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ユーロ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
subunit_ratio_1 = 1/100 subunit_name_1 = セント subunit_inline_note_1 = symbol = ? plural = plural_subunit_1 = frequently_used_coins = 1、2、5、10、20、50セント
1、2ユーロ rarely_used_coins = 1、2セント coin_article = frequently_used_banknotes = 5、10、20、50ユーロ rarely_used_banknotes = 100、200、500ユーロ banknote_article = issuing_authority = 欧州中央銀行 issuing_authority_website = www.ecb.eu printer = printer_override_with_original_text = printer_website = }}

ユーロEuro ISO 4217によるコードはEUR)は、欧州連合27か国中15か国が公式に採用している単一通貨である(2008年1月1日現在)。基本通貨単位はユーロであり、そのほかに補助通貨単位としてセントがある。1ユーロは100ユーロ・セントに相当する。

ユーロには、紙幣硬貨がある。硬貨の基本的なデザインは各国共通だが、裏面は各国が独自にデザインをしているユーロ硬貨を参照)。なお、ユーロ導入によりそれまでの各国の通貨(フランス・フランドイツマルクなど)は現在は通用しない。ユーロ紙幣は各国共通。ユーロ紙幣を参照)

名称

ユーロとセントはそれぞれ ?¢ がその記号であるが、¢ はあまり使われず、たとえば 12¢ よりも ?0.12 を使う傾向にある。

Euro と書いて英語ではユーロフランス語オランダ語ではウロイタリア語スペイン語ポルトガル語フィンランド語ではエウロドイツ語ではオイロギリシア語ロシア語ではエヴロと発音する。日本語では、現地の発音にかかわらずユーロと表記される。各言語で複数形を取るかどうかは言語により、また言語によっては状況による。たとえば通常イタリア語では語尾の母音交代で複数を表す(1エウロ、2エウリ、3エウリ・・・となるはずである)が、実際には語形変化しない。なお、ギリシャではセントという単位を用いず従来どおりにレプタと呼んでいるので100レプタ=1ユーロとなる。

また当初は、ユーロの前身である欧州通貨単位の呼称「エキュ」(ECU, 英語:European Currency Unit の略語)を引き続き使用することが有力視されていた。これは中世フランスで使用されたécu貨幣と類似した呼称であり、フランスによって支持されていた。

概要

Wikipedia画像へのリンク(ユーロ紙幣と硬貨(見本))
Wikipedia画像へのリンク(ユーロのシンボル)

ユーロは欧州中央銀行と各国の中央銀行から構成される欧州中央銀行制度において管理されている。構成する中央銀行のうち、欧州中央銀行だけが金融政策を策定することができる。各国の中央銀行は、紙幣や硬貨の印刷、鋳造、流通を行い、決済システムを運営する。

ユーロを導入するには、インフレ率、長期金利、財政収支、政府累積債務について、欧州連合、及び欧州中央銀行、欧州中央銀行制度の定める基準をクリアしなければならない。この条件を一定以上クリアした段階で、将来的にユーロを導入できる準備が整ったとされヨーロッパ為替相場メカニズム(ERM)が導入される。ユーロ導入予定国に対して適用される現在のERMは、ERMと称せられるものでは2番目のものでありERM-II(ERM II)と呼称される。ERM-II導入により、各国の独自通貨は対ユーロ相場において、一定の幅以内での為替変動に抑えられる。ERM-IIを導入して2年以上を経た時点でユーロの導入が認められる。ただし何らかの問題が存在する場合はこの期間が延長される。

導入当初こそユーロ安傾向があったものの、2000年以降はドル・円などの主要通貨に対してユーロ高が進行している。ユーロは2006年末に発行量が6,280億ユーロ(当時のレートで8,270億ドル)に達しUSドルの7,827億ドルを抜いている紙幣の市中流通量、ユーロがドルを抜く 日本経済新聞2006年12月30日。発行量においてドルを抜いたもののユーロ高は続いている。

メリット

ユーロを導入することにより通貨交換が不要になる。つまり両替手数料が不要になるということでコストを削減できる(年間131-192億ユーロ…EU全体のGDPの0.4%に相当)。

歴史

参加国

[[画像:European union emu map en.png|thumb|right|300px| ]]

