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ヨイトマケの唄

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ヨイトマケの唄(ヨイトマケのうた)は、美輪明宏(当時・丸山明宏)が自ら作詞作曲した1966年のヒット曲。

概要

美輪が幼少時に一緒に育った友人の亡き母を回顧する歌である。主人公の過去には幼少時、母親の職業がきっかけでいじめを受けた悔しさなども折り込まれている。「ヨイトマケ」とは、かつて建設機械が普及していなかった時代に、地固めをする際に、重量のある槌を数人掛かりで滑車で上下する時の掛け声であり、美輪によれば、滑車の綱を引っ張るときの「ヨイっと巻け」のかけ声を語源とする。

1965年(昭和40年)、NETテレビ(現在のテレビ朝日)『木島則夫モーニングショー』の「今週の歌」で発表。反響が凄まじく、放送局には10万通を超える投書が殺到、異例のアンコール放送となった。この歌がきっかけで、同性愛者であることをカミングアウトして以降、低迷していた美輪が、再び脚光を浴びることになった。白のワイシャツに黒の細身のスラックス姿で登場し、戦後の復興期の貧しい少年から、高度成長期にエンジニアへと成長した凛々しい青年を演じた美輪の姿は、多くの視聴者の胸を打った。

レコード・CDとして発表されている音源は少なくとも2種類あり、発表当時と近年ではアレンジが異なる(使用楽器など)。

歌詞が描く世界観と美輪のパフォーマンスによる評価を裏打ちするのは、楽曲自体が、伊藤久男イヨマンテの夜』(1949年)、織井茂子黒百合の歌』(1952年)に代表される、低音域のドラムを強調した古関裕而の土俗的オルタナティヴサウンドの系譜に位置することである。美輪の作曲の音楽性の高さも特筆すべき点である。

逸話

発表後間もなくして歌詞の中に差別用語として扱われる「土方」(どかた)「ヨイトマケ」が含まれている点などから、日本民間放送連盟により要注意歌謡曲(放送禁止歌)に指定された事でそれ以降民放では放送されなくなる。この制度自体は1983年に廃止されたが、その効力が無くなってからも1990年には美輪が「ぴりっとタケロー」に出演する際にこの歌を披露する予定だったが、放送局のTBSは歌のカットを求めた。出演依頼があった際、美輪は「(出演だけで)歌無しで」と希望したが、制作会社の強い希望で、「ヨイトマケ〜」を歌うことになったものの、放送日2日前に突然「歌は止めて欲しい」という申し出に美輪は憤慨し、出演自体を取り止めた。このことがきっかけで美輪は、テレビで最近まで歌うことを避けていた。

この様に民放では放送が自粛されていたが、最近は規制が解除されたのか美輪以外の歌手によってこの曲が披露される機会が増えている。なお、発表当時から一貫してNHKでは放送自粛の措置はとられていない。

メディア

カバー

なぎら健壱新井英一、桑田佳祐、Breath Mark、泉谷しげる、酒井俊、米良美一、新結成時のザ・フォーク・クルセダーズ、大竹しのぶ、大西ユカリと新世界ガガガSPなどによりカバーがなされている(桑田は自身のソロベストアルバム『TOP OF THE POPS』に収録)。近年では、槇原敬之も自身のカバーアルバムに収録している。演歌系では中村美律子がリサイタルで歌った。

また、2007年08月28日にはアニメソング歌手の遠藤正明が自身のライブで披露した。

また、タレント・漫画家の蛭子能収もイベント等でよく歌っている。

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