読み込み中...網走湖(あばしりこ)は、北海道網走市と網走郡大空町にまたがる湖である。網走国定公園に含まれる。
北海道東北部に位置する。南から網走川が流れ込み、女満別川などを集めて北東部から再び網走川としてオホーツク海に流出する。東岸には呼人半島(よびとはんとう)が大きく突き出す。
湖面標高は0mで、潮が満ちると下流部から海水が逆流するため、湖底には塩分濃度の高い水が滞留し、無酸素層を形成する。降水量の多い時期には湖面が高くなり海水の流入が抑えられるため、湖水の塩分濃度は低くなり、無酸素層の上限深度も深くなる。
特に大正期のこの地域の年降水量はいまより100mmほど多く、網走湖はほとんど淡水湖といえる状況だった。逆に降水量の少ない年には浅い所まで無酸素層が広がり、ワカサギなどが湖面近くに集まるため豊漁となる傾向にある。
網走湖ボート場には日本ボート協会公認の1,000mコースがあり、夏には大会や練習のために北海道内だけでなく日本全国から選手達が集まる。
冬期は全面結氷し、ワカサギ釣りの釣り人で賑わう。養殖漁業が盛んで、1928年に藻琴湖から持ち込まれたヤマトシジミの他、ワカサギ、コイ、フナなどが養殖され、サケ・マスの孵化事業も行われている。そのほか、シラウオ等も漁獲されている。
湿地にはハンノキやミズバショウの群落が広がり、特に大空町側のものは「女満別湿性植物群落」として国指定の天然記念物となっている。
周辺の林にはアオサギの営巣地がある。網走川が流出する部分の東には天都山(207m)があり、網走湖のみならずオホーツク海や能取湖までを眺望することができる。
約6,000年前の縄文海進期にはオホーツク海の湾入であったと考えられるが、海の後退と地盤上昇によって1,200年前ころまでには海と切り離されたとされる。
湖の東岸には国道39号が走り、石北本線女満別駅は湖畔から徒歩3分の位置にある。