読み込み中...黒猫(くろねこ)とは、全身の大半が黒い毛で覆われているネコの総称で、長毛種や日本猫などもこれに含む。基本的に、毛が黒ければ黒猫と呼ばれる。
欧米では、かつては不吉の象徴とされ、魔女狩り等によって黒猫が殺されることがあった。たとえばベルギー ウェスト=フランデレン州の町イーペルでは「猫の水曜日」に時計台から黒猫を投げ殺す行事を19世紀初頭まで行なっていたという『歴史読本臨時増刊85-9 特集世界驚異の占い・霊術・魔術 新人物往来社 。その傾向は現在も続いており、特にイタリアで顕著だという。イタリアでは、黒猫というだけで年間6万匹もの猫が迷信を信じる市民によって殺害されており、動物愛護団体が署名を募るなどしている。
一方、イギリスの一部の地域などでは幸運の象徴ともされる。前述のイーペルで3年毎の5月第2日曜日に行なわれる黒猫装束の人が多数参加するKattenstoet(猫のパレード 近年では2006年開催)では教会の塔の窓から投げられられた黒猫のぬいぐるみをつかむと幸運になるという『歴史読本臨時増刊85-9 特集世界驚異の占い・霊術・魔術 新人物往来社 。昔の日本では『夜でも目が見える』等の理由から、『福猫』として魔除けや幸運の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つ。江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(結核)が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされた(日本国語大辞典)。新選組の沖田総司は、この迷信を信じて黒い猫を飼っていたが、死の間際に切り殺そうとしたといわれる(作家による創作の説もあり)。
欧米の影響で、現代の日本でも「黒猫が前を横切ると、不吉な事が起こる」と言われることが多い。反面、全身くまなく黒色の猫はカラスネコと呼んで縁起のよい福猫とされる場合もある。
ヤマト運輸をはじめとするヤマトホールディングス傘下の企業は黒猫を商標にしている。これは、母猫が子猫を口に加えて運ぶときのように優しく丁寧に物を運ぶという企業姿勢を示している。その関係からか、角野栄子の児童文学「魔女の宅急便」にも登場し、人気を博している。
黒猫の中には白い毛を体の一箇所にのみ持つものが多い。この白い毛の部分はエンジェル・マークと呼ばれ、このマークがついている黒猫は魔女狩りの際に処分されずに済んだ、という説がある。
ちなみに目の色はグリーン、ヘイゼルだがまれにゴールドも見られることがある。
黒猫は魔女の最も一般的な使い魔とされる。
黒猫は暗闇、または夜に目に見えずに留まる能力を持ち、魔女のパートナーとして強く望まれていると考えられていた。黒猫は魔法の儀式で時々用いられて、関係者によれば、他の生贄の倍の効果があるといわれている。catherine yronwode, Black魔女裁判によれば、猫の飼い主は悪魔崇拝主義者または魔女の証拠とされた。猫は生まれながら邪悪とみられ、裁判において人間と共に罰せられ、焼き殺された。
宗教およびスピリチュアルグループで言われている猫の生贄にする儀式は興味を引き、そのような報告は主に地方の都市伝説ではっきりと見られる。多くの現代の「魔女」は、黒猫をペットとして、聖なるとものと見なして飼っている。