読み込み中...日本海側気候(にほんかいがわきこう)とは、北海道から山陰地方に至る日本海側の冬型気候の特徴をなすもの。日本海岸式気候(にほんかいがんしききこう)とも呼ばれる。
日本海側気候の地域は、北海道および本州の中央分水界中央分水嶺の地図(社団法人日本山岳会)より日本海側を中心に、概ね中国地方〜南東北は豪雪地帯(一部地域は特別豪雪地帯)及びそれより日本海側の地域、北東北・北海道は特別豪雪地帯及びそれより日本海側の地域に分布する。中央分水界の高さが低い地域では更に太平洋側の地域も含まれる。北海道や東北地方では、その境界は火山帯が担う。
西高東低の気圧配置になると大陸から冷たく乾燥した風が吹き出す。この風は、日本海を渡る際に暖流の対馬海流上で水蒸気を蓄えて山脈に衝かるため、日本海側気候の地方では雨となる。但し、地上の気温が0℃未満又は地上の気温が0℃以上であっても上空1500mの気温が−6℃未満または上空5500mの気温が−30℃未満で雪となり、上空5500mの気温が−36℃未満で大雪、更に上空5500mの気温が−40℃〜42℃未満で豪雪となる場合があり、また暖流が日本海側の気温を押し下げよりいっそう寒くしているという、世界的に見ても特異な例である。年間を通じて非常に寒冷であり同緯度の太平洋側と比べ3〜4℃以上低く北陸地方の1月の平均気温は-2〜-5℃、8月でも18〜21℃である。
曇雨天や雪日数の多い地域であることから年間を通じて日照時間は極端に短く(特に冬場)、1月の平均日照時間は新潟市(56時間)、松江市(69時間)と東京の180時間と比較して極めて短いことがわかる。夏場でも霧や曇雨天が多く寒冷寡照であり1ヶ月の日照時間が100時間を切ることが珍しくない。
天気予報などで、日本海側全域で大雪になるという印象を持つ場合があるが、実際は筋状の雲や西高東低の傾向・風向き・季節風の強さ等によって、山雪型と里雪型とに分かれ、上空5500mの気温が-36℃未満であったとしても必ずしも大雪になるとは限らない。また、海岸に近い地域ほど季節風が強い為、雪が積もりにくい傾向にある。代表的なのが新潟市周辺で、越後平野が大きく開けており、山間部から離れている点、海を隔てた北西部に佐渡島がある影響で季節風が幾分遮られる点で降雪はあっても、積雪の値は大きくない。場所によっては局地的な積雪を観測する場合があり積雪30cmある地域から5km離れただけで積雪が無い場合もある。
島根県石見地方と山口県北部は、朝鮮半島がある関係で海上区間が短く湿気を多量に含むことができないため、大雪になることは少ないが曇天が多く、俄雨や俄雪の日が多い(鳥取県以北は日本海側全域で豪雪地帯だが、島根県の豪雪地帯は内陸部にとどまる)。また、九州の玄界灘沿岸(福岡県福岡地方・北九州地方、佐賀県北部、長崎県北部)や壱岐・対馬諸島でも、山陰地方と同様の天気が現れる日が多く、冬の日照時間も短い。ただし、積雪に対しては関東以西の太平洋側と同じく脆弱で、わずか5cm前後の積雪であっても交通機関が混乱してしまう。
この他にも、若狭湾に近い内陸側の滋賀県と岐阜県南西部、北西に太平洋がある伊豆諸島や小笠原諸島、北に周防灘のある福岡県京築地域、大分県北部、西に豊後水道のある愛媛県南予地方と言った地方でも、冬場は曇りが多く、日本海側気候に近くなっている。
北海道・青森県・岩手県は太平洋側を含めて全域が豪雪地帯であるが、この3道県の太平洋側は低気圧や気圧の谷の接近・通過時の降雪が主で、季節風による降雪が少ないため、日本海側気候に含めない(長野県飯田市(旧南信濃村)・山梨県南アルプス市(旧芦安村)及び早川町・静岡県静岡市(旧井川村)及び浜松市(旧水窪町)も同様)。
夏も寒気や霧の影響で気温が上がらず稲作が非常に難しい地域である。しかし台風通過時などはフェーン現象が発生することがあり思わぬ高温となることもあり、山火事や積雪が多い地域での雪崩には注意が必要である。
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