読み込み中...「関白宣言」(かんぱくせんげん)は、シンガーソングライターのさだまさしが作詞作曲した楽曲、あるいはこの曲を収録した1979年7月10日に発表したシングルである。またこの楽曲を元にした同タイトルの映画作品もある。
「関白宣言」は、さだが当時山本直純に紹介されて通っていた京都のスナック「鳩」のママ(さだは母親と歳が近かったので「お母さん」と呼んでいた)に、「最近の男は駄目になった。だから若い娘も駄目になった。男はん、しっかりしとくれやっしゃ。お師匠はん「おっしょはん」。ママは元舞妓だったため、音楽関係者であるさだを、邦楽の師匠と同じ呼び方で呼んでいた。、そういう歌を作ってくれやっしゃ。」と言われたことがきっかけで作られた作品である。そのためあえて男が強気な内容の歌詩を書いたものであり、これを以ってさだの思想であると解釈するのは間違いである。そもそもさだ自身「こんなのが売れるとは思ってなかった」と述べているし、近年では「男は女の付属品です」とも言っている。ちなみに、「関白宣言」を聴いた鳩のママは「お師匠はん、まだ甘おすな。」と言っていたという。
作品は1979年5月28日に大分文化会館でのコンサートが始まるまでの合間を縫って一気に書き上げられた。コンサートで発表された当初のタイトルは「王手」で、副題だった「関白宣言」がレコード化される際に正式なタイトルに変更された。シングル盤ではさだの最大のヒット作であり、約160万枚読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』社会思想社、1997年、118頁。ISBN 4390116029というミリオンセラーを記録する大ヒットとなりった。しかしファンの評価はさほど高くなく、さだ自身「『一番売れた曲』イコール『一番良い曲』ではない」と言っている。このため、テレビやラジオなどの企画でファンによるさだの楽曲の人気投票をしても、ベスト5にも入ってこない第1位は20年以上アルバム『私花集』収録の「主人公」である。ことがあり、さだのコンサートでも歌われないことが多い。1979年さだはこの曲でNHK紅白歌合戦に出演したちなみに、2005年にNHKが実施したスキウタ〜紅白みんなでアンケート〜でも白組82位にランクインされている。。かなり後年、歌番組でこの歌を歌う事になったとき「俺は浮気はしない…」のあとの「ま、覚悟はしておけ」を「見逃してくれよぉ〜」に変えて歌った事があった(コンサートではこの部分の歌詞を変えることは多い例えば、20周年記念ライブアルバム『のちのおもひに』収録版では「しないと言うより 無理じゃないかな」と歌っている。)。長年の心境の変化があったのか、その数年後に「関白失脚」が作られることになる。
結婚を前にした男が相手の女性に向けて「亭主関白」となるとことを宣言しつつも、自分のもろさや弱さ、相手への深い依存心をのぞかせ、不器用な愛情を吐露していく、という内容をコミカルに歌い上げている。発表されるや否やその歌詞をめぐって女性団体などから「女性差別」、「男尊女卑」と反発を受けるなどの騒動となった。当時この歌は普段は歌謡曲を買わない層に訴えた部分が大きく、馴れない姿で買いにくる客が多かった。題名もよく間違えられ、「亭主関白」とか、「関白音頭」を買いに来た客もいたという。
さだは1980年、軽井沢音楽祭で本作のアンサーソングとして「大きな森の小さな伝説(ものがたり)」(アルバム『夢のつづき』収録)を発表している。
他のアーティストでは女性側からのアンサーソングとしてたなか愛の「良妻宣言」、渋谷岩子の「奥方宣言」、平松愛理の「部屋とYシャツと私」などが発表されている。他にも「関白宣言に対する宣言」(桜田淳子)、「逆・関白宣言」(沢知恵)、「関白」(SEAMO)といった派生曲も生まれた。2006年に嘉門達夫がみのもんた、美輪明宏、明石家さんま、さだまさしの4人を題材とした歌詞の替え歌「働くオジサン宣言〜関白宣言〜」を発売している。後にさだ自身がアンサーソングとして『勇気凛々』を生み出しているほか、さだは「関白宣言」自体が「君といつまでも」のアンサーソングであると語っている読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』119頁。
主演はさだまさしの実弟、さだ繁理(佐田繁理:現在はさだの個人事務所「さだ企画」の社長)。共演は名取裕子ほか。さだ本人もチョイ役で度々顔出ししている。また、映画自体もさだの他の曲の要素があり、彼女の父親に主人公が娘さんを下さいと言うシーンでは『親父の一番長い日』(イントロ)が流れた。
1994年、『関白宣言』のアンサーソングとして『関白失脚』がシングル(「ヴァージン・ロード」のカップリング曲)として発表された。1994年のアルバム『おもひで泥棒』にも収録されている。
結婚して数十年。結婚する時には強気な言葉で「関白宣言」してみたものの、元々あった「男が弱くなる」流れには結局逆らえなかった。いまや家族には相手にされず、犬のポチしか話す相手がいない…そんな中年男性の悲哀を描き、同時に応援メッセージを送る作品である。
これは、元々1993年のさだのデビュー20周年記念コンサートで、中年男性の悲哀を描いたさだの人気ステージトークネタ学生時代、落語研究部員でもあったさだのステージトークには、落語の演目のように定番のネタがあり、書籍・音源化されている。詳細はさだまさしの項を参照のこと。『お父さんとポチ』ライブアルバム『さだまさし白書-リサイタル'92-』収録。また別バージョンが2006年リリースの『さだまさし・トークベスト』に収録。を下敷きに『関白宣言』のイントロを短調に変えた替え歌を作り、冒頭部分をシャレで演奏してみたところ、これを聞いたファンから「続きが聞きたい」というリクエストが多く寄せられたため、3番以降はまったく別展開とした楽曲を製作。翌年のコンサートツアー「Act21」初日公演(戸田市文化会館)で初演され、6月29日にNHKホールでライブ録音された。その後、ダスキンのキャンペーンに使用された。
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