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遊城十代

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

遊城十代(ゆうき じゅうだい)は、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』及びその派生作品である漫画『遊☆戯☆王GX』の登場人物で、架空の人物。北米版での名前はJaden Yuki。

人物

『デュエルモンスターズGX』の主人公。「E・HERO」(エレメンタルヒーロー)と「ネオスペーシアン」の融合デッキを使用する。三年間オシリス・レッドに所属しており、入学したのは2004年(第156話の鮫島校長の見ている行方不明書から)。『遊☆戯☆王』シリーズの原作者である高橋和希による命名であり、由来は「友情」(「遊城」の音読みが「ユウジョウ」)、そして「十代の子供たちに見てもらえるように」という意味が込められている。
ヒーローとデュエルモンスターズが大好き。決め台詞の「ガッチャ!! 楽しい決闘だったぜ」が表すように、勝敗よりも純粋に楽しいデュエルを好むが、出会った当時のエドのようにその姿勢を否定的に見る者もいる。極めて陽気で前向きな性格の持ち主で剣山から「アニキ」と呼ばれ慕われるなど、それとなく人を惹きつける求心力があるが、ライバルもまた多い。憧れのデュエリスト・武藤遊戯から譲り受けた「ハネクリボー」のカードを前作主人公であるアテム(闇遊戯)同様に「相棒」と呼んでいる。子どもの頃の夢は「宇宙を救うヒーローになること」で、それがきっかけでデュエルを始めることになった。夢は遊戯とアテムのようなデュエルキングになることであったが、アカデミア卒業後はカードの精霊を見える力を役立てる道を探す事にしている。実技に関しては天才的な力を発揮するが、筆記試験は苦手で、授業中は居眠りをしていることが多い。
十代は幼い頃からカードに宿る精霊の姿を見ることができ、それ故に世界の命運を左右する重大な局面に幾度も対峙している。仲間であるネオスペーシアン達からは「正しきの力を持つ者」と呼ばれている。切り札のネオスは子供の頃の十代が創作し、正義の闇の波動を受けた物である。
子供の頃の十代の切り札はユベル。対戦相手を昏睡状態にしてしまうこのカードのせいで、知人達から仲間外れにされ孤独に過ごしてきた。その後、両親の手によってユベルに関する記憶を切除されている。ユベルとの関係は前世から続き、前世では十代が王子でユベルが従者であり、二人は友人関係でもあった。
作中ではボートやバイクを運転しているシーンがあるが、運転免許を持っているかどうかは不明。

第二人格「覇王」

十代の心の闇が作り出してしまった、十代の第二人格。彼の奥底に眠る力の象徴である。第二の異世界を支配する者。性格は冷酷で非情。傭兵として数々の死線を潜り抜けたオブライエンの戦意を喪失させる程の威圧感と、十代をも凌駕するデュエルタクティクスを持つ。キーカードは「E(イービル)-HERO」、切り札は「超融合」である。身体的特徴として瞳の色が金色に変化している。
仲間を失った十代の前に現れ、十代に「超融合を完成させ異世界を力で支配しろ」と語りかけ、遂には十代の肉体をも支配するようになる。異世界の完全支配まであと一歩のところまで勢力を広げるも、オブライエンとの死闘の果てに、相打ちと言う形で姿を消した。その後、ユベルを倒すために十代自らが覇王を甦らせ、ユベルと死闘を繰り広げた。
前世の記憶から、本来は破滅の光から宇宙を守る為の力であることが判明した。その力量は世界を滅ぼすことも出来るほど計り知れない物である。

使用カード

E・HERO

E・HERO(エレメンタル・ヒーロー)。アメコミ風のカードデザインが特徴的。大半は戦士族で占められている。融合を行うことによって様々なモンスターに変化する。2期からは、後述のネオスペーシアンたちとの融合で力を発揮する新たなHERO、「E・HERO ネオス」も加わる。なお、「E・HERO ネオス」と、E・HERO及び、Nスペーシアン以外のモンスターによる融合モンスター(「究極宝玉神レインボードラゴン」と融合した「レインボー・ネオス」や「ユベル」と融合した「ネオス・ワイズマン」など)はE・HEROには属さない。

