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東京外国語大学

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

概観

大学全体

旧制東京外国語学校を前身とする大学である。東京大学一橋大学と同じ起源を持ち、また旧大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)とは姉妹校にあたる。

学部は、外国語学部(Faculty of Foreign Studies)のみを設置している。外国語学部には7課程26専攻が設置されている。専攻語に加えて人文・社会科学、さらに自然科学(おもに情報科学)を学ぶことができる。大学院は、地域文化研究科(Graduate School of Area and Culture Studies)が設置されており、そこでは博士前期課程(4専攻)と博士後期課程(1専攻)が設置されている。

教育および研究

世界中の言語が研究・教育されており、多くの語学専門家が所属している国内では唯一の国立外国語大学である。また狭義の語学だけにとらわれず、地域研究にも力点を置き、当該言語圏の政治、経済、社会、文化、習俗などについても教育・研究を行っている日本屈指の外国語・地域研究拠点である。 単科大学でありながら、長きに渡って外交、文学、学界、マスコミ、商社、教育、芸術などの広い分野において、多数の著名人・指導者を輩出し続けている。

沿革

略歴

東京外国語大学の前身教育機関である旧制東京外国語学校は一度廃校を経て復活するなど複雑な経緯をたどって設立されたため、3つの設立年代があり、後述のように東京外国語大学はそれぞれを「建学」・「創立」・「独立」と称している。現在の学則により創立年月日とされているのは1897年4月27日(高等商業学校附属外国語学校設立の日)であり、創立記念日も4月27日である(旧制校時代の沿革の詳細については東京外国語学校 (旧制)を参照)。そのため、本稿においては学則に定められた創立年である1897年を創立年としている。

年表

  • 1684年 徳川幕府は天文方に蛮所和解御用を附設する。
  • 1855年 蛮所和解御用が洋学所として独立する。
  • 1857年 洋学所が蕃所調所となる。
  • 1862年 洋書調所と改称。
  • 1863年 開成所と改称。
  • 1869年 明治政府は開成所を母体に開成学校を創立、その後、大学南校に改称
  • 1871年 大学南校に独逸学仮教場を設置、大学南校を南校に改称、独逸学仮教場は洋学第一校となる。外務省が独魯清語学所を設置する。
  • 1872年 南校を母体に第一大学区第一番中学・第二番中学を設置する。
  • 1873年 第一大学区第二番中学を母体に独逸学教場を設置、さらに独逸学教場と独魯清語学所を母体として東京外国語学校を一ツ橋通町一番地に開設(建学の年)
  • 1874年 英語科が独立して東京英語学校(のちの東京大学予備門、第一高校中学校)となる
  • 1884年 所属高等商業学校を設置
  • 1885年 8月に仏・独語学科が東京大学予備門に移行、9月に東京外国語学校及び同校所属高等商業学校を東京商業学校(現一橋大学)へ統合
  • 1896年 第九帝国議会で外国語学校の開設を建議
  • 1887年 東京商業学校が高等商業学校に改称
  • 1897年 高等商業学校に附属外国語学校(英・仏・独・露・西・清・韓語の7学科)が設置される
  • 1899年 高等商業学校附属外国語学校を東京外国語学校として分離設置
  • 1944年 東京外事専門学校に改称
  • 1949年 新制東京外国語大学が発足
  • 1949年 アジア・アフリカ言語文化研究所を新設
  • 2000年 府中市へのキャンパス移転が開始
  • 2004年 法改正により、国立大学法人東京外国語大学が発足
  • 2005年 国際学術戦略本部を新設
  • 2006年 多言語・他文化教育研究センターを新設、情報処理センターを改組し総合情報コラボレーションセンターを設置、国際交流会館2号館が竣工
  • 2007年 地球社会先端教育研究センターを新設

基礎データ

所在地

象徴

校章

校章1899年に制定された。意匠は、中央の炬火と両脇の羽翼を組み合わせたもので、炬火には「L」の文字が巻きついている。炬火は「光は世を照らす」ことを、「L」はラテン語の「Lingua(言語の意)」を意味し、羽翼はその頃に設けられていた8語学科を表しているとされる。

また、2004年国立大学法人化を機に、新たにロゴマークを公募し、制定した。また、ロゴマークは商標として登録された。

教育および研究

組織

学部

大学院

附属機関

  • アジア・アフリカ言語文化研究所(ILCAA、AA研)
  • *情報資源利用研究センター(IRC)
  • *フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)
  • *中東研究日本センター(JaCMES)
  • 留学生日本語教育センター(JLC)
  • 附属図書館
  • 総合情報コラボレーションセンター
  • 保健管理センター
  • 海外事情研究所
  • 語学研究所
  • 総合文化研究所
  • 多言語・多文化教育研究センター
  • 地球社会先端教育研究センター
  • 国際学術戦略本部(OFIAS)
  • 事務局
国際学術戦略本部

