読み込み中...麻枝 准(まえだ じゅん、1975年1月3日 - )は、Key(株式会社ビジュアルアーツ傘下)所属のシナリオライター、作詞家、作曲家。三重県出身。海星高校卒業。中京大学心理学科卒業。ファンからの愛称はだーまえ。本名、前田純(読みは同じ)。
シナリオライターとして一躍Keyを人気ブランドにした立役者の一人であり、業界内でも彼のファンは少なくない。作詞・作曲家としても非常に高い評価を得ており、KeyのゲームのOP曲やED曲で彼が手がけているものも多い。ビジュアルアーツ社長馬場隆博曰く「何でもできる天才」。
同時期には、現在も親交の深いという友人中川氏と共にTM NETWORKのフォロワー的アルバムを作る事を目的としたユニット、KIMELLA(キメラ)を発足し活動していた。
大学時代は「ピコピコの前田」で名前が通っていたため、当初の就職活動もゲーム音楽を手がけることを希望しサウンドクリエーターとして日本ファルコム、ナムコ、カプコンなどの入社選考を受けたが作品審査で選考落ち。就職先が決まらないまま夏休みを迎え、シナリオライターへの転向を決意。当時コンシューマーはシナリオライターの未経験者採用をおこなっていなかったためアダルトゲームの会社に狙いを絞り、大手のチャンピオンソフト(アリスソフト)と当時CGのクオリティが高かったscoopの内定を得る。アリスソフトが第一志望であったものの生存競争に生き残ることは難しいと判断し、scoopへ入社する当時のアリスソフトでは、TADA開発主任(当時)が「1年経って芽が出なければ、切ります」と宣言しており、この一言にアリスソフトの企業内での生存競争の厳しさを知ったことが理由である。麻枝はそれまでWindowsに触ったことのないズブの素人で、アリスソフト社内での生存競争に生き残れる自信がなく、また契約社員と正社員の差も大きかった。しかし結局scoopの環境は肌に合わず、『カオスクィーン遼子』のシナリオを完成させた直後に退社する。
ビジュアルアーツ移籍後は企画者、シナリオライター、作曲家(Key名義)として活動。涼元悠一が企画・シナリオを手がけた『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』を除く1999年に発売した第1作『Kanon』から2009年現在の最新作『リトルバスターズ! エクスタシー』にいたるまで一線で活動し続けた。現在は、企画及びシナリオは後進に任せ、音楽活動等を行っている。10年近く製作現場の中核的位置にいたことから、実質的なKeyの代表と見なされるようになっている。
しかし、必ずしもKeyというブランドに固執していたわけではない。『Kanon』発売直後においては『ONE 〜輝く季節へ〜』と同様に久弥直樹の人気の高さに勝てなかったと感じていたため、自らの新ブランドの立ち上げ許可を馬場社長に申請しているほどである。しかし、久弥の個人的都合による退社でKeyへの一時的な残留が決定。一作限りということで第2作『AIR』の企画、執筆を行った。だが完成時には新ブランド設立時の相方となるはずだった絵師と縁が切れており、以降もKeyに残留となった。
3作目では一旦企画者から降りたが、別の人間による企画が数ヶ月立っても全く進まない事態が発生。仕方なく企画者に戻り、三回も開発中止の覚悟をするという難産の末、三年半かけて『CLANNAD』を完成させる。苦労の甲斐があったのか高い評価を得ることができたが、その後スピンオフ作品として比較的自由に作った『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』は、「ボッコボコにユーザーに叩かれた」(麻枝本人談)。評価する声も決して少なくは無かったのだが、それ以上にバッシングが大きかったため、ショックのあまり1〜2ヶ月の休職に追い込まれた。
その後なんとか立ちなおり、新人(都乃河勇人)の育成を兼ねて『リトルバスターズ!』の企画、シナリオを手がけた。なお、現在開発中のRewriteでは、QC(クオリティコントロール / 制作監督)としての参加に留まり、ようやく一旦筆を置くことができている。月刊コンプティーク2007年2月号にて休筆宣言をした際は「麻枝引退!」と騒がれたが、「次は誰かにまかせます」くらいの気持ちで言ったとして、シナリオライターとしての活動継続の可能性を示唆している電撃マ王2月号付録 竜騎士解析本 R-07より。
2009年4月には麻枝准企画、脚本、音楽のオリジナルアニメを制作してしまおうというプロジェクト、『Angel Beats!』が発表された。麻枝氏公式ブログによると、1クール(ゲームで言う攻略キャラ一人分の長さ)を目安に執筆中とのことで、放送開始時期は不眀だが、麻枝氏自身は手応えを感じているらしい。2009年6月4日の公式ブログ記事によると脚本読みが始まっていることから制作は順調である模様。
また、『ヒビキのマホウ』では漫画原作に挑戦している。『ヒビキのマホウ』はルーツとも呼べる物語だという麻枝准・依澄れい『ヒビキのマホウ』第一巻、角川書店、2005年 ISBN 4-04713713-8 後書き 。
泣き要素を意識するためか、麻枝の作品には必ず死が題材にされることが特徴で、主人公、ヒロイン、主人公の近親者のいずれも死ななかったケースは存在しない。
テーマとしては、家族や絆を取り上げることが多い。とりわけ、母娘関係を取り上げることが多く、『MOON.』でも母娘の葛藤が描かれている。父親を描きたくないのかとの問いには、母親を優先して出そう考えていると答えている。また、家族になる前の段階には興味がないとも述べている。一方で、恋愛ゲーム、アダルトゲームのシナリオライターでありながら、恋愛描写、性的描写には殆ど重点を置かない。
『ONE 〜輝く季節へ〜』の『永遠の世界』のように、幻想的、形而上的な世界に一人たたずむ少女がしばしば登場することも特徴である。他には『Kanon』の川澄舞ルートなどまた、同作のように時間軸を異にする二つの世界が、しばしば他作品中にも現れる。
これらの傾向の集大成となったのが『CLANNAD』で、麻枝も「電撃G's magazine」の美少女ゲームの人気投票で『CLANNAD』が1位に輝いた時、「自分の中でもシナリオでは行き着くとこまで行っちゃって二度と超えられない壁になっている」とコメントしている。
ネットなどの評価を比較的気しているライターとしても知られており、『ONE 〜輝く季節へ〜』 のときに久弥直樹と比べ評判が良くなかったことから『Kanon』の沢渡真琴に「肉まん好き」などの特徴を与えたり、前述の通り母娘しか書けないのかということに対して、『CLANNAD』では父と息子の関係を過去の作品と比べて強く出している。
等Keyとは直接の関係がないところでも曲を提供することも増えている。また、かつて存在した自身のウェブサイトをFlaming Juneと名付けるほどBTの「Flaming June」をこよなく愛し、えいえんのせかい作中では『永遠の世界』と漢字表記だがここでは出典の表記に合わせひらがな表記にしてあります。はここから生まれたと述べるほど強い影響を受けている。また、『MOON.』では企画、シナリオの他に久弥直樹とともに、ファンの間からは非常に評価の高いデモムービーを制作したが、フォトショップの使用方法が分からず、ペイントで制作したという逸話が残っている『MOON.』おまけRPG内スタッフコメント。
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