ネオスペーシアン

「E・HERO ネオス」との特殊な融合、「コンタクト融合」を行える「N」と名のついたカード。カードの属性一つにつき、一体ずつ存在する宇宙人。ネオスも含め、全ては幼少のころ十代が創作し、海馬コーポレーションによってカード化され宇宙の波動を取り込んで完成したもの。作中では十代と話をするなどしている。「C」と名のついたコクーン(繭)といわれるカードはネオスペーシアン召喚の補助として使われる。「NEX(ネオスぺーシアンエクステント)」により「N・アクア・ドルフィン」は「N・マリン・ドルフィン」に、「N・グロー・モス」は「N・ティンクル・モス」に進化する。

E-HERO

E-HERO(イービル・ヒーロー)。覇王十代が用いていたカード。E・HEROの多くが戦士族なのに対して、こちらは全て悪魔族である。E・HEROよりも強く、ダークなイメージを受ける。専用の融合カード「ダーク・フュージョン」により、更に凶悪なモンスターとなる。覇王が一度消滅して以後、登場していない。

その他

ハネクリボー
第一話で武藤遊戯から譲り受けたカード。作中では精霊が宿っており、十代は「相棒」と呼んで信頼している。武藤遊戯の使っていた「クリボー」に羽がついたデザインで、クリボーの悪魔族とは対照的に天使族である。「進化する翼」で「ハネクリボーLv10」に進化することができる。
なおアニメでは登場しないがハネクリボーLv9も存在する。
ユベル
幼少の頃の十代のフェイバリットカード。詳しくは遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXの登場人物#異世界関連を参照。
超融合
異世界において、暗黒界の狂王ブロンが十代の仲間達を生贄にして完成させようとしていた魔法カード。ブロンが倒れた後、孤立した十代が拾い、覇王となった後に完成させた。デュエル中の場のモンスターだけでなく、あらゆるものをカードで融合できる異世界ではこのカードは重要な意味を持っており、3期終盤のデュエルにおいて活躍した。カード分類は速攻魔法で、自分の場はおろか相手の場のモンスターをも融合素材とすることが出来、さらにこのカードの発動に対して魔法や罠、モンスター効果を発動できないという強力な効果を持つ。

ストーリー

一期目(1年生)

入学試験に電車の事故で遅れてしまい、デュエル・アカデミア入学のためにクロノス教諭とデュエルをすることになる。カードの引きの強さに勝るものはなく、試験官を務めたクロノス教諭を圧倒し入学を果たすが、学力が110位と最低クラスなため、配属された寮はデュエル・アカデミアで最も地位の低いオシリスレッド。しかし当の十代はそんなことお構いなしにマイペースに学園生活を送ってゆく。また、万丈目との戦いでラーイエローに昇格する権利を得たが「俺はここが気に入っている」と言い自らの意思でオシリスレッドに残留している。そして、次々と襲い掛かってくる「セブンスターズ」や「三幻魔」の危機から世界を救うことに成功した。

二期目(2年生)

エドと奮闘の末に完敗したことにより、カードの絵柄が見えなくなってしまう。しかし、新たなる切り札「E・HEROネオス」や、宇宙の戦士「ネオスペーシアン」達のカードを手に入れたことによって復活、元の明るさを取り戻した。それを機に光の結社の刺客らとの戦いが激しくなる。斎王に洗脳された万丈目と明日香の正気を取り戻し、ついに斎王に取り付いていた「破滅の光」を打ち破り、この事件は幕を下ろした。

三期目(3年生前半)

