読み込み中...『グランドホテル方式』(−ほうしき)とは、映画において、同一時間および同一の場所に集まった複数の人物の行動などを、同時進行的に一度に描く作品の手法の事である。映画『グランド・ホテル』によって効果的に使用されたため、この名が付いている。
『群集劇』(ぐんしゅうげき)、『群像劇』(ぐんぞうげき)、『アンサンブル・プレイ』とも呼ばれる。
主にパニック映画などでこの手法を取られることが多いが、シナリオや演出の都合上、舞台作品でもこのパターンが多く見られる。
詳しくは各項目を参考にしていただきたいが、主にある決まった場所で共通した事件が起き、それに巻き込まれた人々のそれぞれの行動や言動などを、ストーリーを交錯させつつ描いていく。
例えばこの手法の名前にもなっている『グランド・ホテル』では、とあるグランドホテルのそれぞれの宿泊客の人生が描かれている。
落ち目のバレリーナや自らを「男爵」と名乗るコソ泥、余命いくばくもない工夫、その工夫の働く会社の社長と、速記秘書、そして妻の出産報告を待っているフロント係、といった具合である。それらが出会いと別れを繰り返していき、一つの物語を構築しているのである。
登場人物に共通して起こる事象は、猛吹雪に見舞われる空港(『大空港』)や、アメリカの禁酒法(『バッカーノ!』)などが挙げられる。異質なものとしては宇宙人の侵略(『インデペンデンス・デイ』)というものがある。
「グランドホテル方式」では、複数の場所(部屋)で物語が進行するが、それを一室内に限定したものが「密室劇」であり、映画『12人の怒れる男』等で有名である。
一方、密室化した乗り物に乗り合わせた人物間の人間関係と、乗り物そのものに襲いかかる障害を同時並行で描く物語のことを、映画『駅馬車』にちなんで、「駅馬車方式」と呼ぶこともある。
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