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クレヨンしんちゃん

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

クレヨンしんちゃん』 (Crayon Shinchan) は、臼井儀人漫画、また、それを原作とするアニメアニメ映画

1990年夏に双葉社週刊Weekly漫画アクション」で連載開始。現在は「まんがタウン」、「jourすてきな主婦たち」(全て双葉社)で連載中。過去には「まんがタウンオリジナル」(まんがタウンと統合され、廃刊)にも連載。アニメはテレビ朝日系で1992年4月13日より放送されており、現在も放送中。日本国外でも翻訳出版・アニメ放送・映画公開がされている。通称「クレしん」「しんちゃん」。

アニメの影響で幼児・子供向け漫画というイメージが強いが、本作は連載開始より一貫して青年漫画誌及びレディースコミックでのみ連載されており、ジャンルとしては青年漫画に位置づけられる。

概要

主人公は、埼玉県春日部市(作者の居住地。テレビアニメでは春我部という架空の都市名が時折使われるが現在は春日部で統一されている。)に住む5歳の幼稚園児、野原しんのすけ2003年10月同市の「イメージキャラクター」への採用が決定し、2004年4月6日には同市市制50周年記念事業の一環として、野原家が住民登録された。登録住所は春日部市双葉町904。なお、この住所は実在せず、「双葉町」は双葉社に由来する。野原家は埼玉県子育て応援団特別団員にも任命されている。また、「彩の国まごころ国体(2004年埼玉国体)」のイメージキャラクターにも起用されている。

舞台となる春日部市を走る東武鉄道ともタイアップをし、パスネットにキャラクターがデザインされたり、特急「きぬ」・「けごん」(スペーシア)に装飾を施した「クレヨンしんちゃん号」が運行されたりした。劇中にも実在する埼玉県内の地名が登場するほか、東武鉄道で繋がっている隣県の東京都群馬県栃木県の地名が出てくることもある。登場人物名も埼玉県の地名や東武伊勢崎線東武野田線の駅名からとったものが多い。

東武鉄道そのものも頻繁に登場する。しんのすけの父、ひろし伊勢崎線 - 東京メトロ日比谷線霞ヶ関へ通勤していることが、2006年4月28日「グータラ姉妹だゾ」に登場したひろしの定期券から判る。また、それ以前にもひろしの忘れ物を会社へ持っていく際にみさえが「霞ヶ関まで」と言うセリフがある。(オチとして各駅停車から準急に乗り換える際にみさえが忘れものを車内に忘れ取りに行ったがそのまま列車が発車し、準急列車(現在の区間急行)にしんのすけとひまわりが乗り込む。その際にせんげん台駅大袋駅も登場した。)

また、三重県観光協会の観光イメージアップキャラクターとなっており、その恩返しの意味もあって三重県の地名も登場する。

野原家の車のナンバーは、初代は「春我部57 ん37-33」、現在は「春我部58 ん53-09」で《こすり-まくる》という意味らしい(1996年10月7日「ついに新車を買ったゾ」)。ちなみに「ん」は実際には自動車のナンバーには使えない。車種はボディーラインなどからして日産・プリメーラ。番組内では「OSSAN アンジェリーナ」。2台目購入時の担当者は、車ウリ子。車ウリ子が、はじめて売った車らしい。車を変えた理由は、みさえが車をぶつけ、そのままにしておき、エンジンオイルが漏れてエンジンが焼き付けを起こし、修理法がエンジン載せ換えしかなく、これが車を買い替える大きい理由だ。そして、2代目のエンジンのかかりが悪く、ワイパー、ミラーも取れたことから、3台目を買おうという計画もあったが、車を買う余裕はなく断念した。現在も2台目を使用中。ちなみに、アンジェリーナのスピードメーターは時速220kmまである。1996年6月7日放送なので同じ車に12年、前の車は6年乗ったことになる。

そのほか、ニッポンレンタカーオロナイン液などのCMにも起用されていた。また、2006年4月から、中学3年公民の教科書・補助教材3つに使用されることになった。なかでも帝国書院は野原家の特性を活かし、「核家族の典型例」として、系図つきで正面から採りあげている。野原一家はオリコンによる理想のファミリーランキングで3位を獲得したマンガ、ドラマに登場する理想のファミリーランキング!, オリコン, 2006年6月14日