3年目からは、この物語のキーパーソンであり、精霊が見える少年・ヨハンと出会い親友となる。デスデュエルや、異次元での命懸けの決闘を続けていく内に、戦う事の重圧や仲間を守ることへの責任感に苦しみ、デュエルを純粋に楽しめなくなってしまう。物語中盤でヨハンを救出しに異世界へと仲間とともに向かい、敵の策により周囲からの反感を買っていく。そして暗黒界の狂王ブロンとの戦いで、自らのせいで大切な仲間達を失ってしまった事を引き金に、覇王の人格を目覚めさせてしまう。
覇王の呪縛から解放された後も、仲間達を死なせてしまった事を引きずり、自虐的な性格となってしまう。また、覇王の人格になり人々を虐殺していた時の記憶が蘇る「融合」のカードが使えなくなってしまうが、亮や三沢、E・HEROたちに励まされ、復活を果たす。そしてユベルとの二度の決闘の末、ヨハンを救い出し、ユベルとは和解の末に融合を果たした。

四期目(3年生後半)

その身に精霊ユベルの魂を宿しており、決闘以外でも精霊の力を自在に引き出す事が出来るようになる。この能力を発動する際には、目の色がユベルのように変色している。制服、髪型などデザインにも変化が見られ、子供のような印象が無くなり、青年へと成長した。
ユベルとの事件から一ヶ月間自室に篭っていたが、精霊界と人間界とを結ぶ新たな異変を感じ取り自分に責任の一端がある事を自覚する。皆に迷惑をかけまいとアカデミア校の退学を決意するが、藤原優介とオネストの一件を経て仲間達と再び行動を共にする事を誓う。
あまりにも厳しく残酷な経験をした事で、人生は楽しい事ばかりではなくつらい事もある事を知り、デュエルにおける「楽しみ」について忘れかかってしまっていたが、明日香剣山、早乙女レイとのペアデュエルを経て、本来の熱い心を思い出す。
物語後半からはオブライエンからの連絡により卒業デュエルを抜け出し、童実野町へと渡り、妹を人質にされた斎王とデュエル、ヨハンと合流しデュエルアカデミアへと戻り、藤原やダークネスとの最終決戦を迎える。
ダークネス戦後は周囲との蟠りを解消し、無事卒業式を迎える。祝賀会で一行が盛り上がる中一人静かにアカデミアを去ろうとするが、ハネクリボーにより遊戯デッキの展示室へと連れて行かれ、そこで遊戯と再会、バトルシティ直後の遊戯の元へと導かれ、「真の卒業デュエル」を行い、純粋にデュエルを楽しむ気持ちを思い出した。

対戦歴

遊城十代(覇王含む)のアニメ版における対戦歴(途中経過が省略されたものを除く)

一期目(1年生)

クロノス・デ・メディチ(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
万丈目準(中断)
天上院明日香(勝利) 決まり手:E・HERO サンダー・ジャイアント
万丈目準 (勝利) 決まり手:E・HERO フェザーマン
タイタン(勝利) 決まり手:E・HERO エッジマン
丸藤翔(勝利) 決まり手:E・HERO サンダー・ジャイアント
丸藤亮(敗北) 決まり手:サイバー・エンド・ドラゴン
迷宮兄弟 迷&宮(勝利)(翔とタッグ) 決まり手:ユーフォロイド・ファイター
SAL(勝利) 決まり手:E・HERO クレイマン
サイコショッカー(勝利) 決まり手:E・HERO マッドボールマン
綾小路ミツル(勝利) 決まり手:デュース
小原洋司 (勝利) 決まり手:E・HERO スパークマン
大山平(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
神楽坂(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
早乙女レイ(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
三沢大地(勝利) 決まり手:サイクロン・ブーメラン
万丈目準(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
墓守の長(勝利) 決まり手:E・HERO エッジマン
天上院吹雪(ダークネス)(勝利) 決まり手:E・HERO ワイルドジャギーマン
カミューラ(勝利) 決まり手:E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン
カイバーマン(敗北) 決まり手:青眼の白龍
アナシス(勝利) 決まり手:E・HERO スパークマン
タニヤ(勝利) 決まり手:アマゾネスの死闘場
アビドス三世(勝利) 決まり手:E・HERO フェザーマン/E・HERO バーストレディ/E・HERO クレイマン/E・HERO スパークマン
ブラックマジシャンガール(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
アムナエル(大徳寺公康)(勝利) 決まり手:E・HERO エリクシーラー
影丸(勝利) 決まり手:E・HERO エリクシーラー
丸藤亮(引き分け) 決まり手:最終融合−ファイナル・フュージョン

