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角川書店

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

株式会社角川書店(かぶしきがいしゃかどかわしょてん、英語表記:Kadokawa Shoten Publishing Co., Ltd.)は日本の大手出版社の一つ。東京都千代田区に本社を置く。

沿革

1945年、国文学者角川源義により創業。創業当初は国文学関連書籍に強みを持つ出版社であったが、1970年代に入って角川文庫を文芸路線から横溝正史を初めとする一般大衆向けに路線転換し、成功を収める。1975年に角川春樹が社長就任後、翌年には映画製作に進出。書籍を映画化しテレビコマーシャルを利用して大々的に販売するメディアミックス戦略を成功させ、日本映画界に角川映画旋風を巻き起こした。1980年代からは『ザテレビジョン』や『東京ウォーカー』などの情報誌ゲームソフト制作なども行うようになり、80年代後半には漫画雑誌ゲーム雑誌を多数創刊。1988年には角川スニーカー文庫を創刊し、のちには関連会社(メディアワークス富士見書房)も含めて、ライトノベル市場の国内最大手となった。

2003年4月1日持株会社制度に移行し、角川ホールディングス(現・角川グループホールディングス東証一部上場、証券コード:9477)に社名変更して純粋持ち株会社となる一方、事業会社として新規に株式会社角川書店を設立する。新しく設立された角川書店からは事業再編の一環として分社化が進められ、2004年1月に、映画製作を担当していたエンタテイメント部門を、同グループ傘下の角川大映映画(現・角川映画)に譲渡。2006年4月には、角川ザテレビジョン、角川クロスメディアなどを同グループ内で分社化。2007年には再度の分割により、出版・カルチャーコンテンツ部門のみが新設の角川書店に移行し、雑誌事業部は角川マガジンズ、映像子会社は角川ヘラルド映画(現・角川映画)にそれぞれ分割、譲渡されている。

年表

  • 1945年11月10日、角川源義が角川書店を創業。
  • 1949年角川文庫の刊行。同時期に他社からも続々と文庫本が創刊され、第二次文庫ブームと呼ばれる。
  • 1952年、全60巻の『昭和文学全集』を発行。1巻あたり10万部を売り上げるベストセラーになり、新潮社の『現代世界文学全集』とともに、戦後の全集ブームを牽引。
  • 1954年4月2日、株式会社に改組。資本金は385万円。
  • 1956年、4月に『角川国語辞典』、9月に『角川漢和辞典』を発刊し、辞典に進出。
  • 1957年、高校教科書『国語(総合)』で教科書を手がけ始める。
  • 1965年、角川春樹が入社。
  • 1966年角川歴彦が入社。
  • 1971年、角川文庫から横溝正史作品を刊行。エンターテインメント路線の開始。
  • 1975年、源義が死去。編集局長の春樹が社長に就任。
  • 1976年、春樹が株式会社角川春樹事務所を設立。映画製作と出版を連携させ、角川映画ブームを起こす。角川文化振興財団を設立。
  • 1982年、テレビ雑誌『ザテレビジョン』創刊。
  • 1983年ゲーム雑誌コンプティーク』創刊。PCゲーム漫画などのマニア向けメディアミックスの足がかりとなる。
  • 1985年アニメ雑誌月刊ニュータイプ』を創刊、少女漫画雑誌月刊ASUKA』を創刊して少女漫画にも進出。
  • 1988年、株式会社角川春樹事務所を吸収合併。以後、映画製作は角川書店本体が行なう。メディアミックス漫画雑誌『月刊コミックコンプ』を、『コンプティーク』の増刊として創刊。
  • 1990年、都市情報誌『東京ウォーカー』を創刊。
  • 1991年、株式会社富士見書房を吸収合併。角川書店内の富士見事業部として営業を継続。
  • 1992年、副社長の歴彦が辞任。退社して株式会社メディアワークスを創業。
  • 1993年、春樹が社長を解任される。歴彦が顧問として角川書店に復帰。さらに社長に就任。角川メディアオフィス、ザテレビジョンなど関係会社を吸収合併。角川書店内の雑誌事業部、ソフト事業部、雑誌編集部とする。
  • 1994年、コミックコンプ休刊。少年漫画雑誌月刊少年エース創刊。
  • 1995年、株式会社ヘラルド・エースを傘下に修める。新世紀エヴァンゲリオンが大ヒット。
  • 1998年11月、東京証券取引所市場第二部上場。
  • 2002年、映画会社大映を買収し、角川大映映画を設立。主婦の友社傘下だったメディアワークスを子会社に。
  • 2003年4月1日、株式会社角川書店を持株会社株式会社角川ホールディングスへ社名へ変更。出版業務は新たに設立した株式会社角川書店に事業譲渡。
  • 2004年1月、角川書店からエンタテインメント事業部を分割、角川大映映画に譲渡。
  • 2004年3月18日、角川ホールディングスが株式を公開買付けし、メディアリーヴスを子会社にする。
  • 2004年9月、角川ホールディングス、東京証券取引所市場第一部に移行
  • 2005年10月1日、角川書店から富士見事業部を分割、新たに株式会社富士見書房を設立。
  • 2006年4月1日、角川書店からウォーカー事業部と雑誌事業部のザテレビジョン部門を分割、ウォーカー事業部と角川書店北海道、ウォーカープラスを統合した「角川クロスメディア」、ザテレビジョン部門と角川インタラクティブ・メディアを統合した「角川ザテレビジョン」を新設。
  • 2006年7月1日、角川ホールディングス、社名を株式会社角川グループホールディングス(角川GHD)に変更。
  • 2007年1月、角川書店を分割し、出版事業部・カルチャーコンテンツ事業部を新設する「株式会社角川書店」に、雑誌事業部を「角川マガジンズ」に、映像関連子会社とその管理を角川ヘラルド映画に、経営管理・統括部門を角川GHDに、それぞれ承継・吸収し、残った出版販売・調達等事業サポート部門を「角川グループパブリッシング」に社名変更。また角川GHDから「角川マガジングループ」を分割設立し、角川マガジンズ・角川SSコミュニケーションズを統括する中間持株会社とする。
  • 2008年4月、角川マガジングループを「角川マーケティング」に社名変更、クロスメディア事業を統括する中間持株会社とする。同時に角川ザテレビジョン、角川クロスメディア、角川デジックスなどの角川GHD・角川書店傘下のクロスメディア系子会社が角川マーケティング傘下に移動。

