読み込み中...鳥海山(ちょうかいさん)は、秋田県と山形県に跨る活火山である。標高は2,236メートルである。出羽富士(でわふじ)、秋田県では秋田富士(あきたふじ)と呼ばれることもある。日本百名山、日本百景に数えられる。2007年には日本の地質百選に選定された。
鳥海山は、燧ヶ岳(2,356メートル)に次いで、東北地方では2番目に標高が高い。山形県の最高峰であり、中腹には秋田県の最高地点(1,775メートル)がある。山頂からは条件が良ければ北方は白神山地や岩手山、南方は佐渡島、東方は太平洋まで望むことができる。県境は山頂ではなく秋田県側へ数キロメートル食い込んでいる。よって山頂は山形県飽海郡遊佐町である。全体としては富士山型の成層火山であるが、北側から西側にかけては側火山や火口、更には河川による浸食で、複雑な山容を示している。紀元前466年には大規模な山体崩壊を起こし、岩石や土砂が現在のにかほ市に堆積して象潟の原型を形成しているhttp://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/paper/inariyama/text.html。
山の南側には夏、「心」の字の形に雪が残る「心字雪渓」がある。山頂付近は夏場にも溶けない万年雪(小氷河と表現されることがある)が存在すること、氷河の痕跡として特徴的なカール地形が存在することから、かつて氷河が形成されていたという説がある。このため、山麓の市町村では「氷河」を冠した特産品が見受けられる。鳥海山の固有種としてはチョウカイアザミやチョウカイフスマがある。
鳥海山は海岸に近く標高の高い独立峰であることから、古くから日本海を往来する船乗りにとってもよき目印であったと考えられる。鳥海山という名は、少なくとも1342年にまでさかのぼるが、その由来について定説はない。秋田県の郷土史家田牧久穂によると、鳥海山の神である大物忌神は、大和朝廷による蝦夷征服の歴史を反映し、蝦夷の怨霊を鎮める意味の神名だという。
日本海に裾野を浸した秀麗な山容を持つためか、古くから山岳信仰の対象となり、山頂と、麓の吹浦と蕨岡には大物忌神社が祀られ、出羽国一ノ宮として崇められてきた。日本海に浮かぶ山形県酒田市の飛島には、鳥海山の山頂部が吹き飛んできて出来た、という伝承があり、それが島の名前の由来であるという。また、飛島に祀られた小物忌神社は鳥海山の大物忌神社と対をなしている。
日本海軍の重巡洋艦及び海上自衛隊の護衛艦にこの山から名前をとった「鳥海」「ちょうかい」がある。
列車の愛称名としても歴史は古く、最初は上野発東北本線・奥羽本線経由で秋田行きの急行の愛称として登場し(この列車が後の「津軽」)、その後は上野発上越線・羽越本線経由で秋田行きの急行の愛称として長く親しまれた(臨時列車には酒田発着もあった)。東北・上越新幹線開業後は上野発上越線・羽越本線・奥羽本線経由で青森行きの特急の愛称(昼行の時と夜行の時があった)となったが、この特急時代の「鳥海」は地味でかつ不遇であった。