アニメ版にたびたび登場する、しんのすけの好物の菓子であるチョコビが実際にロッテより商品化され、1993年5月26日にチョコビ、ロイヤルチョコビ(アーモンド入り)が北海道・東北地区で、同年7月12日から全国発売された。ただしこの「チョコビ」はロッテが独自に開発したピーナッツチョコレートに当時ブームになっていた「クレヨンしんちゃん」のタイアップをつけたもので、劇中のチョコビとは全く別物だった。

当時、明治製菓の「きのこの山」「たけのこの里」を抜いてチョコスナック市場でシェア1位となり「POS分析・チョコスナック――『チョコビ』ぐいぐい、しんちゃん人気で急伸」『日経産業新聞』1993年9月3日付、12面、発売から半年で20億円を売り上げるヒットになる「開発トピックス・ロッテの『クレヨンしんちゃんチョコビ』――ピーナツチョコに新味」『日経流通新聞』1993年11月23日付、16面も、販売は数年で打ち切られた。ちなみに、初期のころの原作にはロッテのチョコスナックである「コアラのマーチ」も登場したことがある。

オリオンクレヨンしんちゃんシリーズ, オリオンバンダイおっ!チョコビ, バンダイからも発売されていたが、二種類とも違う形で余り似ていなかった。さらに、2006年3月にバンダイ東ハトのコラボレーション商品として発売されたものチョコビ, バンダイは、劇中のチョコビのパッケージ及び菓子の形状が出来る限り忠実に再現されているが、こちらのチョコビはビスケットではなくコーンスナックで、本来チョコビスケットの略である劇中のチョコビとは似ているが中身が違う。ただ、食べたときのサクサクという音は、劇中の効果音にそっくりである。

2005年には、漫画15周年を記念し、「クレヨンしんちゃん誕生15周年元気!大作戦フェア05」が開催された。45巻には懸賞で漫画出演権に当選した大阪在住の男の子が出演している。

2007年4月8日付の日刊スポーツ『日曜のヒーロー・ヒロイン』ではクレヨンしんちゃん(野原しんのすけ)が、コーナー史上初めて漫画キャラクターが特集されたnikkansports.com(日刊スポーツ)より。なお、記事の内容は記者からの質問にしんのすけが答えるインタビュー形式となっているが、これはシンエイ動画茂木仁史チーフプロデューサーの話を元に日刊スポーツが構成したものとなっている。

なお、この漫画はもともと子供を対象としたものではなかったことから、連載初期に性にまつわる表現もみられたが、現在では子供向けとなったアニメ放送を配慮してか、そうした描写はほとんどなく、まれに「ぎりぎりの」発言がある程度になっている(後述の「歴史」の項も参照)。また、ブラック・ジャックなどでみられる、「社会的に問題があるとされ雑誌連載されたストーリーがコミック収録から除かれる」といった処置まではとられていない。

普段はしんのすけがげんこつされるが、唯一『アクション仮面とX'マスだゾ』 シリーズではしんのすけが野原ひろしにげんこつする。ただし、こぶは描写されてない。

あらすじ

舞台は埼玉県春日部市(テレビアニメでは初期のころは春我部という名前が使用されていたが現在は春日部で統一)。アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)に通う5歳児・野原しんのすけと家族の生活を描く。

当初は父・ひろしと母・みさえの3人家族であったが、後にしんのすけが捨て犬のシロを拾う。さらにその後、長女・ひまわりが誕生。

近年ではみさえの妹であり、ニートのむさえが居候していた(原作・アニメ共に職を見つけ野原家を出る)。

長編

本作はほとんどが1話〜3話程度で終了する短編が多いが、次に挙げる項目に関しては、一定期間まとまって連載・放映された。

野原みさえ免許取得編

毎日、しんのすけが幼稚園の送迎バスに乗り遅れ、その度に自転車で送らされることに嫌気がさしたみさえは、自動車免許の取得を決意。教習所にいる期間はみさえの技術はかなり悪いものだったが、無事卒業する。しかし、後にみさえはよそ見から事故を起こすなどのトラブルに見舞われることとなる。

