読み込み中...以下、日本のバラエティ番組が抱える問題点を具体的に取り上げる。
この項では、1991年(1990年代)以降にバラエティ番組全体で見られるようになった傾向を紹介する。
等がある。これらは人権侵害に当たるおそれがあるうえ、一歩間違えば人の生命や尊厳を傷つけ犯罪と成りかねない危険な行為である事は言うまでも無い。過去には『スーパージョッキー』『SASUKE(※)』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『うたばん』『ダウンタウンのごっつええ感じ』等で出演者が番組収録中に脱臼などのケガを負ったり、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』は死者を出したことで番組打切処分となっている。
バラエティ番組内のクイズ企画などを中心に顕著と指摘される問題の一つとして、一般常識の欠如や義務教育レベルにおいての学力不足を執拗にアピールすることで笑いを取る(視聴率を稼ぐ)タレント、及びそれらを司会者や他の出演者、さらに視聴者が一同となって笑いものとすることを意識的に演出する傾向が存在し(『クイズ!ヘキサゴンII』など)、社会的、道徳的見地から問題視する向きもある。このような傾向はお笑い系のタレントを中心に「おもしろ解答」などと言われるような、『正解が解っていても解らないフリをして答える』形は従来からも見られたが、ここで指摘されるのは芸能人やアナウンサーの無知、無教養、あるいは専門馬鹿(得意分野以外では常識的な事柄でも知らない場合(例:上地雄輔))である部分などを笑いの種とすることである。また、更にはそれを意識的に演ずる芸能人も存在するとはいえ、番組制作側がこれを意図的に企画し、特定のタレントを意図的にキャスティングするに至っては、望むと望まざるとに関わらず特定のタレントへのレッテル張りに繋がる事でもあり、中でも問題視されるのがいわゆる「お笑いタレント」以外へのこうした扱いである。
こうした制作をする割には、放映時間の考慮なども含めた様々な配慮が不足しているとする意見であり、「情報の受け手側による取捨選択」があまり機能していないとされる日本においては危険視されるのも当然である。一部の番組に至ってはいわゆるゴールデンタイムに堂々と放映されている内容であり、こうなると制作側が「無教養」を推進しているかのようでもあるとの意見も強い。
このように食品を粗末に扱う事に対して批判が高まり、最近では番組終了間際に「番組で使用した食品は収録後にスタッフが頂きました」等とテロップが流れることもある。
かつては、前述のような演出もあるにはあったが、番組を盛り上げるためのものとして許容される範囲内のものに止められており、「笑い屋」の存在も「バラエティ番組の仕込みに不可欠な存在」として認知されていた時代もあった(過去、EXテレビ火曜版(読売テレビ制作)で、スタジオに笑い屋のおばちゃん達を集めてその役割と魅力を伝える企画が放送されたことがある)。また、こういった演出も一種の様式美としてそこに段取や仕込みが存在することを明示していた(服が脱げてしまうアクシデントが発生する場合、明らかに切り込みが入ったものを着用している、など。これにより、仕込みの顕在化そのものを笑いの対象として設定した)。
しかし、近年では演出にリアリティを付与して、出演者にヤラセを強要をしたり、バラエティ番組である事を逆手にとって(つまり報道番組ではなくあくまで「笑いの為の演出」だという言い訳)ヤラセを堂々と行っている。「あいのり」などは出演経験者がアダルトビデオに出演し、その演出や登場人物が芸能事務所所属であることを暴露した。一般出演者が掲示板やブログなどで暴露する事でしか認知出来ない(「恋愛部活」では売り出し中のアイドルの卵が“女子生徒”として出演していた事がオーディション告知の照合で発覚した)為、視聴者に事実錯誤を与える可能性が大きい。もっとも、オーディションや街頭インタビューで一般人が思うように集まらないことも少なからずあり、そのような理由で企画倒れとなると、特に台所事情が厳しい下請けの番組制作会社などにとっては死活問題に直結してしまう恐れがあるため、事前に芸能プロダクションに声をかけておかないとやっていけないなどといった事情も背景にある。しかし、メディア・リテラシー教育が乏しい日本においては、懸念される事項のひとつである。
