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重巡洋艦

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

重巡洋艦(じゅうじゅんようかん)とは、軍艦の一艦種である巡洋艦のなかで大型のもの。1930年のロンドン海軍軍縮条約で定義された艦種で、厳密には6.1インチ以上8インチ以下の艦砲を搭載する10000t以下の巡洋艦を指す。重巡と略す。

沿革

巡洋艦は1922年ワシントン軍縮会議で締結されたワシントン海軍軍縮条約によって「5インチ以上8インチ以下の砲備を持つ10000トン以下の艦」と定義された。これを一般に条約型巡洋艦という。

それ以前、大日本帝国海軍アメリカ合衆国海軍オマハ級軽巡洋艦の出現に脅威を感じていた。1923年計画艦として1922年11月に起工された新型の巡洋艦は直前に締結されたワシントン条約に定義された口径のギリギリに近い20センチ砲搭載のものとされた。これが巡洋艦古鷹である。それに刺激された列強は、この巡洋艦が条約上主力艦のような厳しい保有比率制限を受けない補助艦艇扱いであったためこれに着目して主力艦に匹敵しうる戦力として位置付けることになり、条約範囲内ギリギリの艦の開発・建造に鎬を削り、建艦競争に拍車を掛けることになる。

しかし、日本の妙高型高雄型の能力に脅威を抱いた列強は補助艦艇も含めた新条約の締結を企図し、そのために軍縮会議が開かれた(ロンドン海軍軍縮会議)。この条約で砲口径6.1インチ砲以下の巡洋艦を軽巡洋艦、6.1インチ以上8インチ以下の艦を重巡洋艦と定義付け保有制限枠を設けた。

重巡洋艦は建造はされたものの、排水量制限のため自艦砲に耐えられない低い防御力や戦艦には対抗できない火力が露呈し、軽巡洋艦よりもフットワークが悪いなど欠点も指摘された。第二次世界大戦後は、艦対艦ミサイルの出現と共に艦船に大口径砲を搭載することの意義が薄れたため建造が行われなくなり、巡洋艦における軽巡と重巡の区別も自然に消滅した。

各国の重巡洋艦

日本

アメリカ

イギリス

フランス

イタリア

ドイツ

ソ連

スペイン

アルゼンチン

関連項目

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