読み込み中...道の駅(みちのえき)は、国土交通省(制度開始時は建設省)により登録された、休憩施設と地域振興施設が一体となった道路施設。道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、道の駅を核としてその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」という3つの機能を併せ持っている。
従来から高速道路には24時間自由に利用できる休憩所であるサービスエリアやパーキングエリアが整備されているが、一般道の公的な休憩所はほとんど存在せず、民間経営によるレストランや売店を併設したドライブインが休憩所の役目を持っていたものの、実質的にはレストランや売店の利用者に限られており、24時間自由に利用できる物ではなかった。
やがてモータリゼーションの進展で長距離ドライブをすることが増え、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアのように、一般道路においても誰もが24時間自由に利用できる休憩施設が求められるようになった。またこれらの施設では、道路利用者に対してその地域の文化・名所・特産物などを活用したサービスを提供することが望まれている。さらに鉄道駅のようにそれぞれの地域の核となり、道路を介した地域連携が促進されるなどの効果も期待される。このような背景の下に「道の駅」の制度が創設された。
省庁の壁を超え、地域振興施設の整備促進を併せて行うことで一般道路における休憩施設をより充実させることが目的となっている。このため自動車専用道路のサービスエリア・パーキングエリアを休憩施設として登録したケース(旭川紋別自動車道「しらたき」、能登有料道路「高松」、播但連絡道路「フレッシュあさご」、山陰自動車道(青谷羽合道路)「はわい」など)であっても、別途一般道からの連絡・利用が可能になっている。
主に地方の幹線道路(国道や主要地方道)から整備が開始され、東京など大都市周辺には道の駅は存在しなかったが、2007年4月、八王子市に東京都初の道の駅(道の駅八王子滝山)が開設されたことにより、47都道府県全てに道の駅が設置された。
道の駅は、24時間利用可能な一定数の駐車スペース、トイレ、情報提供施設を備えた施設であることが登録の条件となっている。また、多くの場合、道路や地域の情報を提供する案内人が置かれ、その他、その地域の自主的工夫のなされた施設が設置され、その地域の文化・名所・特産物などを活用したサービス(多くは農産物直売所、売店、レストランなど)が提供されている。
道の駅は、道路管理者の国(地方整備局)や都道府県が基本的な施設である駐車場やトイレを整備し、市町村、またはそれに代わり得る公的な団体(ほとんどは第三セクター)が地域側施設を設置する形が取られる。
「第1号」を名乗る道の駅は、各行政区域や地方内(例えば近畿地方、県内といった表現)における道の駅設置が第1号という理由のものが多い。しかし道の駅の沿革を重視し、1993年4月22日に全国103箇所の施設が道の駅として正式に登録されたことに鑑み、これらすべてを公式の「第1号」と考えるのが適切であるという意見が有力である。
なお一方では、1992年4月に鳥取県北栄町(旧大栄町)に設置された道の駅大栄が、その供用開始にあたって当時の旧建設省関係者が式典に参加したという事実を挙げ、こちらを道の駅第1号とすべきであるという意見もある。
1993年4月22日に旧建設省と地方自治体の協力で全国で103箇所が登録されたのを皮切りに、以後その登録数は伸び続け、2008年8月8日現在では全国に885箇所設置されている。なお、現在までに登録抹消となった事例は道の駅茶処 和束(京都府)のみである。
| 第1回登録 | 1993年4月22日 | 103箇所 |
| 第2回登録 | 1993年8月10日 | 1箇所 |
| 第3回登録 | 1993年11月24日 | 11箇所 |
| 第4回登録 | 1994年3月31日 | 7箇所 |
| 第5回登録 | 1994年4月26日 | 33箇所 |
| 第6回登録 | 1994年8月4日 | 20箇所 |
| 第7回登録 | 1995年1月30日 | 6箇所 |
| 第8回登録 | 1995年4月11日 | 34箇所 |
| 第9回登録 | 1995年8月3日 | 18箇所 |
| 第10回登録 | 1996年4月16日 | 52箇所 |
| 第11回登録 | 1996年8月5日 | 28箇所 |
| 第12回登録 | 1997年4月11日 | 53箇所 |
| 第13回登録 | 1997年10月22日 | 24箇所 |
| 第14回登録 | 1998年4月17日 | 80箇所 |
| 第15回登録 | 1999年8月27日 | 81箇所 |
| 第16回登録 | 2000年8月18日 | 59箇所 |
| 第17回登録 | 2001年8月21日 | 39箇所 |
| 第18回登録 | 2002年8月13日 | 52箇所 |
| 第19回登録 | 2003年8月8日 | 42箇所 |
| 登録抹消 | 2004年3月31日 | △1箇所 |
| 第20回登録 | 2004年8月9日 | 43箇所 |
| 第21回登録 | 2005年8月10日 | 45箇所 |
| 第22回登録 | 2006年8月10日 | 15箇所 |
| 第23回登録 | 2007年3月1日 | 13箇所 |
| 第24回登録 | 2007年8月10日 | 10箇所 |
| 第25回登録 | 2008年4月4日 | 2箇所 |
| 第26回登録 | 2008年4月17日 | 4箇所 |
| 第27回登録 | 2008年5月19日 | 6箇所 |
| 第28回登録 | 2008年8月8日 | 5箇所 |
面積の広大な一部の市町村には、複数の道の駅が設置されているところがある。
道の駅に設置してあるスタンプを収集する。地域別に各地で実施されている。
世界銀行は道の駅を模範に、「MICHINOEKI (Road to Station)」設置の際の手引書を2004年7月に作成。国内の道の駅同様の機能のほか、防災機能も兼備、病院も併設。中国安徽省宏村鎮では竹細工などの加工施設も設置して観光型の経営が成立するか調査、タイでは日本同様一村一品運動も行っている。