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超漢字

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

超漢字(ちょうかんじ)とは、パーソナルメディア株式会社が開発・販売する、BTRON3仕様AT互換機オペレーティングシステム。厳密には、オペレーティングシステム部分をB-right/Vと呼び、標準搭載のワープロ表計算ソフトなどを含めた全体を超漢字と言う。

2006年10月27日現在の最新バージョンは「超漢字V」(B-right/V R4.5)。

OSとしての特徴

BTRON3仕様に準拠し、 # TRONコードに基づく18万文字のサポート # tadファイル形式のサポート # 実身/仮身モデルのサポート # 文書処理・表計算ソフトなどの標準搭載 # 軽快な動作

などを特徴とする。

標準搭載ソフトウェア

基本アプリケーション

  • 基本文書編集
  • 基本表計算
  • 基本図形編集
  • 基本ブラウザ
  • 基本印刷
  • 基本通信
  • 超漢字メール
  • マイクロカード(カード型データベース)
  • マイクロスクリプト(ビジュアル言語)

小物ソフトウェア

「実身データを使って何かをするためのソフト」をアプリケーションと良い、それ以外を小物ソフトウェアと呼ぶ。
  • 電子マニュアル
  • 郵便番号辞書
  • 電子手帳ソフト
  • システム環境設定
  • ユーザ環境設定
  • ネットワーク設定
  • ダイヤルアップ接続
  • 電卓
  • 時計
  • 画面印刷
  • ユーザ辞書
  • 印刷管理
  • FD複製
  • ディスク修復
  • トレー
  • キー配列変更
  • 初期設定ガイダンス
  • バックアップ

ハイパーリンク構造

他の一般的なOSがディレクトリを用いたツリー構造のファイル管理をしているのに対し、BTRON仕様OSは、ユーザーが触れる範囲は全てハイパーリンクで繋がった、ネットワーク構造のファイル管理を行っている。

ファイルシステム自体がハイパーテキストになっていること、すべてのファイルを「開いた仮身」と呼ばれるプレビューモードにできることから、超漢字内のコンテンツは、動的に編集されるウェブページのような状態になっている。そのため、この利点を生かして、これをそのまま他のOSからも閲覧できるHTMLに変換するソフトウェアが、パーソナルメディアから発売されている。
  • 「超漢字ウェブコンバータ」
  • 外部のウェブサーバに転送し、そこにHTMLを生成する。
  • 「超漢字ウェブサーバ」
  • 手元のパソコン自体をサーバにし、外部からのアクセスに応じてリアルタイムでHTMLに変換して送り出す。

電子辞書ソフト

事実上すべての漢字を扱える強みを生かして、パーソナルメディア純正の辞書ソフトが販売されている。一般的な電子辞書では、漢和辞典はJISコードの範囲内しか扱えないため、研究者などにとっては到底満足の行くレベルではない。
  • 「超漢字広辞苑」
  • 岩波書店の広辞苑を、外字を使わずに電子化。
  • 「超漢字康煕字典」
  • 漢字字体の典拠とされる康熙字典を、画像として収録。文字の検索も行えるようになっている。
  • 「超漢字岩波新漢語辞典」
  • 11800字収録の漢和辞典。外字は不使用。一部文字は筆順も表示する。

搭載している文字種

JIS第1〜第4水準、補助漢字
韓国漢字、ハングル
中国簡体字、簡体字拡張、繁体字
点字(六点点字および八点点字)
iモード絵文字
GT明朝
諸橋大漢和辞典収録文字
ラテン文字
アラビア文字
各国記号、IPA発音記号
変体仮名
その他記号、文字類

ただし、OSとしてアラビア文字の「右から左」などの書字方向には対応していない。また、合字などの処理についても、言語/字種によって対処の仕方が異なる。そのため、そういった言語は「文字」単位での使用に限られ、「文章」としての利用は現時点ではまだ実用レベルにないと言える。

対応機種

基本的にはPC/AT互換機で動作するが、中にはメーカー独自の拡張などと機能衝突し、うまく起動しない、あるいは一部機能が使用できないなどの現象もある。超漢字ウェブサイトからダウンロードできる「動作確認ディスク」を用いることによって事前に検証することができる。

PowerPCプロセッサ上で、AT互換機をエミュレートするVirtual PCQEMUを利用すれば、制限はあるが他のOSと同時に使用したりMacintoshで起動させることもできる。

インストール

超漢字4までは、それ自体がOSであるため、Windowsアプリケーションとして使用することはできなかった(ただし、Windows上でAT互換機をエミュレートするソフトを用いれば可能)。

そのため、超漢字用のパソコンを1台用意するか、ハードディスクのパーティションを分割して「登録」(インストール)する必要がある。超漢字4の場合、今使っているパソコンのハードディスクを、初期化せずにそのままパーティション分割するSystem Selector2というソフトウェアがパッケージに同梱されている。

最新バージョンである超漢字Vでは、VMware Player上での動作を前提とする事になったため、Windowsアプリケーションの一つとして動作する。このために、今までは実現できなかった以下の機能が可能となった。

  • 他のWindowsアプリケーションとウィンドウを切り替えて、同一マシン上で並行作業ができる。
  • クリップボードを経由する事により、他のWindowsアプリケーションとの文字列複写ができる。
  • Windows共有フォルダを経由する事によるファイルの共有。
  • Windows用のプリンタドライバを使用した印刷。
  • VMware Playerを介したWindows周辺機器の利用。

関連項目

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