読み込み中...マツダ株式会社(英語名: MAZDA Motor Corporation) は、広島県安芸郡府中町に本社を置く日本の自動車・発動機メーカー。通称「マツダ」、漢字表記「松田」。
本社は広島県安芸郡府中町にある。ロータリーエンジンを搭載した自動車を量産し続けている世界で唯一の企業。バブル期の拡大路線でつまずき一時経営不振に陥り、1995年以降、それ以前から提携関係にあったアメリカ・フォードの傘下に入り、経営改善に努めた。2000年代に入ってから販売不振にあえぐフォード本体とは対照的に、「ZOOM-ZOOM」のキャッチフレーズで、マツダが本来得意とする洗練されたスポーティなデザインと、走行性能を重視した独自の商品戦略で好評を得て、長期にわたって低迷していた業績のV字回復を果たした。特に欧米で販売好調が続いており、2007年度の営業利益は過去最高の1,585億円を記録した。現在では、フォードグループの中・小型車部門において非常に重要な役割を持っている。
自動車検査証上の表記や一般的な通称は「マツダ」、漢字は「松田」、英語表記「MAZDA」。中国語表記は、中国では「?自达」、香港では「萬事得」、台湾では「馬自達」となっている。
なお、住友グループの白水会には名を連ねていないが、三井住友銀行(前身の住友銀行時代から)がメインバンクであることから、住友グループとは関係が深い。一部の資料では、マツダを住友グループに含めているものがある(このようなメーカーは他にアサヒビールやパナソニックなどがある)。 マツダは1970年代前半のオイルショック時に燃費性能の劣るロータリーエンジン車の販売不振により、一度目の深刻な経営不振に陥ったが、住友銀行の全面的な支援により、窮地を脱した。現在でも三井住友銀行をメインバンクとする他会社が、社用車を半強制的にマツダ車で統一させられている事例は多い。しかし、先述のようにバブル期には住友銀行主導の拡大路線で二度目の経営不振を招いた経緯もあり、現在でもマツダ社内やその周辺では住友に対する評価は二分されている。
現在の企業キャッチフレーズは「ZOOM-ZOOM」で、もともと、映画、「オンリー・ザ・ストロング」(Only The Strong)がきっかけで 、各国のモーターショーやテレビCM曲にも使われている。2005年から放映されている日本国内向けのCMでは、「♪ZOOM-ZOOM-ZOOM〜走る喜び〜」から始まる日本語の歌詞が加えられた「ZOOM-ZOOM」の曲に変更されている。
フォードとは、以前からアジアオセアニア地域向け車両をマツダの車両ベースで販売したり、日本国内ではオートラマ店(現フォード店)扱いで、マツダ車を日本フォードのブランドとして販売する関係であったが、フォード主導での経営再建後は、マツダの得意分野である、FUNな乗り味や、若々しいデザインを活かし、フォードグループのエンジン開発や、フォードグループ共通のプラットフォーム開発など、フォード本体の車両開発に大きく関わるようになり、マツダはフォードグループの一員としての重責を果たすようになる。
バブル期から1990年代末にかけて、フランス・シトロエン車やイタリア・ランチアの輸入をしていた時代もある。シトロエンは系列のユーノス店 (ほぼ全店舗) 、BXやエグザンティアが販売され、ランチアは一部のオートザム店でテーマやデルタやアウトビアンキ/ランチア・Y10を販売していたが、フォードとの関係強化に伴い撤退した。
企業博物館のマツダミュージアムを、宇品工場内に開設している。
1984年に社名をブランド名のマツダ株式会社に改称。現社名の英語表記をローマ字表記のMATSUDAとせず、MAZDAとしたのは英語の字面が悪いこと、またゾロアスター教の主神アフラ・マズダーのつづりからとったという由来がある。なお、広島東洋カープの東洋とはここからきている。
| 海塚新八 | 1920年9月〜1921年3月 | 広島産業銀行頭取。倒産寸前の清谷商会を再建するため、広島の財界人に呼びかけて東洋コルク工業株式会社を設立したが、病気のため半年ほどで辞任し、松田重次郎に社長の椅子を譲った。 |
| 松田重次郎 | 1921年3月〜1951年12月 | 創業者 |
| 松田恒次 | 1951年12月〜1970年11月 | 松田重次郎の長男。4輪車業界進出・ロータリーエンジン開発を推進し、コスモスポーツ発売。大ヒットモデル・ファミリア、ルーチェ、カペラ発売。広島東洋カープ初代オーナー。 |
| 松田耕平 | 1970年11月〜1977年12月 | 松田恒次の長男。低公害車のルーチェAP登場。コスモ復活。広島東洋カープ2代目オーナー。野球殿堂特別表彰者。カープ第3代オーナー・松田元の父。 |
| 山崎芳樹 | 1977年12月〜1984年11月 | 松田家以外の初の社長。サバンナRX-7発売。ファミリア、カペラFF化。大型ワンボックスボンゴブローニィ登場。サンフレッチェ広島の前身・東洋工業サッカー部の初代監督。 |
| 山本健一 | 1984年12月〜1987年11月 | 元技術者 ロータリーエンジン開発のリーダー、R360クーペの生みの親 |
| 古田徳昌 | 1987年12月〜1991年12月 | 通産省(現・経済産業省)出身、初の外部出身の社長。販売5チャンネル化推進。往年の軽自動車・キャロルがオートザムブランドで復活。高級セダンセンティア、カペラセダンの後継車・クロノス、ロードスター発売。サンフレッチェ広島初代球団社長。 |