野原ひろしの単身赴任編

ある日、ひろしは大阪へ単身赴任することになる。単身赴任のことを聞いたみさえは動揺するが、赴任期間が一か月と聞いたみさえは安心してひろしに励ましの言葉を送る…筈が、その場を茶化してしまう。その後ひろしとみさえはいつものように喧嘩になってしまうが、すぐに納まり物語はスタートする。話はひろし抜きの野原一家の生活をメインに進行するが、一度だけしんのすけとみさえが大阪のひろしのもとへ出かける話がある。ちなみにその時ちょうど幼稚園の園長の会合が大阪で行われており、野原一家は夕食を取りに出かけたお好み焼き屋で偶然園長たちと同席することになる。


一か月後、ひろしの単身赴任が終わり、みさえとしんのすけはひろしを迎えに行く。ところが入れ違いでひろしとは合流できず、迎えを期待していたひろしも迎えに行ったみさえもイライラがつのり険悪なムードに…しかしいざ再会し顔を見ると仲直り。喧嘩に始り喧嘩に終わるといった何とも野原一家らしい結末だった。

野原ひろしの入院編

酒の飲みすぎと辛いものの食べすぎで切れ痔(親指サイズ)になってしまったひろし。最初は薬をつけて治そうとしていたが、悪化の一方により入院し手術する事になる。入院中、ひろしは病院内でさまざまな人々との出会いを体験し、退院時には少し涙を流した。

野原ひまわり誕生編

ある日気分が悪くなったみさえはトマトジュースを飲んでいた最中にしんのすけの大声に驚いてジュースを噴いてしまい、それを見たしんのすけはみさえが吐血したと勘違いし、更にその前に見ていたドラマの影響でみさえは病気で余命3ヶ月で死んでしまうのだと思い込んでしまう。その後一人落ち込んでいたしんのすけはみさえに「母ちゃん死なないで」と泣きつくが、実はみさえは病気ではなく、お腹にしんのすけの弟か妹になる赤ちゃんを宿していたのだった。 その後悪阻に見舞われたりなどの試練を乗り越え、みさえは無事女の子を出産(原作単行本16巻にこの話が収録されている)。数日後、生まれた赤ちゃんの名前は「ひまわり」に決まった(「ひまわり」の名前はアニメの視聴者から公募された名前の一つで、「赤ちゃんの名前が決まったゾ」の回でしんのすけの考案した名前という設定で「ひまわり」という名前に決定した)。

アニメ本編では野原一家とひろしの両親の5人で名前を考えていた際にぎんのすけの提案で一番遠くまで飛んだ紙ヒコーキの作者の名前を採用するという形でそれぞれの考えた名前の書かれた紙ヒコーキを飛ばし、しんのすけの紙ヒコーキが一番遠くに飛び、彼の考えた名前「ひまわり」に決定した(ちなみに他の家族が考えた名前は「ぎん子」(銀の介)、「りえ」(ひろし)、「かめ」(つる)、「ゆずほ」(みさえ))。

まつざか梅入院編

ひょんなことから骨折したまつざか先生はとある接骨医院に入院することに。そこで彼女は後に恋人となる徳郎先生と知り合う。原作で彼女が登場する度、「まつざか梅(24) 彼氏イナイ歴24年」と書かれていたが、このストーリーから過去までのパターンを覆すこととなった。

後にさくら組の担任となる上尾ますみが、臨時教員としてこのシリーズから登場。

みさえ髪型激変編

ある日、みさえはテレビ番組に感化され美容院で大胆なヘアースタイルチェンジを敢行。ヘアースタイルチェンジは成功したが、その後雑誌を見たしんのすけが「少し違う」と後頭部を刈り上げてしまう。 そのままでは街も歩けないと言うことでひろしにカットを頼むも大失敗。 最終的に街の小さな美容室でカットしてもらうが、田舎のおばはんのようなアフロともパンチパーマとも取れない妙な髪形にされてしまう。 その後、約半年に亘ってみさえの髪型はそのままであった。製作時期によってみさえの髪型が変わっているのはこのため。この髪型はネット内で「ポンデみさえ」と呼ばれることが多くあった(ミスタードーナツの「ポンデリング」の形に似ていたため)。


