読み込み中...日曜洋画劇場(にちようようがげきじょう)とは、テレビ朝日系列で、毎週日曜日の21時から放送されている映画番組。開始当初は「土曜洋画劇場」(どようようがげきじょう)というタイトルで、今の「土曜ワイド劇場」の枠で放送されていた(放送期間は1966年10月1日〜1967年4月1日)。1967年4月9日より現在の枠に移動。
基本的にはタイトルどおり、外国映画 (洋画) を放送するが、しばしば邦画や『Xファイル』、『ナイトライダー』、『西部警察 SPECIAL』のなどのテレビドラマも『特別企画』(特に開局記念番組)として放送することがある。
他局に比べ、2時間枠に放送時間内で収めるということが多い。なお、毎年7月の「全英オープンゴルフ」(最終日)、総選挙、参議院選挙投票日当日に「選挙ステーション」などで番組自体が中止される事もある。また、「氷点」(2006年)や「点と線」(2007年)など、通常の土曜ワイド劇場枠と合せた「土・日連続スペシャルドラマ」が放送される場合もあり、その時は日曜洋画劇場としては放送休止となる。(スポンサーも通常の日曜洋画のものではなく特番用のものが入る)
かつてはテレビ朝日が当時放送権を持っていた「ウインブルドンテニス男子シングルス決勝」の衛星生中継による休止もあった。
1970年代以前には、12月31日(大晦日)が日曜日となった場合にも放送された例があった。1972年などがそれである。ただし、NHK紅白歌合戦と放送時間帯が重なったため、視聴率は非常に低くなった(「日曜洋画劇場」としての視聴率としては、歴代のワーストクラスはこの場合が占めた)。映画自体は質の高いものや人気作品が放送されたが、当時のNHK紅白歌合戦の存在感が大きかったためであろう。この場合の視聴率の低さについて、淀川長治は著書で残念がっていた。
外国作品では2か国語放送を行い、デジタル放送ではステレオ2音声で放送されるが、作品によっては第1音声を日本語吹き替えの5.1サラウンド、第2音声を原語のステレオ音声で放送されることがある。例外として、2000年5月7日の「ロミオ&ジュリエット」では字幕を表示し、2か国語の主音声を英語、副音声を日本語吹き替えで放送した。
2008年最終週は「椿三十郎」と2009年最初の週の「必殺仕事人2009」と2週続けて、時代劇を放送した。(ただ、後者は番組自体は休止)2009年春には「相棒-劇場版-」(本編117分)をノーカット版で放送し、「レッドクリフ」のPart1を公開から5ヶ月あまりで地上波初放送した。
例外として過去に1989年1月8日放送予定だった「キング・ソロモンの秘宝」が平成に元号が変わったため(=前日に昭和天皇が亡くなったためによる追悼特番へ差し替え)2月19日に放送を延期したケースがある。
「土曜洋画劇場」の放送開始以来、映画解説者の淀川長治が映画の冒頭と終了後の解説を担当してきた。しかし1998年11月15日放送の「ラストマン・スタンディング」の解説を最後に、89歳で現役のまま死去した。その後、映画の解説自体をせずに放送する状態が続いていたが(たまに大塚明夫が解説をしていたこともあった)、2003年10月、テレ朝の開局45周年と六本木ヒルズの新社屋移転を機にオープニングやロゴなどを一新。週替わりで芸能人や作家、スポーツ選手などの有名人・著名人らが冒頭でその映画についての思いを語る形式になった。その後はオープニングのナレーションの担当である声優の大塚明夫が行っている。また、過去には小林一枝などテレ朝のアナウンサーが、次回予告などのナレーションをしたことがある。
テレビで洋画を見るというコンセプトで開始される。吹き替え放送であったこと、またカットやトリミングを余儀なくされることなどの技術的な問題や、まだ映画ファンの間には「映画は劇場で観る」という意識が強かったこともあり、決して順調なスタートとは言えなかったが、淀川の軽妙で親しみやすい解説と放送される数々の名画により、徐々に人気が出始め看板番組として定着するようになった。なお当時の名称はNETテレビ(NETとはNippon Educational Terevision=日本教育テレビの略)という名前だった。また、映画に対しては硬派な視点を持つ淀川も、本番組については「劇場で映画を見に行くようにさせるための手引き」という観点からこの番組の解説を行なっていたようである。
