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水生シダ類

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

水生シダ類というのは、水草として生活するシダ類の総称である。シダ類としては特異な性質を持つものである。

一般にシダ類は湿ったところに生えると言われるが、水中に生活するものはほとんどなく、ごく一部に水草として生活するものがある。それらはシダ類としては特異な形態をしており、これを水生シダ類と言う。普通、水生シダ類と言われるのは、以下のグループのものである。

分類学的用語としてはこの三つをまとめたものを指す。
細い根茎が水底を這い、細い葉柄の上についた四つ葉のクローバーのような葉を水面に浮かせる。
丸い葉をもつ浮草。
細かい葉を持った浮草型の水草。
より大ざっぱな表現としてはこれに
青ネギを束にしたような姿の沈水生か湿地性の植物。
を加えることもある。さらに広義には
柔らかで広い葉を持つ沈水生か湿地性の植物。

を加える場合もある。

このほかに、ミズトクサミツデヘラシダなども水中で生活するが、これらは近縁の陸生種と形態的にさほど変わらないのでこれに含めないことが多い。

これらのグループは、互いに近縁なわけではなく、形態もそれぞれに異なっているので、まとめて論じる訳には行かないが、いずれもシダ類としては極めて特異で、系統的にも特殊なものが多い。

ミズニラ類はヒカゲノカズラ植物門の中に含まれ、古生代石炭紀の生き残りとも言われている。

デンジソウとサンショウモ・アカウキクサ類とはシダ植物門の中で独立した綱または目の位置を与えられる。この前者と後二者はシダ植物門の中では例外的に大胞子と小胞子が分化しており、両者は互いに近縁なものであるともいう説もあるが、それ以外の形態があまりにも異なるので、互いに独立に進化したとも言われており、その類縁関係には定説がない。ただし、遺伝子情報からはやはり近縁との見方が出ているようだ。ミズワラビはホウライシダ科に属する普通のシダ類である。

これらは、いずれも温暖な地域では多年草だが、日本では一年草として生活するものも多い。また、いずれも除草剤等に弱く、一部を除いて現在の日本では絶滅危惧ないしそれに近い状況にある点でも似ている。

すいせいしたるい
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