* CM出演 - 森貴美子
-
プルコレモン
スナック系
-
終売になったスナック菓子製品
めん系
-
終売になった製品
他、多数
スパイス・シーズニング系
thumb
-
スパイス
など
-
ラミネートチューブ
など
-
調味料
-
ドレッシング・タレ系
など
高速調理食品系
-
終売になった製品
デザート系
-
プリンミクス
-
-
CM出演者
-
* 大場久美子
[大場はCMソングも担当。作曲は、多羅尾伴内(大滝詠一の別名)で、大滝歌唱による別メロディーのCMソングもあったが、却下されてCM未使用となり、デモバージョンとなった。]
-
* 河合奈保子
-
プリンエル
-
* CM出演 - 野村佑香
-
黒ごまプリン
-
杏仁ミルクプリン
-
キャラメルミルクプリン
-
豆乳ミルクプリン
-
終売になったデザート製品
その他のハウス製品
-
豆乳を練りこんだしらたき麺のスープ
-
スープdeおこげ
-
* 以上2商品のCM出演 - 二宮和也(嵐)
-
ハンバーグヘルパー
-
* CM出演 - 坂本九×
-
豆腐ハンバーグの素
-
炒飯の素
-
元気な穀物
-
おでんの素
-
麻婆豆腐の素
-
たまごにグー
-
ミストハーブ
-
新玄※
-
通販限定商品
その他の終売製品
他、多数
キャラクター商品
東京ディズニーリゾートとスポンサー契約しているためか、
ウォルト・ディズニー関連商品が主である。
-
終売
-
サザエさんちシリーズ(ふりかけ、お茶づけ、おにぎり)
-
* CM出演 - サザエさん一家(声の出演はもちろんテレビアニメ版オリジナルメンバーが担当
[当時、カツオ役は高橋和枝(故人)、ワカメ役は野村道子が充てていた。])
スポンサー番組
一社提供
(2009年現在。
冠提供も含む)
-
現在
-
過去
ラジオ
複数提供
(☆は筆頭提供番組)
-
現在
-
過去
※は番組自体現在も継続中。
ほか
スポンサー協賛
ほか
関連項目
注釈
外部リンク