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千歳基地

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

千歳基地ちとせきち、Chitose Airbase)は、千歳飛行場にある航空自衛隊と民間との共用飛行場。基地司令は第2航空団司令が兼務する。航空自衛隊基地としては、米軍から返還後1957年開庁。航空自衛隊にとっては、日本の北端部を担当する部署であり、ロシアと対峙する最前線の基地である。東側(18L/36R)滑走路の北側には、滑走路の移動に伴ってできたに900mもの着陸帯が取られており、実質4,000m級である(ただし、千歳市街地に隣接しているため着陸帯を使用することはない)。海上保安庁千歳航空基地ちとせこうくうきち)を併設する。

千歳飛行場
IATA:N/A- ICAO:RJCJ
概略
空港種別軍用
航空管制航空自衛隊
海抜 87ft(27m)
位置
滑走路
方向 ILS m×幅 表面
18R/36L NO 2,700×45 舗装
18L/36R YES 3,000×60 舗装

概要

北海道千歳市所在の共用飛行場1926年に当時の千歳村民の無償の労力提供により整地された着陸場が前身である。新千歳空港に隣接し、管理は航空自衛隊が行っている。新千歳空港と混同されやすいが、千歳飛行場と新千歳空港は別の施設である。実際、新千歳空港と誤り、千歳飛行場に着陸を試みるという事案が何度かあった。

(旧)千歳空港が千歳飛行場であり、当時から今に至るまで共用飛行場である。JR北海道千歳線千歳空港駅(現・南千歳駅)を最寄として民間用ターミナルビルが存在していた。

民間航空機の発着回数が増えて手狭になったため、1988年に東側の隣接地に新たに純民間空港である新千歳空港が作られ、民間機はそちらに移った。当時は年間のスクランブル出動が200回にも及び、それが日本でもっとも過密な航空路線(千歳−羽田線)と共存すると言う綱渡りの状態であったが、皮肉にも新千歳空港開港後数年も経ない内に旧ソ連は崩壊した。

千歳飛行場と新千歳空港とは誘導路でつながっており、管制業務は両空港を一体運用とし、航空自衛隊が行っている。

日本国政府専用機ハンガーがあることでも知られる。

千歳基地北東の自衛隊敷地内には、米軍が進駐していた当時の4.000m級滑走路と2.500m級滑走路の跡が現在でも残っており航空写真等で確認することができる。この滑走路跡は現在では基地内の道路として使用されている。当時は千歳基地の設備の一部として使用していた経緯がある。

歴史

  • 1926年(大正15年) - 千歳村民の労力奉仕により、約10haの着陸場を造成、この年の10月22日には小樽新聞社の飛行機「北海1号機」(酒井憲次郎が操縦)が初めて着陸する。
  • 1939年(昭和14年) - 海軍航空隊が開庁する(着陸場は海軍の飛行場となる)
  • 1945年(昭和20年) - 終戦と同時に米軍に接収される。
  • 1951年(昭和26年) - 民間航空が再開され、千歳・東京間に民間航空機(日本航空)が就航する。
  • 1959年(昭和34年) - 米軍から日本政府(防衛庁)に返還される。
  • 1963年(昭和38年) - 千歳空港ターミナルビルが完成し、供用を開始する。
  • 1969年(昭和44年) - 千歳空港が出入国港に指定される。
  • 1981年(昭和56年) - 植物・動物検疫飛行場、税関空港、国際空港開港に指定され、国際定期航空便(千歳・ホノルル間)が就航する。
  • 1988年(昭和63年) - 新千歳空港(A滑走路)が開港する。民間機は新千歳空港に移行。
  • 2003年(平成15年) - 十勝沖地震の発生に伴い、出光興産北海道製油所(苫小牧市)の油槽タンクで大規模な火災が発生。航空自衛隊にも災害派遣要請が出され、入間基地浜松基地小牧基地春日基地板付地区等から、化学消火剤をC-1輸送機により24時間体制で緊急輸送を行う。

航空管制

種類 周波数 備考(運用時間はJST)
CLR 124.7MHz,305.7MHz
GND 121.7MHz,275.8MHz
TWR 118.2MHz,126.2MHz,236.8MHz,304.5MHz
APP 120.1MHz,124.7MHz,305.7MHz,362.3MHz
DEP 124.7MHz,305.7MHz
MET 344.6MHz
TCA 127.7MHz,256.1MHz 月曜-金曜8:00-20:00
RESCUE 123.1xMHz,138.05MHz,247.0xMHz
航空管制は、航空自衛隊千歳基地 千歳管制隊が担当
小文字のxは、周波数が変動することをあらわす

航空保安無線施設

局名 種類 周波数 識別信号
CHITOSE TACAN ZYT
保守は、航空自衛隊千歳基地 千歳管制隊が担当

配属部隊

航空自衛隊

北部航空方面隊隷下
F-15を配備。「北の守り」として重要な部隊であり、スクランブル待機も行っている。
:移動用車載レーダーで、有事の際にペトリオットを補完し、航空機の探知や攻撃の管制を行う。
移動用車載レーダーで、有事の際にペトリオットを補完し、航空機の探知や攻撃の管制を行う。
地対空誘導弾ペトリオットを運用する。
  • *第9高射隊
  • *第10高射隊
  • *指揮所運用隊
  • *整備補給隊
  • 北部航空施設隊
  • *第2作業隊
:千歳基地の土木工事や冬季除雪、道内レーダーサイトの施設工事を行う。
千歳基地の土木工事や冬季除雪、道内レーダーサイトの施設工事を行う。
航空総隊直轄
:航空自衛隊基地の防空に関する運用研究や指導を行う。
航空自衛隊基地の防空に関する運用研究や指導を行う。
航空支援集団隷下
自衛隊の航空機が墜落した際、U-125AUH-60Jで緊急発進して搭乗員の捜索救助活動を実施する。また消防や海上保安庁等、他の救難組織が出動困難な悪天候時などには、災害派遣として山岳や海上の遭難者救出活動、離島・僻地の急患輸送などを行う。
  • 航空保安管制群
  • *千歳管制隊・・・日本有数の混雑空港である千歳基地と新千歳空港の航空管制業務を行う。
  • 航空気象群
  • *千歳気象隊
千歳基地の気象データを常時測定し、気象予報を行う
日本国政府専用機2機の整備及び運用を行う。
  • *第701飛行隊
  • *整備隊
航空自衛隊直轄
:有事や災害派遣時に通信機器を必要な場所へ移動して、通信を確保する。
有事や災害派遣時に通信機器を必要な場所へ移動して、通信を確保する。
:千歳基地内の治安維持を行う。
千歳基地内の治安維持を行う。
:秘密保全、情報の収集・整理を行う。
秘密保全、情報の収集・整理を行う。

海上保安庁

航空祭

毎年8月第1週の日曜日に実施していたが、2006年度は土曜日の開催となった。ブルーインパルスの展示飛行あり。

関連項目

外部リンク

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