80年代に入ると、放送権の高騰などによりメジャー系の大作映画を確保することが困難になってしまう。その状況を打開するため、日本では未公開の作品や低予算作品を発掘、放送することが多くなった。それらの作品には『宇宙から来たツタンカーメン』等の珍作もあったが、内容の充実した作品もあった。主なラインナップとしては、ジェームズ・キャメロンのデビュー作「殺人魚フライングキラー」等がある。また、「ヒドゥン」「狼の血族」「ターミネーター」等、アボリアッツ映画祭でグランプリを受賞した作品や、ジョン・カーペンター作品等ホラー・サスペンスの知られざる佳作も放送された。映画の質が落ちながらも、幅広い知識と視点で視聴者に解説する淀川や、編集や吹き替え製作にも力をいれたスタッフの尽力もあり、看板番組として高い人気を保持し続けた。
一方で視聴者の嗜好の変化により、娯楽性の高い作品や話題作も積極的に取り上げ、前出の「スーパーマン」を始め、「ダイハード」(29.1%)や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(23%)等の人気作品をいち早く放送し、高視聴率を上げた。大作にも積極的であり「アマデウス」、「ラストエンペラー」、「JFK」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」等の超大作は時間延長して放送された。また、当時テレビ朝日で放送されていた人気海外ドラマ「ナイトライダー」、「特攻野郎Aチーム」、「X-ファイル」等のスペシャル版も放送されていた。特に「特攻野郎Aチーム」は、主役のジョージ・ペパードが急逝した折には追悼放送がされるなど人気演目の一つであったこの1980年代から淀川が逝去するまでの1998年までは、文字通り番組の黄金時代であったといえる。また、邦画が放送されたこともしばしばあったが(特別企画として放送)、その場合は淀川の解説は全くなかった。これは、淀川と映画会社やスポンサーサイド、映画スタッフとの軋轢を避けるためであった。
淀川が逝去して以来、それと平行して映画の放送媒体の普及、また、放送時間の節約などにより、粗の目立つカットやスタッフクレジットの短縮、放送作品のマンネリ化などの弊害が顕著となっている。歴史ある洋画劇場という存在と多様化する放送ニーズ、そして高額な映画放送権との折り合いなどに、今までの伝統をいかに適応させていくかが本番組の今後の課題であるといえる。
2006年10月1日より、地上波デジタル放送では、データ放送を実施している。
2007年4月22日に40周年特別企画として放送された「ロッキー4(1985年アメリカ作品)」では、1995年9月17日に放送したときに収録された淀川の解説が放送された。
2007年4月以降はフジテレビの「メントレG」が金曜夜11時枠から当番組の裏へと時間帯を移したことにより、「日曜劇場」へのジャニーズ系のタレントの出演が難しくなったこともあって、同時間帯で視聴率2位を記録する週も多く(稀にだが1位になった回もある)、2007年度第1四半期では平均視聴率16%以上と言う好記録でテレビ朝日の全番組中トップに立つほどの人気回復傾向を見せている。特に近年では2007年5月27日の「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」地上波初放送で26.5%と12年ぶりに25%を越える視聴率を記録し、淀川の逝去以後、初の快挙を成し遂げている。
2007年12月2日は、当初「エボリューション」を放送する予定だったが、野球中継の120分以上もの延長によって放送中止となり、代替放送また当番組内でのスポンサーの振り替えもされなかった。
2008年9月14日は、劇場未公開、未ビデオスルー(DVD化)作品である『デイ・アフター/首都水没』が放映された。通常であれば劇場未公開の上、ビデオスルーもされていない作品の初回放映は深夜でなされるのが順当であるため、今回のようにそう言った作品の地上波での初放映でゴールデン枠の時間帯と番組を当てたと言うケースは、史上に類を見ない新例となった。なお、CMでは「日本初上陸」と銘打って宣伝を行い、放映時の視聴率は13.9%を記録した。
さらに本番組で使用された吹き替え音源を収録したDVDの発売もされている場合がある。
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