角川グループ

角川書店とゆかりのある会社

以下の各社は上述角川グループとの関係は薄い。
  • 角川春樹事務所 - 元社長角川春樹によって設立。春樹は同社顧問になっている。
  • 幻戯書房 - 角川源義の娘で作家の辺見じゅんが代表を、角川春樹が会長を務める小規模の出版社。角川春樹事務所と連携し、文芸本を手がける。
  • 幻冬舎 - 角川書店の有力編集者であった見城徹によって設立。

角川書店・幻冬舎・角川春樹事務所の間を転職していく編集者もいる。

発行雑誌・書籍レーベル

※メディアワークスなどの関連会社のものについてはここでは除外。

雑誌

書籍

教科書

  • 高等学校教科書
  • *「高等学校 現代文」

辞典・辞書

ゲームソフト

パソコンゲーム、特にアダルトゲーム家庭用ゲーム機用にして発売しているものが多い。2003年に新ブランド「WellMADE」を設立したが、現在は角川書店本体に吸収されている。

プレイステーション2

2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
WellMADEブランド作品

プレイステーション

ニンテンドーDS

ドリームキャスト

ゲームボーイアドバンス

  • カエルBバック

Xbox

Wii

協力会社

メディアワークス問題(お家騒動)

1992年、当時の社長・角川春樹の下で副社長を務めていた春樹の実弟・角川歴彦が春樹との路線対立から突如辞任し、株式会社メディアワークスを設立。これに伴い歴彦が社長を務めていた角川メディアオフィスの従業員も大挙して退社、メディアワークスに移籍するという分裂状態が発生した。その後春樹がコカイン密輸容疑で逮捕され、春樹が社長を解任されると歴彦がメディアワークスの社長を兼務する形で角川書店に復帰し、最終的にはメディアワークスを角川書店の事実上子会社化することで決着を見た(メディアワークス社側から見た経緯についてはメディアワークス項を参照)。その後歴彦は角川ホールディングス会長に就任している。

メディアワークスが角川グループ入りしたことにより、漫画・ライトノベルなどで角川書店と重複する分野が発生した。更には『ファミ通』などのゲーム情報誌を発行するエンターブレインメディアリーヴスアスキーグループ)が角川グループ入りしたことにより分野の重複が一層進んだ。当面は『ファミ通』とメディアワークスが発行する『電撃』の両ブランドは存続させることとなっているが、『電撃姫』を始めとする美少女ゲーム雑誌分野は再編が始まっている。

また、2007年9月にはメディアワークスとアスキーとの間で合併協議を開始したと発表、2008年4月1日付でアスキー・メディアワークスが発足しており、今後角川書店やエンターブレインを含めた角川グループ内の再編も注視されている。

外部リンク

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