読み込み中...授与する学位は主に学士(文学)など。
文学部の学部名に冠せられた文学とは、「文学作品」という意味での文学 (Literature) のことではない。文字 (Letters) によって顕著に現れる人間精神 (Humanity) の探求、すなわち人文学である。ただし、学科名としての文学はLiteratureの探求の学としての文学である。
また、「文」という字には「研究する」「文する(もんずる)」という意味がある。「天文学」が天体を研究する学問を指すように、「人文学」は人間を研究する学問を指す。それ故、社会科学を含む人間精神の所産 (arts) を研究する学問全体を指す人文科学を修する学部としての(広義の)人文学部もあるが、ここで説明される文学部・人文学部はもう少し狭い意味で捉えられるものである。
文学部は理念的に哲学・史学・文学という人文学の三つの部門を持つ。人文系学部にはこの全分野を講座としてカバーしている大学の方がむしろ少ないが、伝統のある大きい大学ではきちんとそろえられている場合もある(とはいえ、それらの大学においても一学科制への移行やより説明的な学科名への改称・改組によって哲・史・文の領域が、学科として、明示的には示されなくなってきている)。
いまでは行動科学として人文科学から切り離されがちだが、伝統的な文学部に教育学や心理学や社会学といった統計や実験をもちいる諸専攻が含まれていることは、総合的な人間探求という広い射程をもつ文学部の本来的な学際的性格をよくあらわしているとされる。これらの学問の中には、地理学や人類学など、大学によっては理学部で取り扱っているところもある分野も含まれている。
文化学 (cultural studies) はドイツのKulturwissenschaftenに由来し、大雑把に捉えれば人文科学と同義である。従って文化学部は文学部と同じに考えてよいとの意見もある。また、文学部はその内容上教養学部の根幹をなす一分野に近しいとpも言われる(東北大学文学部の英語名はFaculty of Arts and Letters(学芸および文学部)である)。アメリカでは、こうした学問のカテゴリーを最近は、Human Studiesと表記することも多くなってきた。
大学の構成上、文学部を学科として包摂する学部として文理学部や法文学部がある。いくつかの文学部はこれら学部から分割されてできた。歴史のある教育学部は、教員養成系統を除いて、文学部の一専攻あるいは学科だったものが多いと言われる。また、工学部に比せられるほど専攻が多い文学部は常に分離・改組の波にさらされており、例えば最近では中京大学、明治学院大学、立教大学が心理学科を改組し心理学部として分離した(立教大学は現代心理学部として)。
なお、「文学部」については、次のような偏見が伝統的にある。
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