2008年1月1日現在、公式にユーロに参加しているのは、オーストリアベルギーキプロスフィンランドフランスドイツギリシャアイルランドイタリアルクセンブルグマルタオランダポルトガルスロベニアスペインの15か国である。これらの国々は、しばしばユーロ圏と称される。

将来的にユーロ導入を目指す国は、前段階としてERM-IIを導入することになる。2008年1月1日現在でERM-IIを導入しているのは、デンマークスロバキアリトアニアラトビアエストニアである。

EU加盟国ではイギリススウェーデン、デンマークは2007年現在もユーロを使用せず、自国のイギリス・ポンドスウェーデン・クローナデンマーク・クローネを用いている。上記3カ国については、ユーロ導入に対して保留権が認められている。ただしイギリスについては海外領土であるアクロティリおよびデケリアが2008年1月1日のキプロスのユーロ導入と同時にユーロへの切り替えを行っている。しかし、各国とも公式通貨でこそないものの、もともとユーロ圏に囲まれたスイスでは、空港などといった特別な場所ではなく、市中にユーロ硬貨が使用できる公衆電話やスーパーが登場するなど自国内でユーロによる取引が漸増傾向にある。デンマークのラスムセン首相は2007年11月22日、再びユーロ導入について国民投票を行う考えを示した。

これ以外のポーランドチェコハンガリーブルガリアルーマニアは将来的に無条件でユーロを導入する義務を負っている。これらの国はERM-II導入には至っていない。但し、ブルガリア・レフはユーロ導入以前からドイツマルクとの固定相場制を採用しており、ユーロ導入後もユーロとの間で為替レートは固定されている。

モナコサンマリノバチカンはユーロのメンバーとして公式に参加していないが、ユーロを通貨として使用している。これらの国々はユーロを使用するにあたり、EU参加国(モナコはフランス、その他はイタリア)と条約を結んでおり、欧州議会の承認も得ている。

アンドラは、以前はフランスとスペインの通貨を使用していた。現在はフランス、スペインと条約を結んで、通貨としてユーロを使用している。

モンテネグロコソボでは、かつてドイツマルクを通貨として使用していたが、現在ではユーロを使用している。

ペッグしている通貨

ユーロと相場が固定されている通貨にはERM-IIを導入している通貨としてデンマーク・クローネスロバキア・コルナリトアニア・リタスラトビア・ラッツエストニア・クローンが、ERM-II未導入でユーロと連動している通貨としてブルガリア・レフがある。これ以外にフランスの海外準県・海外領土詳細については欧州連合加盟国の特別領域#フランスの海外領域およびニューカレドニアを参照で用いられるCFPフランがある。これらは全てEU加盟国の通貨である。

EUに加盟していない国や地域の通貨でユーロとの相場が固定されている通貨としてカーボベルデ・エスクードカーボベルデ)、兌換マルクボスニア・ヘルツェゴビナ)、CFAフラン(アフリカ14か国)がある。いずれもユーロ創設以前にユーロ参加国の通貨との固定相場を設定していた通貨である。

旧通貨との換算レート

ユーロ導入前の各通貨における1ユーロあたりの換算レートは以下の通り。

換算レート通貨導入時期
13.7603 オーストリア・シリング 1999年1月1日
40.3399 ベルギー・フラン 1999年1月1日
1.95583 ドイツマルク 1999年1月1日
5.94573 フィンランド・マルッカ 1999年1月1日
6.55957 フランス・フラン 1999年1月1日
0.787564 アイルランド・ポンド 1999年1月1日
1936.27 イタリア・リラ 1999年1月1日
40.3399 ルクセンブルク・フラン 1999年1月1日
2.20371 ギルダー 1999年1月1日
200.482 ポルトガル・エスクード 1999年1月1日
166.386 ペセタ 1999年1月1日
340.750 ドラクマ 2001年1月1日
239.640 トラール 2007年1月1日
0.585274 キプロス・ポンド 2008年1月1日
0.429300 マルタ・リラ 2008年1月1日

為替レート

関連項目

注釈

外部リンク

  • ユーロと経済通貨同盟 - 駐日欧州委員会代表部 (EUによるユーロの日本語解説ページ)
  • 欧州中央銀行 - (欧州中央銀行によるユーロ紙幣とユーロ硬貨についての詳細情報ページ)
  • 5
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