二期目(2年生)

エド・フェニックス(勝利) 決まり手:E・HERO スパークマン
ティラノ剣山(勝利) 決まり手:E・HERO フェザーマン
エド・フェニックス(敗北) 決まり手:D-HERO ドレッドガイ
光の使者(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
エド・フェニックス(勝利) 決まり手:E・HERO フレア・ネオス
銀流星(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
エックス(勝利)(エックスのデッキ切れにより勝利)
プリンセス・ローズ(勝利) 決まり手:E・HERO フェザーマン
岩丸(勝利) 決まり手:N・フレア・スカラベ
斎王美寿知(勝利)(エドとタッグ) 決まり手:E・HERO ブラック・ネオス
アリス(勝利) 決まり手:ハネクリボーLV10
神田次男(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
フランツ(勝利) 決まり手:ラーの翼神竜
カブキッド(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス
万丈目準(勝利) 決まり手:白騎士団のロード
橘一角(勝利) 決まり手:ネオス・フォース
天上院明日香(勝利) 決まり手:E・HERO フレア・ネオス
ツバイン・シュタイン(勝利) 決まり手:E・HERO グロー・ネオス
オージーン(勝利) 決まり手:英雄変化-リフレクター・レイ
斎王琢磨(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス

三期目(3年生前半)

ヨハン・アンデルセン(勝利) 決まり手:E・HERO エアー・ネオス
オースチン・オブライエン(勝利) 決まり手:E・HERO ワイルドマン
佐藤浩司(勝利) 決まり手:クライング・スカーナイト
プロフェッサー・コブラ(勝利) 決まり手:E・HERO マグマ・ネオス
鮎川恵美(勝利) 決まり手:E・HERO ワイルドジャギーマン
万丈目準(勝利) 決まり手:E・HERO グラン・ネオス
マルタン(ユベル)(中断)(ヨハンとタッグ) 決まり手:プリズム・ウォール
バードマン(勝利) 決まり手:ハネクリボーLV10
スカー(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス
ズール(勝利) 決まり手:放浪の勇者 フリード
ブロン(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス
ジム・クロコダイル・クック(勝利) 決まり手:E-HERO ダーク・ガイア
オースチン・オブライエン(引き分け) 決まり手:ヴォルカニック・カウンター
丸藤亮(中断)
ガーディアン・バオウ(勝利) 決まり手:E・HERO エッジマン
ヨハン(ユベル)(引き分け) 決まり手:バスター・サウザンド
ユベル(中断)

四期目(3年生後半)

ミスターT(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
ミスターT(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
天上院吹雪(ダークネス)(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
ミスターT(勝利) 決まり手:E・HEROネオス
鮫島&トメ(勝利)(明日香とタッグ) 決まり手:E・HEROネクロダークマン
ティラノ剣山&早乙女レイ(勝利)(明日香とタッグ) 決まり手:サイバー・プリマ
万丈目準(勝利) 決まり手:E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
クロノス・デ・メディチ(勝利) 決まり手:E・HERO フレイム・ウィングマン
空野大悟(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス
斎王琢磨(勝利) 決まり手:E・HERO ネオス
ヨハン・アンデルセン(中断)
ヨハン・アンデルセン&藤原優介(勝利)(バトルロイヤル) 決まり手:レインボー・ネオス
ダークネス(勝利) 決まり手:E・HERO ゴッド・ネオス
武藤遊戯(勝敗不明) 

漫画版における遊城十代

主人公。オシリス・レッド所属の一年生。デュエル・キングになることを目指している。プロデュエリストの響紅葉との出会いがデュエルを始めるきっかけになった。その人に譲り受けた、のデッキを主力としている。カードに宿る「精霊」を見る事が出来、精霊を宿したカード「ハネクリボー」を所持。このカードを十代は「相棒」と呼ぶ。アニメとは違うE・HEROのカードも使用している。

補足

  • 十代が使用したカードのみが収録されている「デュエリストパック十代編」は現在1~3まで発売されている。

担当声優

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