転義法(てんぎほう、または比喩、比喩的用法、trope)とは修辞学の修辞技法で、たとえば、言葉を文字通りの使い方あるいは正規の使い方とは別の方法で用いること。洒落も転義法に含まれる。
tropeの異なる定義
現代ではtropeは「言葉のあや」「文彩」「修辞」という意味にも使われる。これは「figure」と同じ意味で、つまり「修辞技法」のことである。しかし古典修辞学では、転義法の意味のtropeは、文中の言葉の配列(パターン)の変更を伴う修辞技法を指す「scheme」とともに、修辞技法を大きく二分するものだった。
語源
ギリシャ語の
, tropē(転、変更)および
, trepō(転じること、指示すること、変わること)。
種類
-
換喩(メトニミー、転喩) - 近接または対応による転義法。例:「アメリカ合衆国大統領の決定」→「ホワイトハウスの決定」
-
メタファー(隠喩、暗喩) - 類似した特徴を持った異種のものの並置による対象または概念の説明。例:「勇気ある人」→「ライオンのハートを持つ人」
-
アレゴリー(寓意) - 全文、さらには話のすべてを通して一貫して使われるメタファー。例:「国家という船はロビイストの嵐よりさらにひどい嵐を抜けて航海した」
[Silva Rhetorica (rhetoric.byu.edu)]
-
提喩(シネクドキ) - 換喩およびメタファーと関連したもので、関連する概念を持った何かを言及することによる言葉遊びを生みだす。例:「雇用労働者」の提喩表現「hired hands」(「借りられた手」)は部分で全体を表すケース。一方、全体で全体を表す例は「警官」→「法」。特殊なもので一般的なものを表す例は「食べ物」→「パン」。一般的なもので特殊なものを表すのは「ライオン」→「猫」。そのものを構成するもので表すのは「ビル」→「煉瓦とモルタル」。
-
イロニー(アイロニー、皮肉、反語法) - 標準的な意味の正反対の意味付けによる転義法を生む。例:「貧乏」→「いい時」
-
同語異義復言法(異義復用法) - 単一の言葉を場合場合で異なる意味で繰り返す転義法。ある種の駄洒落で、他の駄洒落同様に、スローガンの中でよく見かける。
脚注
関連項目