| 和田淑弘 | 1991年12月〜1996年6月 | 住友銀行(現・三井住友銀行)出身。バブル崩壊で経営悪化、5チャンネル化が影響。ブローニィの後継ワンボックス・ボンゴフレンディ登場。カペラセダン復活。 |
| ヘンリー・ウォレス | 1996年6月〜1997年11月 | フォード出身、初の外国人社長。経営危機のマツダを救ったコンパクトカーデミオ発売。 |
| ジェームズ・ミラー | 1997年11月〜1999年12月 | フォード出身者としては2代目。ミニバン・MPV初のモデルチェンジ。プレマシー発売。軽自動車OEM化。最高級車センティアの生産中止、高級車市場から撤退。 |
| マーク・フィールズ | 1999年12月〜2002年6月 | フォード出身者としては3代目。新キャッチコピー「ズーム・ズーム」展開。独自開発のSUVトリビュート、カペラの後継・アテンザ発売。 |
| ルイス・ブース | 2002年6月〜2003年8月 | フォード出身者としては4代目。4代続いたアメリカ人社長の最後。RX-8発売、デミオ初のモデルチェンジ。 |
| 井巻久一 | 2003年8月〜現在 | 日本人では和田以来7年ぶり、生え抜きでは山本以来16年ぶりのトップ。ファミリアの後継・アクセラ発売。ミレーニア生産終了、高級車市場から完全撤退。ベリーサ、CX-7、ビアンテ発売。ロードスター、デミオ、アテンザがモデルチェンジ。 |
| 車種 | 初登場年 | 現行型 | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| | 発表 | | マイナーチェンジ | ||||
| セダン | |||||
| | AXELA | | アクセラ | | 2003年 | 2003年10月15日 | 2006年6月6日 | | ファミリア後継 |
| | ATENZA | | アテンザセダン | | 2002年 | 2008年1月29日(2代目) | − | | カペラ後継 |
| | | |||||
| クーペ/コンバーチブル | |||||
| | RX-8 | | RX-8 | | 2003年 | 2003年4月9日 | 2008年3月10日 | | ロータリーエンジン搭載 |
| | ROADSTER | | ロードスター | | 1989年 | 2005年8月25日(3代目) | − | | ギネス記録保持 |
| ステーションワゴン | |||||
| | ATENZA | | アテンザスポーツワゴン | | 2002年 | 2008年1月29日(2代目) | − | | カペラワゴン後継 |
| SUV/クロスオーバーSUV | |||||
| | CX-7 | | CX-7 | | 2006年 | 2006年12月19日 | − | | |
| ミニバン/1BOX | |||||
| | MPV | | MPV | | 1990年 | 2006年2月2日(3代目) | 2008年1月15日 | | |
| | PREMACY | | プレマシー | | 1999年 | 2005年2月7日(2代目) | 2007年9月7日 | | |
| | BIANTE | | ビアンテ | | 2008年 | 2008年7月8日 | − | | |
| ハッチバック/2BOX | |||||
| | AXELA | | アクセラスポーツ | | 2003年 | 2003年10月15日 | 2006年6月6日 | | ファミリアSワゴン後継 |
| | ATENZA | | アテンザスポーツ | | 2002年 | 2008年1月29日(2代目) | − | | |
| | DEMIO | | デミオ | | 1996年 | 2007年7月5日(3代目) | − | | |
| | VERISA | | ベリーサ | | 2004年 | 2004年6月28日 | 2006年8月4日 | | プレミアムコンパクトカー |
| | MAZDASPEED AXELA | | マツダスピードアクセラ | | 2006年 | 2006年6月6日 | − | | |
| 軽自動車 | |||||
| | AZ-OFFROAD | | AZ-オフロード | | 1998年 | 1998年10月13日 | 2004年10月25日 | | ジムニーのOEM車種 |
| | AZ-WAGON | | AZ-ワゴン | | 1994年 | 2008年9月29日(4代目) | − | | ワゴンRのOEM車種 |
| | CAROL | | キャロル | | 1989年 | 2004年9月27日(4代目) | 2006年12月26日 | | アルトのOEM車種 |
| | SCRUM WAGON | | スクラムワゴン | | 1999年 | 2005年9月13日(2代目) | − | | エブリイのOEM車種 |
現在は、地方ディーラーの広域経営統合など販売網の再編成が行われ、「マツダ店」「マツダアンフィニ店」「マツダオートザム店」の体制になっている。
なお、バブル経済期に展開していたマツダの販売網5チャンネル化については、詳細はリンク先を参照の事。
| 生産工場 | ロケーション | 生産車種 | 生産台数(2003) |