また、逆に段取を無視しているかのように演出した段取りも現れ、さらに複雑化している。この場合はタレントが「段取(台本)を無視するなよ」や「その前フリ台本見まくったけど上手く出来へんわ」等と怒ることや「暴走」といったテロップを表示することで、視聴者に状況を明示している。
上記に挙げたとおりバラエティ番組のヤラセは日常化しており、例えば『からくりTV』や『ココリコミラクルタイプ』等では別の問題での解答及びコントを編集で挿入して組込むことにより、問題と回答の乖離性をより高め「笑い所」を人為的に作り出している。あるいはつまらないお笑いネタや演出に対しても作り笑いや拍手をしたりすることでその場を誤魔化す事を強制している。海外のシチュエーションコメディーは台本通り進行し人為的に笑いを作り出しているが、日本のバラエティはライブ形式でありながら編集済の録画放送で、なおかつシチュエーションコメディーのようなヤラセ的演出を取り入れており、どっちつかずの中途半端な状態になっている(それぞれのバラエティの欠点を一挙に集めているといえるかもしれない)。
もっとも、バラエティ番組はドキュメンタリー番組などとは違い、「事実を伝えることが主目的ではない」ため、その内容が事実に反しているか否かは問題視されるべき論点ではなく、それをどう見るかは視聴者次第だという意見や見解もあり、明らかにウソとわかる演出を笑いのネタに取り入れた場合までもを事実誤認した場合、むしろ何でも信じ込む視聴者側の資質にも問題があるのではないかと意見されるケースもある。しかし、これらほとんどは『演出と言う名の言い訳』でもあると言える。
コーナーを起承転結の四カ所で構成されるとした場合、以下のように放送されるのが定石となっている。
場合によっては、承と転の中間ほどまで、さかのぼる事がある。
また、バラエティ番組中カウントダウンを行う際に「10、9、8、……3、2、1」と数えゼロの直前に息を飲む芸能人の顔をアップにCMを挿入し、数分間のCMの後再開すると、再びカウントを10から始める例はこの典型である。これにより得られる利点は、以下の通り。
しかし、近年の若年の視聴者等からはこのタイミングになったらCMに入るというのがほぼ把握されていたり、HDD・DVDレコーダーなど編集機能がある録画機器でCM・重複部分をカットすることが可能になってきているためこの様な手法は意味がなく、あまり効果がないとされる。また、情報を知るために番組を見ている視聴者に強い不快感だけを与えるが、スポンサーの要望などにより現在もこの手法は根強く行われている。また、近年この手法はバラエティ番組にとどまらず報道番組等でも「(ある事件の)この犯人の目的とは」「犯人の驚くべき素顔とは!?」の直後にCMを挿入するなどで用いられる方法も増えてきた。ちなみに何も全てがCMの後にメインを導入すると言う訳ではない。例えば、グルメ番組であれば「CMの後アイドルの衝撃発言」とだけテロップを出し、CM後に『ごちそうさまでしたぁ〜』と、衝撃発言でも何でもない事を騙して視聴者に発言し、放送・見せているものである。この様な手法も近年ではかなり増えて来た。1時間(実質54分)物の番組でCMや重複部分をカットしたら実質30分あるかないかの番組も中にはある。
観客の殆どは番組観覧希望者から無作為に選ばれたものではなく番組スタッフによって手配されたエキストラであり、それらがサクラ的役割を担っている。観客の募集がテロップで出る番組もあるが、1番組につき数十人から数百人集めなければならない点、更に収録が一般的に何時間もかかるなどの点で毎週毎日放送される番組分の観客を集めるのは極めて困難で、希望者を募集する番組は2000年代の近年では少ない。そういう状況もあり、番組スタッフは予めエキストラを調達しておき、それらを観客役とすることで番組を成り立たせているケースが多い。観客役のエキストラは基本的に番組スタッフ等の指示通りに行動し、時には大げさとも言える反応をとるよう指示される事もある。そういうリアクションを観客役に行わせる事によって、視聴者は画面から伝わってくるような事と同じ感情を抱くこともあり、それを番組側は計算して狙っている節がある。観客役のエキストラがあまりにもわざとらしく声を張り上げる点や不自然な年齢層によって不信感を抱く視聴者も存在する。週刊現代5月号の中では『今のバラエティは宴会でやるようなおっさんギャグばかりなのに、観客は若い女性ばかり。無理やり笑わされている感じがして観ていて辛い』という意見もある。