国際学術戦略本部(とうきょうがいこくごだいがくこくさいがくじゅつせんりゃくほんぶ)(Office for International Academic Strategy、略称OFIAS)は、東京外国語大学における海外諸機関との連携、共同研究、海外研究拠点の運営、国際協力活動の効果的推進に資すると共に、海外ネットワーク、外国人研究者の受入体制の強化を図り、併せてこれらに携わる専門スタッフの人材養成を目的として2005年9月に役員会直属として設置された組織である。また、OFIASは文部科学省大学国際戦略本部強化事業に採択されている。

研究

研究領域2 地域のアイデンティティーの解明 −相互理解を深めるために−
:中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索(中東)
中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索(中東)
東南アジアのイスラーム:トランスナショナルな連関と地域固有性の動態(東南アジア)
:東南アジアのイスラーム:トランスナショナルな連関と地域固有性の動態(東南アジア)

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。
  • 2002年
  • 人文科学
  • 言語運用を基礎とする言語情報学拠点
  • 学際・複合・新領域
  • 史資料ハブ地域文化研究拠点

グローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムとして、1件のプロジェクトが採択された。
  • 2007年
  • 人文科学
  • コーパスに基づく言語学教育研究拠点

教育

学生生活

外語祭

学園祭は「外語祭」と呼ばれ、毎年11月下旬に5日間に渡って開催される。各語科・サークル・ゼミ等が発表や出展を行う。各専攻語の1年生はキャンパス中央広場でそれぞれの専攻語が使用されている国や地域の料理を振る舞う「料理店」の出店を行い、2年生以上の学生は専攻語で外国語劇「語劇」の上演を行っている。語劇は「生きた言語取得のための26言語・語劇支援」プログラムとして、2005年度文部科学省特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に採択された。

スポーツ

  • 硬式野球部東京新大学野球連盟に加盟している。
  • 大阪外国語大学とは毎年10月第3木曜日に東京外国語大学の体育団体協議会と大阪外国語大学の運動会(運動部統括団体)との対抗戦という形で定期競技大会が行われていた。開催は東京外国語大学と大阪外国語大学の年毎交互の持ち回りで行っていた。ただし大阪外国語大学が2007年10月1日を以て大阪大学と統合されたため、2007年の開催をもって対抗戦としての歴史を終えた。
  • ボートについて、筑波大学、東京海洋大学、東京工業大学及び防衛大学校との間で五大学レガッタが毎年春に開催されている。
  • ボートについて、「学内競漕大会」が毎年5月中旬の水曜日に戸田ボートコースで開催され、そこでは主に1年生を中心とした専攻語別対抗のレースが行われている。

大学関係者と組織

大学関係者組織

  • 同窓会組織として有限責任中間法人東京外語会がある。
  • 留学生、外国人研究者とそれら家族の支援を目的とするボランティア組織「東京外国語大学留学生支援の会」が1999年から活動がなされている。

大学関係者一覧

施設

キャンパス

府中キャンパスという名称が付いている。2000年にそれまでの西ヶ原キャンパスに替わって旧関東村の米軍基地跡地に完成したキャンパスには大学機能の大半が集約されている。

府中キャンパス以外にサテライトキャンパスとして本郷サテライトが設置されている。

海外拠点

対外関係

他大学との協定

日本国内

四大学連合
2001年3月一橋大学東京工業大学東京医科歯科大学との間に四大学連合憲章が締結された。ただし、これは大学の統合を目指すものではない。また、四大学連合の各大学に附置されている研究所による所長懇談会も設置されている。
全国外大学長会議
日本にある「外国語(外語)大学」と名のついた大学の学長による会議。1997年に東京外国語大学の当時の中嶋嶺雄学長の呼びかけにより開催され、それ以来、年に一度のペースで開催されている。
その他
2000年10月に行われた北区西ヶ原から府中市朝日町へのキャンパス移転に伴い、多摩地区国立5大学(東京外国語大学、東京学芸大学東京農工大学電気通信大学一橋大学)間での単位互換制度を導入したほか、国際基督教大学などの周辺私立大と協定を結ぶなどしている。

日本国外

協定校・提携校
35ヶ国1地域の78大学・研究機関等と研究や教育の分野で提携を行っている。 また、32ヶ国1地域の65大学・研究機関とは学生交流協定を締結し、毎年これらの大学などに1年以内の派遣学生として学生を送り出している。そして、協定校からは1年以内の短期留学生として学生を受け入れている。
アジア・アフリカ研究教育コンソーシアム(CAAS)
アジア・アフリカ地域を対象とした教育・研究に関する海外の4大学との連携。

その他

連携講座(地域文化研究科)

公式サイト


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