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ベスト電器

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

株式会社ベスト電器(ベストでんき、英文表記:BEST DENKI Co., Ltd.)は、九州地方を基盤とする日本の家電量販店チェーンストアである。本社は、福岡県福岡市博多区千代六丁目2番33号。福岡本店は、福岡県福岡市中央区天神1丁目9番1号に所在する。

概要

店舗は全国に567店舗(2008年2月現在、フランチャイズ・チェーン店も含む)。このうち、直営店は274店である。九州地方を基盤にしているが、全国各地に店舗を構えている(富山県三重県には店舗なし)ほか、海外ではインドネシアシンガポール香港台湾に出店している。

以前は、日本で業界シェア1位の家電販売店チェーンだった。しかし、他社の躍進などで、1997年に業界シェア1位より転落し、現在は7位に低迷している。近年は業界の競争激化に対応するため、小規模の直営店・チェーン店を閉鎖し大規模直営店に集約したり、他の量販店グループにいわゆる「まちの電器屋さん」をフランチャイジーにするなどして、経営の効率化を図っており、店舗数は増減を繰り返している。現在、単体では家電量販店業界7位に位置するが、ビックカメラ持分法適用関連会社となったことで、グループとしては業界2位となった。

オリジナル商品は、「BiBi」があり、主に小型家電製品である。マスコットキャラクターはベストくん、べスティーちゃん。

家電販売以外に、主に福岡県熊本県にて「ベスタ」ブランドで分譲マンション事業も行っている。

同業他社との関係

さくらや

2006年12月1日に、同業の株式会社さくらやの実施した第三者割当増資を引き受け、同社を子会社化(60%出資)し、ベスト電器専務取締役・グループCFOがさくらやの社長を兼務している。2008年3月には、残る株式40%も取得し、完全子会社としている。

ビックカメラ 対 ヤマダ電機

その一方で、2007年9月20日、同業の株式会社ビックカメラと資本・業務提携契約を結び、ビックカメラはベスト電器が同年10月5日に実施する約56億円(842万7000株)の第三者割当増資を引き受け、9.33%の株式を所有する筆頭株主となった。その後、ビックカメラとは業務提携の動きを加速させ、ビックカメラ岡山駅前店の配送・出張修理・サービス業務をベスト電器の子会社ベストサービスに委託、さらには一方で、ベスト電器広島本店を全面改装し、「ビックカメラ ベスト広島店」として2008年3月6日に開店した。家電販売はビックカメラが行い、広島本店の社員はビックカメラに出向の形になる。配送・出張修理・サービス業務については、引き続きベスト電器(子会社のベストサービス)が行い、ショップブランド商品についても共通化していく。

これらの業務提携の動きの陰には、家電小売業最大手のヤマダ電機の動向が引き金になっているとの指摘がある。ヤマダ電機は、2007年に自社の保有するベスト電器の株式を買い増しており、9月7日時点では6.47%の株式を保有する実質的な筆頭株主となっていた(ヤマダ電機はこの買い増しについて「純投資目的」と説明している)。その後、前述の第三者割当増資の結果、第3位の株主に転落したヤマダ電機の山田昇社長(当時、現会長)は、ベスト電器株を買い増す考えがあることを明らかにし、9月25日にはベスト電器の株式を7.71%まで買い増し、さらに2007年11月にはベスト電器株を40%まで買い増す意向を明らかにした。もしこれが実現すれば、大株主であるヤマダ電機から業務提携を迫られることになり、ヤマダ電機からの業務提携を拒んでいるベスト電器にとって敵対的買収となる。そうなれば、ベスト電器は事前警告型の買収防衛策を発動することになり、業界再編につながる可能性もはらんでいる。なお、2008年2月末時点でのヤマダ電機による株式保有比率は8.24%にとどまっているが、ビックカメラに次ぐ第2位の株主となっている。

このほか、2008年1月、エディオンデオデオを介して同グループへの参加を打診。ベスト電器はこれを拒否したが、エディオンはデオデオを介して取得したベスト電器株式約3%を継続保有し、引き続き提携を打診する方針である。

2008年8月25日に、ベスト電器がビックカメラに対して第三者割当による自己株式処分(増資)を行い、ビックカメラの株式比率は14.86%となった。そして、2008年10月には、ビックカメラが株式を追加取得し、持株比率を15.03%まで高めて、持分法適用関連会社ビックカメラによる当社株式追加取得に伴う持分法適用会社化 プレスリリース・平成20年10月15日。ヤマダ電機に次ぐ、業界第2位連合を形成することとなった。これを受けて、ヤマダ電機は、ベスト電器との提携を断念し、株式保有は続けるとしているが、売却も検討する模様ヤマダ電機、ベスト電器との提携断念 持ち株売却も視野 NIKKEI NET・2008年10月29日

画像:ビックカメラ ベスト広島店01.JPG|ビックカメラ・ベスト広島店(ビックカメラに転換後) 画像:ベスト電器広島本店01.jpg|ベスト電器広島本店(ビックカメラに転換前)

