読み込み中...人体(じんたい human body)とは、ヒトの体を指す。
「人体」という表現は医学、解剖学、生理学、生物学、工学、美術などの分野で広く用いられている。日常表現では、あえてヒトのそれと特定する必要もないので「からだ」「カラダ」などと呼ばれることのほうが多い。また「身体」と呼ばれることもあり、ほぼ同等の意味であることもあるが、多少用法が異なっていることもある。
人体の外観はおおまかに見ると、頭、首、胴体、両腕、両脚に分けることが可能であり、それらを「五体」「五体」には他の分類法もある。と呼んでいる。人類の平均身長は1.6m程度。統計的に見れば人体の大きさは人種によって異なっている。人体のかたちは体型と呼ばれており、これは栄養の取り方やダイエットなどの後天的な要素によってひとりひとり異なっている。人体に脂肪が過剰についている状態は肥満と呼ばれている。また体型は男女の性の別によっても違いが見られ、男性に比べて女性のほうが統計的に見て体脂肪率が高く、脂肪が多い分、外形的には丸みを帯びていることが多い。
肌(皮膚)の色も、人種によって傾向が異なっている。皮膚の色によって黄色人種や白色人種などといった表現や分類もさかんに用いられた。現在では学術的にはDNA解析などを用いて分析・分類し、コーカソイドなどといった表現で定義する傾向がある。ただし慣用としては、○色人種といった類の表現は、あいかわらず世界各国で用いられている。人体には生物としての必要な機能である「境界維持」、「免疫」「自己修復」(いわゆる自己治癒力)、「消化」「代謝」「排泄」、「生殖」、さらに「運動」「応答性」「成長」の機能も複合的に持つ。
これを維持するためには各種栄養素だけでなく酸素、体温、大気圧も必要である。また光も必要、とも言われている。
人体を要素に分解しながら見てゆくことも可能である。以下のような階層構造も見出すことができる。
各レベル間では創発現象が起きおり、マクロからミクロレベルまで、縦方向・横方向に相互作用がある。その全体像は極めて複雑であることなどから「宇宙」に喩えられることもある人体を「ミクロコスモス」、宇宙を「マクロコスモス」などと呼んだりする。。
近代医学においては、"何の役にも立っていない"などと説明される臓器がいくつもあるが、そういった臓器が、後の時代になって、実は非常に大切な役目を果たしていた、と判明するようなことはよくあることである米山公啓『自然治癒力のミステリー』p.130。ある臓器が、"何の役にも立っていない"というような説明は、根本的な誤謬を含んでいる可能性があるので、それを信じ込むのは危険である。
例えば、今から数十年前の医学部では、松果体は体に影響があるものは特に何も作っていない、と教えていたという。ところが、重要な物質であるメラトニンを作っていることが、近年になって判明した『自然治癒力のミステリー』p.130。
また、胸骨の裏側にある胸腺などもそうである。わずか20数年前までは、"子供のときにだけ役目を果たして、大人になると無用のもの"などと、医学部では教えていたが、現在では、免疫機構で重要な役目をするT細胞攻撃目標を見分けるレーダーの役割を果たすというリンパ球が胸腺の中で成熟していることが判っている。
本来、人体には、"いらないもの"などは無いのではないか、ただその作用が現在の科学のレベルでは検出できない、というだけのことではないか、と米山公啓は言う『自然治癒力のミステリー』p.131。
人間は、意識的であれ無意識的であれ、人体をコミュニケーションの媒体としても用いている。人体を用いた表現はボディランゲージと呼ばれている。
人体はデッサン、絵画、彫刻等の重要なテーマである。またボディペインティングでは、人体自体が芸術の一部であり、絵具をのせるキャンバスの役割も果たしている。
人間においては、人体は性的指向または性的嗜好の対象となることがある。人体のパーツに固執するフェティシズムを持っている人もいる。
| 見かけ上の分類 | 外側 | 内側 | |
|---|---|---|---|
五体による分類上肢・下肢による分類 |
細かい分類 |
臓器 | |
| 機能上の分類 |
器官 | ||