なお、この時期に行田徳郎が日本を離れ外国へ旅立つ(その話を描いた回ではサザンオールスターズの「希望の轍」が挿入歌として使われた)。

酢乙女あい登場編

ふたば幼稚園に転入生酢乙女あいがやってくる。あいはひまわり組に入り、その上品な振る舞いに周りは翻弄されて次々と彼女の虜になるが、しんのすけだけは落とすことが出来ずに逆に酢乙女あいのほうがしんのすけに惚れてしまう。

現在も酢乙女あいは普通のお友達として登場するが、アニメでは最近登場していない。

またずれ荘編

ある日、野原家の家が老朽化していることが発覚。ガスがつかなかったり、壁が壊れるなど、大変なことになっていた。そして、ガス漏れに気付いたみさえが火がついていないか確かめるために「火!」と叫んだ瞬間、しんのすけがライターを点火。それが元でガス爆発が起きてしまい野原邸は全壊してしまう。一度は絶望する野原一家だが、みさえがへそくりで入っていた火災保険で保険が下りることに。野原一家は家を再建するまでの間、アパート「またずれ荘」で暮らすこととなる。
そこで一家はオカマのスーザン、浪人生の四朗、大家の大屋さん、劇団員志望の優、外国人のオマタ、「親子」と名乗る謎の二人組・にがりやと汚田といった個性的な住人達と出会い、彼らと親しくなっていく。四朗の大学受験を応援したり、みんなでドライブに出かけたり、スーザンやオマタの意外な素性を知ったりと楽しい日々を過ごす野原一家だったが、その一方で野原家の家は再建が進んでおり、野原家とまたずれ荘の面々との別れの日が徐々に近づいていた。だが再建が終わったその日、思いもよらない事件が起こる。
実はまたずれ荘の一室に住んでいたにがりやと汚田の正体は張り込み捜査をしていた刑事で、彼らは麻薬売買組織「モルヒーネ・ファミリー」の一員・ステロイド麻酢尾を追っており、またずれ荘の向かいのマンションに住んでいる麻酢尾の恋人・リサの下に麻酢尾が訪れると踏んでリサの部屋を張り込んでいたのだ。そしてある日、遂に麻酢尾が姿を現した。ひょんなことからしんのすけと出会った麻酢尾は彼を利用してリサに自分の居場所を伝え、彼女と再会し、麻薬売人の仕事から足を洗うと告げる。そこへにがりや達が現れ、麻酢尾は逃げようとするが、自分を庇うしんのすけの姿を見て逃げようとするのを止め、にがりや達に自首した。しかし今度はそこに麻酢尾が組織を抜けようとしていることを知ったモルヒーネ・ファミリーのボスが放った殺し屋が現れ、しんのすけが人質にとられてしまう。何とかしんのすけを助けたものの、殺し屋は騒ぎを聞きつけて集まってきたまたずれ荘の住人全員を人質にとり、手榴弾まで持ち出して麻酢尾をおびき出した。が、しんのすけの行動で殺し屋はにがりや達に取り押さえられ、事件は無事解決…したはずだったが、殺し屋が落とした二つ目の手榴弾をしんのすけが誤ってまたずれ荘に投げ込んでしまい、またずれ荘は全壊してしまった。
その後、またずれ荘は野原家の家を再建した大工・鬼瓦築造と実はある国の王子だったオマタの援助によって再建される。そして野原一家はまたずれ荘と住人たちに別れを告げ、建て直された我が家へと引っ越していくのだった。


アニメ版では展開はほぼ同じだが、スーザンとオマタは登場せず、代わりに屈底厚子・アツミ親子がまたずれ荘の住人として登場する。また、最後にまたずれ荘が全壊し再建される展開はカットされている。

しんのすけ剣道編

しんのすけはひょんなことから武蔵野剣太という青年に剣道の才能を見出され、彼の下で剣道を習い始める。
ある日しんのすけは別の道場に通う代々木コージローという少年に出会い、彼と勝負するが負けてしまう。以後しんのすけとコージローはお互いをライバルと見なし、相手に勝つため特訓を開始。そしてしんのすけは剣道大会の準決勝でコージローと対戦。一度は面をとられてしまうが、その場に現れた謎の男(実は剣太の父親)が貸してくれた胴着からヒントを得て編み出した技でコージローに勝利を収めた。が、しんのすけはそのまま決勝戦に進まず、「コージローに勝てただけでいい」と、『アクション仮面』を見るため家に帰ってしまう。