上記と同様に1990年代から増えた手法で、例えば番組的に盛り上がりの欠ける演出であっても、芸能人が過度な笑いを表現する映像を画面端に表示したり、サクラの観客による笑い声を挿入し、視聴者の感情を操ろうとする手型である。他にも視聴者の抱きそうな感想をわざわざテロップとして表示したり、恐怖を煽り立てる音楽(不協和音)やシリアスな音楽、または効果音を過剰に挿入したりする。しかし、これは逆にこう言った音楽と番組の空気が合わないと感じた視聴者を大いに白けさせる演出でもある。
「プロデューサー」の「五味一男」は自著『視聴率男の発想術』の中で『アンガールズが最初にエンタの神様に出るようになった当初(2004年辺り)、彼らの出演場面の笑い声は、実は私が編集をつけていた(もはやここで「ヤラセ」行為を自ら認めている)。ところが面白いことに、やがて彼らのライブにやって来るお客さんたちが、それまで私がアンガールズにつけていたのとまるで同じポイント、同じタイミングで笑うようになったのだ。これは「洗脳」と言ったら言葉は悪いが、ある種の学習体験によるすり込みのようなものだろう』と自らサクラの観客による洗脳効果があったことを実証している。こうした集団による感情のすり込みは催眠商法やカルト宗教で多く使われる手段である。
例えば「IQサプリ」では間違い探しや言葉遊びといったIQとは全く関係の無い問題を出題し、それらをクリアする事があたかも高IQであるかのように謡っている。本来IQテストとは数十問から数百問に及ぶもので、テレビ番組としてIQを測定するのであれば「テスト・ザ・ネイション」のように数時間に及ぶテストを受けなければ測定は不可能である。
また、1990年代まではロケやコントがバラエティ番組では中心だったのに対し、2000年代から『踊る!さんま御殿!!』や『ロンドンハーツ』など、芸能人のプライベートや内輪話を題材にトークを進めたり、芸人が芸人をいじる(この場合先輩芸人が位の低い芸人をいじる事が非常に多い)番組が増えた。ロケの時間や経費がかからないこと、構成作家がトークのテーマを設定するだけで良いなどの、企画面での負担がかからないことが大きな利点である。高嶺の花であった芸能人を身近に感じること、内輪話を知っていることによる実際は芸能人と全く接点が無いにも関わらず、共通体験を疑似体験出来ることを好む視聴者の支持を集めている。かつてのトーク番組(『ごきげんよう』や『さんまのまんま』等)は出演者が少数であったが、近年は5名~25近い大人数で収録される。これは、「長時間・大量の素材」を確保し、その中から面白いと思われる箇所を編集で用いれば良いため、仮にあるゲストの話が面白くなかったとしても他のゲストの話で補うことが出来る為である。大人数が出演する番組には、お笑いタレント、俳優、グラビアアイドルなどが一定の割合で配置されることが多い。
VTRと出演者のコメントを交互に配置する番組において増えた演出方式である。VTRの端(主に右上や右下)にそのVTRを見るタレントの顔を写すようになった。これによりタレントの反応と、視聴者の反応に同期が取れる。つまり「笑うポイント」を視聴者に明示出来る利点もある。また、話術に難のあるタレントであっても、変わった表情や、その他の反応(手を叩く、拍手)といった行為で「笑いどころ」を創出できる利点もある。テリー伊藤が『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で導入したのが最初と言われる。
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