読み込み中...郵便貯金システム(ゆうびんちょきんしすてむ)は、ゆうちょ銀行におけるオンラインシステムのこと。世界最大級のシステムとして知られる。
東日本及び西日本貯金事務計算センターを中心に、11箇所の貯金事務センターと全国の郵便局を通信回線でつないだネットワークシステム。計算センターは大型汎用機を複数設置したシステムの中核。このセンター間及び、ATM・CDなどをPNETで接続し、リアルタイム方式で集中的に処理している。
使用されている汎用機は、富士通製/IBM製/NEC製/日立製がそれぞれ複数導入されている。
システム構築思想がいまだに汎用機中心であり、数世代前の非常に高コスト/非効率なシステム構成を取っている。今後、民営化を前にCIOを含め、きちんとしたアーキテクトによるより効率的な開発/運用が行えるシステムを考える時期が来ているのではと有識者はコメントしている。
郵便貯金制度そのものが、大都市中心部から山奥や離島、僻地に至るまでの全ての郵便局が常時オンラインで接続することを前提に構築されているため、などのトラブルが日常的に発生し、どうしても都市銀行よりシステム本体が高コストで非効率にならざるを得ない。一方でそのおかげで、各郵便局側の人員や機材を軽量化(要員1人でCTM1台のみ)でき、全国どこでも郵便貯金を利用することができるなどの利点もある。
民営化にともない、全国の郵便局では郵便貯金関係の機材を改造/更新していくが、その過程で簡易郵便局は極めて危機的な状況に追い詰められていくと考えられる。簡易郵便局ではCTMなど郵便貯金システム関係経費は基本的に自己負担なので、現在でも巨額の費用を各受託者が負担しているが、民営化対策による機材更新、改造費用を捻出できないなどの理由で、簡易郵便局の廃局が進みかねない。今後抜本的改革が行われない限り不可能だと考えられる。
2年間での民営化対応検討時、当時の日本郵政公社総裁・生田正治は国会などにおいて各情報系の修正に5年は必要と主張した。
その際、郵政の使用ベンダにすぎない日本IBM会長にシステム化の方針が硬直している旨の指摘さえ受けており、本システムにおける今後の方針転換について非常に注目が集まっている。
このような対応をとった理由として、上流工程からの設計構築工数を省くことを狙ったものだが、単に後追いで導入した他行のシステムでの業務運用などは、本来きちんと現場での運用を考慮し、各種ヒアリングを繰り返して決めるものだが、それを省いたことにより硬直した運用にならざるを得ない。
実際に、旧BIS基準と新BIS基準のアセット系処理の違い等の問題だけでなく、各銀行のシステムはその銀行の業務体系に従って構築されたそれぞれ独自のものであり、業務方法自体を購入したシステムの既に破棄された銀行の運用・経営処理に合わせる事になり、現場での必要な作業フローや権限・決裁権などを一切無視したモノとならざるを得ない。これは、そのシステムを提案したSIerの力量不足や能力不足を如実に現すもの以外ではない。
今後、民営化後の業務刷新や省力化を含め、日本最大のオンラインシステムの行方に注目したい。
読み込み中...