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対馬暖流

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Wikipedia画像へのリンク(日本列島近海の海流
1. 黒潮 2.黒潮続流 3.黒潮反流 4.対馬暖流 5.津軽暖流 6.宗谷暖流 7.親潮 8.リマン(Liman)寒流)

対馬海流(つしまかいりゅう、Tsushima Current)とは、九州西方沖に分布する黒潮系の水塊と、東シナ海の沿岸水が混ざり合った海水対馬海峡を通って日本海に流入する暖流である。対馬暖流とも呼ばれる。

流路・性質

対馬海流はいくつかの流路を通って東北地方西岸(山形県秋田県沖)を通り、多くは津軽海峡から太平洋へと流出し(津軽暖流)、残りは北海道沿いに北上して宗谷海峡からオホーツク海へと抜ける(宗谷暖流)。わずかながら西樺太沖へも流れている。津軽暖流は噴火湾襟裳沖で、オホーツク海を北海道沿岸に沿って流れる宗谷暖流は根室沖で確認されることもある。これらの流れは、東シナ海と太平洋との水位差に支配されている。対馬海流の厚さは200m、海域によっては300mあるとも言われ、流速は流軸付近で毎秒50cm程度である。

影響

日本列島の日本海側は、暖流地域にあるにも関わらず一年を通じて非常に寒冷である。日本海側の地方は日照時間が短く、の日が多い(日本海側気候。とくに新潟県富山県石川県、山形県、秋田県、青森県【ただし青森県は太平洋側を除く】、北海道は冬季にその影響が顕著に現れ、世界有数の豪雪地帯となっている)。これは、冬季の寒気であるシベリア高気圧が日本海を通過する際に北西季節風を起こし、暖かい対馬海流から水蒸気を大量に蒸発させた結果、雪を降らせる雲を形成しているからである。また、冬の日本海は荒天が続くが、これもこの北西季節風が原因となっている。 寒気が強大なため暖流が豪雪雲を形成してより気温を押し下げ、寒さに拍車をかけているという、非常に特異な例である。これは降雪時に上空の寒気を豪雪と共に引き降ろすためであり、実際、同緯度の太平洋側と比べ3〜4℃も低い。

夏も気温が低く雨や霧の日が多い。

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