|---|---|---|---|
| 本社工場(本社) | 広島県 安芸郡 府中町・広島市 | ||
| 本社工場(渕崎) | 広島県 広島市 | ||
| 本社工場(向洋・むかいなだ) | 広島県 広島市 | ||
| 宇品第1工場(U1) | 広島県 広島市 南区 | ロードスター、CX-9、RX-8、デミオ、ベリーサ、MPV、ボンゴバン、ボンゴブローニーバン、ボンゴフレンディー 12車種混流可能 2004年12月15日に発生した、塗装ライン火災の影響で、2005年1月6日まで操業中止。 スリー・ウエット・オンに対応した新塗装ラインによる完全復旧は、4月27日。 | |
| 宇品第2工場(U2) | 広島県 広島市 南区 | プレマシー、デミオ、ベリーサ 2001年9月1日から2004年5月26日まで生産調整のため閉鎖。 | |
| 防府工場(中関)1981年12月 - | 山口県 防府市 | トランスミッション | |
| 防府第1工場(西浦)1982年 | 山口県 防府市 | アテンザ、アクセラ、プレマシー、トリビュート | |
| 防府第2工場(西浦)1992年 | 山口県 防府市 | アテンザ、アクセラ、プレマシー、トリビュート | |
| AutoAlliance International, Inc. | アメリカミシガン州フラットロック市 | Mazda6(アテンザ) | |
| Ford Motor Kansas City Assembly | アメリカミズーリ州 | トリビュート | |
| Ford Motor Edison Assembly | アメリカ ニュージャージー州 | B-シリーズ | |
| Ford Motor Twin Cities | アメリカ ミネソタ州 | B-シリーズ | |
| Ford Motor Valencia Body & Assembly | スペイン バレンシア州 | Mazda2 | 40,927 |
| Faw Hainan Motor Co., Ltd. 一汽海南汽車有限公司 | 中国 海南省 | 323、プレマシー | 55,320 |
| FAW Car Co. Ltd. 一汽轎車股イ分有限公司 | 中国 吉林省 | Mazda6 | 29,980 |
| Ford Lio Ho Motor Co., Ltd. 福特六和汽車股イ分公司 | 台湾 中壢 | Mazda3、323、プレマシー、トリビュー | 15,434 |
| AutoAlliance (Thailand) Company Limited | タイ ラヨン州 | B-シリーズ | 30,652 |
| Swaraj Mazda Ltd. | インド パンジャブ州 | T-シリーズ | 9,635 |
| P.T. National Assembler | インドネシア ジャカルタ | E-シリーズ | 542 |
| Vietnam Motors Corporation | ベトナム ハノイ | 323、Mazda6、プレマシー | 2,022 |
| Associated Motors Industries | マレーシア セランゴール州 | B-シリーズ | 620 |
| Ford Motors Philippines Co. | フィリピン ラグナ州 | 323、Mazda3、トリビュート | 新工場 |
| Compania Colombiana Automotriz S. A. | コロンビア ボゴダ | Mazda3、Mazda6、BT-50、Mazda2 | 13,428 |
| Manufacturas, Armadurias y Repuestos Equatorianos S. A. (M.A.R.E.S.A.) | エクアドル キト | 323、B-シリーズ | 3,405 |
| Bahman Motor Center | イラン テヘラン | 323, B-シリーズ | 9,997 |
| Kenya Vehicle Manufacturers Ltd. | ケニア ティカ | T-シリーズ | 40 |
| Willowvale Mazda Motor Industries (PVT) Ltd. | ジンバブエ ハラレ | 323、626、B-シリーズ、T-シリーズ | 2,320 |
| Ford Motor Company of Southern Africa. (Pty)Ltd. | 南アフリカ ガウテン州 | 323、B-シリーズ | 16,492 |
ロータリーエンジン搭載車でのエントリーが主体であるが、過去にファミリアでWRCに参戦、ランティスでJTCCに参戦しているが、目立った成績は残していない。国内レースは主要3大メーカーの寡占状態なので、海外での成績が大半であるが、それも2000年以降は日本法人のマツダとしては、全くモータースポーツにはエントリーしておらず、事実上モータースポーツへの参戦を停止している状態であるが、アメリカやオーストラリアの現地法人においては、依然活発なモータースポーツ活動がなされている。
2000年ごろまでは、マツダスピードでレース活動をしていたが、レース活動の終了をもって、マツダスピードはブランド名だけ残して事実上解散してしまい、ノウハウと人材は社外に放散され失われた。