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地下街

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Wikipedia画像へのリンク(世界有数の地下街の一つモントリオールのUnderground City 地下フロアは複数階層からなり、地上階と連結して一つの都市を形成している。面積は12km2に及び、内部に9つの駅のほか、博物館やホッケー場まで含む)

地下街(ちかがい)とは、地下に設置された不特定多数の通行のための歩道に面した商店街である。

概要

大都市ターミナル駅自動車と歩行者とを立体交差させ交通の利便性を高めるための公共地下歩道と、店舗・駐車場地下鉄入口とを一体として整備したものが多い。寒冷地においては、冬季の寒さから歩行者を保護する目的もある。

地上の建築物と比較して、地下街の整備には多額の費用がかかる。また、地下歩道部分の利用時間が長いため、設備の運転時間が長く、整備の時間が十分にとれず、耐用年数が短く、改修に要する費用・時間も多くなる。また、換気設備が道路の緑地帯など条件の悪い場所にしか設置できないため、空気環境の維持に苦慮している所も多い。

防災防犯では、不特定多数が利用する施設として、地下で直接接続された地下街や建築物との相互連携が重要である。自主防災・防犯組織を結成し定期的な会合を行っている所がほとんどである。また、緊急時の相互応援も規定されている。

地下街面積・規模

カナダ

カナダには大規模な地下街が2つあり、世界最大の地下街はトロントの地下街「PATH」である。27kmに及ぶ通路は商業地として利用されており、環状に走る地下鉄駅6駅と直接接続されている。商業地域は37万1600m²に及び、商店数だけでも約1200店舗に上る。

モントリオールの地下街「Underground city」(もしくはla Ville souterraine)は単純な面積では12km²(1200万m²)と世界最大級である。通路部分だけでも3.6km²に及び、長さ30kmの地下道が60の住宅ビル、商業ビルを連結している。但し、通路だけから構成されている部分が多く、商業地の面積ではトロント地下街には及ばない。

日本

日本の地下街では複数の隣接する単独地下街が接続している場合があるため、面積の計算に注意が必要である。

単独地下街として、大規模小売店舗立地法(旧・大規模小売店舗法)などで届け出た延床面積(公共通路や駐車場の面積を含む)を基準にするならば、2005年現在で、日本で最も面積の大きい地下街はクリスタ長堀である。但し、駐車場などの面積が大きく、店舗面積では八重洲地下街などに及ばない。 しかし、地下街の面積を単独地下街に限定するのは一つの見方にすぎず、複数の単独地下街が連結して一つの地下街を構成しているならば、その総体を一つの地下街と見ることも出来よう。例えば、大阪市北区梅田にある地下街は、北は茶屋町近辺から、南は堂島、東は堂山町、西は福島近くまでの東西約1.1km・南北約1.1kmの範囲に複雑に広がっている。構成する主な地下街はホワイティうめだディアモール大阪ドージマ地下センター(通称:ドーチカ)などであり、これに加えて、阪急三番街や、ハービスOSAKA大阪駅前ビル、富国生命ビル、新阪急ビルなどのビルの地下階がほぼ一体化した形の地下街として構成されている梅田地下案内ハービスHALL公式ウェブサイト。。それら全てを合わせた地下街の商店数は1200店舗を超える。

以下に日本国内における2005年時点での単独地下街延床面積の上位5つを挙げた。

順位 地下街 所在地 延床面積
(2005年時点)
SC面積
(2007年時点)全国都道府県別SC一覧日本ショッピングセンター協会
1位 クリスタ長堀 大阪府大阪市中央区 81,765m² 9,500m²
2位 八重洲地下街 東京都中央区 73,253m² 29,035m²
3位 川崎アゼリア 神奈川県川崎市川崎区 56,704m² 24,648m²
4位 セントラルパーク地下街 愛知県名古屋市中区 56,370m² 25,001m²
5位 ディアモール大阪
(大阪駅前ダイヤモンド地下街)
大阪府大阪市北区 42,977m² 8,000m²

日本の地下街

日本の法規では、道路・駅前広場・都市公園などの公共用地の地下に店舗・通路があるものを地下街、店舗部分が民有地で通路部分が公共用地の地下のものを準地下街、店舗・通路とも民有地の地下のものを地下階という。また、百貨店の地下階にある食品売り場を中心とした商店街をデパ地下と呼ぶこともある。平成17年版消防白書(総務省消防庁)によると、2005年3月31日現在、全国に地下街は63(うち特別区政令指定都市に50)、準地下街は7(同6)ある。

2005年現在、地下街の新設について次のような規制がある。
  • 地下街の延床面積は、付属公共地下駐車場の延床面積以下とする。(機械室・防災センターなどの管理運営上必要な施設、交番公衆便所・授乳室・行政施設などの快適性・利便性向上施設を地下街の面積から除くことができる)
  • 店舗等の延床面積は、公共地下歩道の延床面積以下とする。(エレベータエスカレータ動く歩道などの歩行者支援施設は公共地下歩道の面積に含めることができる)
  • 地下通路の有効幅を6m以上とする。
  • 地上の道路との連絡通路の幅は1.5m以上とする。
  • 全ての地下歩道から歩行距離50m以内に、2つ以上の地上への直通階段と、排煙・採光のための地上への吹き抜けとのある地下広場を設置する。
  • 店舗・地下通路は1層とする。
  • 原則として店舗を200m2以下の防火区画に区切る。
  • 消防警察と即時・直接の通信できる防災センターを設置する。
  • 消防用設備を設置する。
  • 地下街・建築物相互間の地下で直接接続する通路に防火・水防用の施設を完備する。

日本で最初につくられたのは1927年営業を開始した初代「東京地下鉄道」の神田の地下街(神田須田町地下鉄ストア)である。

世界の代表的な地下街

韓国ではソウル以外の主要都市にも地下街が発達しているが、これは地下鉄とともに、有事の際に防空壕に転用するためでもある。年に3、4回(かつては毎月)「民防衛訓練」と呼ばれる防空訓練が行われるが、その際にも地下街が指定避難場所(「待避所」)となっている。

日本各地の代表的な地下街

Wikipedia画像へのリンク(ポールタウン(北海道))

北海道地方

東北地方

関東地方

中部地方

Wikipedia画像へのリンク(西堀ローサ(新潟県))

近畿地方

中国地方

四国地方

九州・沖縄地方

Wikipedia画像へのリンク(天神地下街(福岡県))

その他

  • 埼玉県川口市のJR川口駅東口の地下駐輪場は、以前は地下街であったらしい。
  • 新潟県長岡市のJR長岡駅の東口と大手口とを結ぶ連絡地下道内に1989年までは店舗があり地下街的な役割をしていたこともある。

脚注

関連項目

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