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重力

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

重力(じゅうりょく、gravity)とは、天体(特に断りの無いときには地球)の表面上あるいは上空にある物体が、天体自体から受ける。万有引力および遠心力との合力であると考えられる。

より広義には、物質間に働く万有引力そのもの重力ということがある。特に素粒子物理学分野においてはもっぱら「重力相互作用」という言葉が用いられる(万有引力の項を参照)。

概要

重力とは、狭義には地球上で働く引力を指す。他の天体上の引力を指すこともあるが、「重力加速度」という使い方をする場合は、多くが地球上の場合を指す。地球上における重力は、厳密には物体と地球の間に働く万有引力および地球の自転によって生ずる遠心力との合力に相当する。したがって、重力の大きさは、緯度標高によって異なる(後述)。

重力は、おおまかにいえば地球の中心方向に向かう向きに引力として作用するが、厳密には遠心力を合算するために地球の中心方向からずれる計算になる。人工衛星が地球を周回するのは地球の重力による。地球が太陽の周りを公転運動するのは、太陽の重力に起因する。宇宙空間で天体が形成されるのは、自己重力によってガス雲が収縮したからである。

地球上の重力

重力加速度

国際度量衡会議では標準重力加速度の値を g = 9.80665 m/s2と定義している。ただし、重力の大きさは場所により違いがあり、赤道上では 9.7799 m/s2と最も小さくなり、北極南極の極地では 9.83 m/s2と最も大きくなる。赤道と極地との差の主な理由は自転による遠心力であるが、自転以外にも地殻岩盤の厚さ、種類、地球中心からの距離などによる影響も若干受ける。このため、重力を精密に測定し、標準的な重力と比較することで地殻の構造を推定することができる。

重力加速度の測定

測定手法には絶対重力測定と相対重力測定があり、日本では国土地理院が日本重力基準網として基準重力点を設定している。

他の天体上の重力

地球での重力の大きさを 1 とした場合の、太陽系内の各惑星表面での重力の大きさは以下の通り。
水星 0.376
金星 0.903
地球 1
火星 0.38
木星 2.34
土星 1.16
天王星 1.15
海王星 1.19

注 : 気体が大部分を占める木星型惑星については、大気の最上層部を「表面」とした。

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