沿革

  • 1953年9月 - 九州機材倉庫株式会社を設立。
  • 1956年1月 - 現在の福岡本店で「バーゲンセンター」として家電の販売を開始。
  • 1968年 - 店名を「ベスト電器」に変更。
  • 1970年 - フランチャイズ(FC)システムを導入(地域密着型加盟店舗)
  • 1972年10月5日 - 合併準備のため、休眠会社の鈴木被服天幕製造株式会社が株式会社ベスト電器に変更。
  • 1973年3月1日 - 株式の額面変更目的のため、株式会社ベスト電器(旧鈴木被服天幕製造)が九州機材倉庫株式会社(ベスト電器運営)を吸収合併。これで、運営会社の会社名もベスト電器となる(松下電器産業との契約の際、松下幸之助と社名変更の約束をしたとされる)。
  • 1973年9月 - 福岡証券取引所に上場。
  • 1982年12月 - 東京証券取引所2部に上場。
  • 1984年5月 - 東京証券取引所1部に上場。
  • 1985年 - ヤオハンと提携し、初の海外進出となるシンガポール・オーチャード店オープン。以後、ヤオハンのアジア展開と共同歩調をとる。
  • 1997年 - ヤオハンの破綻により、提携解消。
  • 1999年10月 - ソフトバンクとの合弁で、インターネット販売サイトを運営する子会社「イーベスト」を設立。
  • 2002年 - 第一家庭電器の経営破綻に伴い、同社FCの一部店舗は(営業支援策として)ベスト電器のFC加盟店へ業務移管した。
  • 2005年6月 - 本社を福岡市中央区那の津から福岡市博多区千代へ移転。
  • 2005年7月 - ネット通販事業を始める。だがその際に価格誤表記事件が発生。お詫びとして注文者全員に1,000円を渡した。
  • 2005年8月 - 株式会社ストリームと資本・業務提携。
  • 2006年9月 - オリンピックグループとの業務・資本提携を発表。
  • 2006年12月1日 - さくらやの株式40%を取得し、連結子会社化。
  • 2007年2月 - 福岡ソフトバンクホークスとのスポンサー契約を結ぶ(ヘルメットにロゴを掲載、2008年シーズンにも契約を更新)。
  • 2007年9月20日 - ビックカメラと資本・業務提携を結ぶ。
  • 2008年2月 - 子会社・株式会社 Olympic&Bestを解散。
  • 2008年3月10日 - さくらやの株式残り60%を取得し完全子会社化。
  • 2008年4月1日 - 濱田孝・新社長が就任(初の創業家以外からの出身)。
  • 2008年4月16日 - 営業不振の60店舗を閉鎖すると発表。
  • 2008年7月18日 - 同年8月までにクウェートで開業すると発表。
  • 2008年8月13日 - 福岡市内および福岡県南部の14店舗で電子マネーnimocaの取り扱いを開始。
  • 2008年8月25日 - ビックカメラに対して第三者割当による自己株式処分を実施(14.95%の筆頭株主に)。
  • 2008年10月 - ビックカメラによる株式追加取得(15.03%に)。同社の持分法適用関連会社となる。

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関連会社

  • 家電小売業
  • * 株式会社さくらや(100%出資子会社、2006年12月子会社化、2008年3月完全子会社化)
  • * 株式会社イーベスト(66.6%出資子会社、ソフトバンクとの合弁、インターネットでの家電販売)
  • * 株式会社ストリーム(29.3%出資の持分法適用関連会社)
  • * 株式会社プライム(15%出資の持分法関連適用会社、通信販売業、2007年4月関連会社化)
  • * 株式会社ベストオール電化プラザ(間接で100%出資の子会社、オール電化住宅販売)
  • 卸売業
  • * 株式会社インターコンプ(100%出資子会社、家電卸売業(家電の輸入・開発・供給))
  • その他の事業
  • * 株式会社ベストサービス(完全子会社、アフターサービス・運送等)
  • * 株式会社ベストクレジットサービス(完全子会社、クレジット事業・リース事業)
  • * 株式会社ベストファミリー(100%出資子会社、コンビニエンスストア、2006年10月設立)
  • * 株式会社J・スタッフ(100%出資子会社、販売員の人材派遣業)
  • * 株式会社ビー・ピー・シー(非連結子会社、印刷・製本)
  • フランチャイジー(フランチャイズ店)
  • * 鹿児島ベスト電器(株式会社カコイエレクトロ) - ベスト電器本体とはフランチャイズ関係にとどまる(カコイグループの企業であり、直接の資本関係はない)が、鹿児島県内の店舗はカコイエレクトロ社が運営している。
  • * ほか、全国のフランチャイズ店(2008年2月現在で全国に合計293店)
  • かつてのグループ会社
  • * 株式会社ベストゲオレンタルビデオ(ゲオのフランチャイズ店)) - 株式会社ゲオとの合弁会社で、ベスト電器40%出資の持分法関連適用会社であったが、2008年7月1日に株式譲渡によりゲオが完全子会社化。
  • * 株式会社遊mix(アミューズメント業) - ベストクレジットサービス100%出資の子会社として、2005年11月設立。2008年10月に解散し、現在は清算手続中。
  • * 株式会社Olympic&Best(家電小売業) - 株式会社オリンピックとの共同出資で、ベスト電器が86%を出資して、2006年10月に設立した子会社。オリンピックが運営していた「家電満載館」を引き継いだが、売り上げ目標を大幅に下回り債務超過となったため、2008年2月に解散。

関連項目

脚注・出典

外部リンク

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