読み込み中...鳳凰星座の一輝(フェニックスのイッキ)は車田正美の漫画『聖闘士星矢』及び、それを原作とするアニメに登場する架空のキャラクター。
グラード財団総帥の城戸光政の非嫡子として産まれる。聖闘士への修行に際して俗世間からの情を断ち切るため、光政からは認知されていなかった。瞬とは父母を同じくする実兄であり、幼い頃から2人きりの兄弟として育つ。幼少時に瞬のことをハーデスの肉体として狙ったパンドラと遭遇しており、この際にパンドラから痛めつけられながらも、小宇宙を発揮してなんとか瞬を守り抜いている。そしてその出来事については、パンドラによって記憶を薄れさせられていた単行本25巻、47-55頁。。
瞬と共にグラード財団による聖闘士養成の道を余儀なくされる。修行地を選択するくじ引きの際、赤道直下の南太平洋に位置し灼熱地獄と呼ばれるデスクィーン島を引き当てた瞬に替り、自らがその修行地を選ぶ。瞬が代わりに引き当てたアンドロメダ島が、デスクィーン島と変わらない地獄であると知ったとき、瞬をいま一度救わんと孤児院を脱走しようとして失敗する。その際に1万ボルトの高圧電流を浴びても死ななかったことから、既に不死身の片鱗が見えていた単行本5巻、62-73頁。。デスクィーン島で暗黒聖闘士を封印していた仮面の聖闘士ギルティーに師事し、憎悪によって小宇宙を燃やす独特の教えを受ける。
自らの拳でギルティーを倒した後、ギルティーによって自分に過酷な運命を負わせた城戸光政こそが自分の父と知らされ、憎悪が爆発。城戸光政の血を引く者、息のかかった者全てを滅ぼすことを決意する。鳳凰星座の聖闘士の称号を得ると同時に、エスメラルダの死の哀しみを押し殺し、暗黒聖闘士の長に着くこととなる。沙織とグラード財団、星矢たち異母兄弟、さらには大事に思っていた弟・瞬ですらも敵対したが、死力を尽くしてぶつかり合った末に改心し、本来の弟想いな性格を取り戻し、以後は強力な味方となる。なおアニメでは星矢たちと城戸光政との間に血縁関係はないという設定から、一輝はアーレスに洗脳されたギルティーにより悪の聖闘士に仕立て上げられ、アーレスの刺客として星矢たちの抹殺を企んだとされている週刊少年ジャンプ特別編集 『聖闘士星矢 アニメ・スペシャル』 集英社、1988年。110-111頁。。
ハーデス編にて、瞬がハーデスに憑依された時は、葛藤に悩まされる描写もあった。
聖闘士として初めて現れた際には、ギルティーから植えつけられた、城戸光政の血に対する憎悪を全身から憎悪をみなぎらせており、皆を恐れさせた。彼の眼には憎しみしか映っておらず、暗黒聖闘士にすらそれほどの眼を持った者はいないとブラックアンドロメダは驚いていた単行本4巻、20頁。。しかしそれは、実際には一輝が無理をして偽悪的に醸し出していたものであり、その眼についてもシャカは一点の濁りすらないと言っている。実際、ギルティーから憎しみを持つよう仕込まれた6年間も、彼は憎しみを身につけることはまるでできておらず、ギルティーから罵られていた。一輝の憎しみは、エスメラルダを失ったショックと自分の出生に対するショックを同時に味わったことから、無理に急いて作り上げた憎しみでしかなかった。
馴れ合いを嫌って普段は単独行動をとっているが単行本7巻、26頁。、聖闘士としての使命感は固く、仲間の危機には駆けつける『聖闘士星矢大全』 53-55頁。。実弟の瞬のことは、一度は拳を向けたことがあるものの誰よりも大事に思っており、星矢達と和解してからは瞬がピンチの時は必ず駆けつける聖闘士星矢。
星矢たちと異なり憩いの場所と呼べるものはないのは弟の瞬同様で、闘いのない時にどこで何をしているのかは原作ではまったく描かれていない。デスクィーン島で自分を気遣ってくれた瞬と酷似した少女エスメラルダは、瞬と同様に大切な相手であり、アニメのみ、エスメラルダの想い出のある場所として一輝がデスクィーン島を訪れる描写があるテレビアニメ第32話。。偽者だと分かってさえいれば、瞬の姿をしたリュムナデスを躊躇なく貫くことができる容赦なさを見せたが、それがもしエスメラルダの姿であったならば自分は殺されていたと述べている。
青銅聖闘士最強の実力者であり、その強さは青銅聖闘士を超越し、格上のはずの白銀聖闘士・御者座のカペラを一撃で葬っている。「恐ろしく攻撃的な小宇宙」と称される強い小宇宙を持ち単行本6巻、167頁。、当たる相手も乙女座のシャカ、双子座のサガ・カノンなど、敵の最強クラスであることが多い。その守護星座である鳳凰(フェニックス)の如く、強力な敵との戦いにおいて消滅したと思われても必ず蘇り、仲間の危機にはさらに強大な小宇宙を発しながら現れる。
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