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油圧

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
油圧駆動システム(ゆあつくどうシステム、英語:Hydraulic drive system)あるいは油圧システムとは、液体をエネルギーの伝達媒体とした駆動系のこと。 油圧とは、液体により生じる液体自体の圧力、または物体に及ぼす圧力のこと。

概要

油圧システムはエネルギーの伝達方式として多用されており、身近なところでは自動車航空機建設機械や水門等に使用されている。特に油圧は他の伝達方式である電気や機械(ギア)に比べてコンパクトで重量物を動かしたり、作動させることができる。油圧は長所短所があるため、電気や機械と複合させて使用することが多い。国際単位系により、単位はパスカル(Pa)。以前は重量キログラム毎平方メートル(kgf/m2)を元にした単位であるkgf/cm2が使用されていた。しかし、国際単位系には各国、各機関とも統一が進んでおらず、psi や bar を使用する事もある。

長所

  • 大きな機械を動かすことが可能
  • 油圧配管により各機器のレイアウトを変更できる。
  • エネルギーの制御が可能。
  • 遠隔で操作が可能。
  • 油の使用により機器の錆に強い。
  • 省スペース

短所

  • 機器や配管からの油漏れ。
  • 油は酸化や水の混入により、メンテナンス及び交換が必要。
  • 配管する必要がある。
  • 油の温度変化に伴う油の粘度変化
  • 作動にタイムラグがあり、同調動作は苦手

作動

油圧機器を作動させるためには、油圧ポンプにより作動油を吐出し、圧力制御弁を介して圧力を上昇させることにより油圧モーターや油圧シリンダーに圧力がかかり、油圧モーターを回転または油圧シリンダーを作動させる。回転の方向(正転または逆転)やシリンダーの上下は方向制御弁で制御する。また、流量制御弁で流量を制御する事ができる。

使用機器

油圧ポンプ
作動油に圧力を加える(加圧)→油圧を作り出す
油圧モーター(アクチュエーター)
油圧を回転運動に変換
油圧シリンダー(アクチュエーター)
油圧を直線運動に変換
圧力制御弁、方向制御弁、流量制御弁、安全弁、逆止弁等
油圧のオン/オフの制御。方向制御弁等は内部のスプールを電磁的に作動させ遠隔操作できる。
アキュムレーター
油圧エネルギーを一時的に貯めてく、一気に解放すれば油圧ポンプが作る油圧よりも大きい油圧を生み出す。
圧力計
オイルフィルター
作動油に混入したゴミや水を取り除く。
オイルタンク(リザーバー)
作動系のは余分な作動油を貯めておき、量を調整する
油温計
冷却器
作動油の温度が高温になると、劣化したり気泡を生じたりするため、作動油の温度を下げる。

作動油

油圧は、大きく分類して石油(鉱油)系作動油と難燃性作動油を使用する。

使用時の気温、状態、場所に合う作動油を使用し、劣化や異物混入したり水分により白濁した場合は交換したり、期間や使用時間で交換する。

最近では植物油を使用し環境対応型の油圧作動油も登場した。

自動車のブレーキシステムの作動油はブレーキフルードといい、エチレングリコールを主剤としたエタノール系である(そのため、水分の混入がある)。

図記号

油圧の図記号はJIS B 0125-1 油圧・空気圧システム及び機器 図記号及び回路図 第1部:図記号に記載されている。

関連項目

脚注

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