その後、剣太の道場は剣太の父が師範となって運営することになり、コージロー達が新たな門下生になる。そして剣太は最後に一度だけしんのすけと勝負をし、春日部の町を去っていった。

よしながみどりと石坂純一編

短期集中して連載・放送されたわけではないが、短いシリーズとして続いている話。よしなが先生と現在の夫である石坂純一は初期から中盤にわたっては単なる恋人同士であったが、その後幼稚園で結婚式を挙げ、長女・石坂ももを設ける(アニメでは未登場)。よしなが先生の妊娠中は代理教員である熱繰椎造(あつくる しいぞう)がしばらくの間ひまわり組の担任を受け持った(アニメではよしなが先生が妊娠していないため椎造は教育実習生として登場する)。

小山むさえ居候編

カメラマンを目指すも、師匠から「才能がない」と言われ、野原家に居候することになったみさえの妹・小山むさえ。原作では、新たな師と共に世界中の子供達の笑顔を撮る旅に出る。アニメでは熊本から唐突にやってきた父に「3ヶ月以内にカメラマンに復帰しなければならない」という条件をつけられながらも写真を撮る修行をしていた。その後、2008年1月18日放送の前後編で原作と同じく新たな師を見つけ部屋を片付けないままに旅立って行った。その後撮影旅行から帰って来た後は野原一家が以前暮らしていたまたずれ荘で野原家が住んでいた部屋と同じ部屋に住み、春日部市内バラクーダ写真館で働いている。

まつざか先生悲恋編

帰国した徳郎と梅の間にふとした誤解から軋轢が走り、梅は新たな男性に婚約を申し込まれ徳郎との間で揺れ動く。さらに、徳郎は尊敬する保根田教授からアフリカで新種の恐竜の骨を発掘することを持ちかけられ、二人の距離は開いていき、遂には破局してしまう。
その後居酒屋で飲んだくれていた梅は偶然居合わせた野原一家に本当はまだ徳郎を愛していることを打ち明け、それを聞いたかすかべ防衛隊は徳郎を説得しにいく。 梅を取り戻す決意をした徳郎はどうにか梅の婚約者から梅を取り戻す事に成功、二人は公園で互いの愛を確かめ合い、徳郎は帰国後にプロポーズすることを約束して旅立った。
しかし海外へ渡った数日後、徳郎は泊まっていたホテルで起きた無差別爆弾テロに巻き込まれて命を落としてしまう。ニュースでその事実を知った梅は自分の体を疲れさせ、その上で酒を飲み、内臓をボロボロにして死んで徳郎の後を追おうとするが、幼稚園の敷地内で酒を飲んでいるところをばら組の園児・河村やすおに見られ、彼からそのことを聞いた園長から厳重注意され謹慎処分を受けることに。
その後、居酒屋で酒をあおっていた梅は自分に絡んできたチンピラたちを蹴散らし、その場面を目撃していた三木ボクシングのオーナーから女性ボクサーのスカウトを受ける。
それを聞いた梅はボクシングで体をボロボロにして死のうと思い、その申し出を引き受ける。そして迎えた試合本番、梅は相手に圧倒的に押されるが、それは相手の攻撃でボロボロになって死ぬための行動だった。その時、しんのすけや事情を知ったかすかべ防衛隊とよしなが先生、高倉園長が駆けつけ、しんのすけは徳郎の母から預かってきたあるものをオーナーに読み上げてもらう。それは、徳郎が生前に外国で書き遺した梅に宛てた手紙だった。亡き徳郎の言葉によって梅は再び生きる気力を取り戻し、見事相手にTKO勝ちを果たす。
立ち直った梅は徳郎の後を追うことをやめ、彼の言葉を大切にして徳郎の分まで逞しく生きていこうと決意。しかし梅の勤務中の飲酒の件を知ったPTAの親達が幼稚園に押しかけ、緊急会議を開いて梅を辞めさせるよう要求する。そこへ園児たちが梅を辞めさせないで欲しいと説得に現れ、更にみさえ達の意見によってPTA総会の会長からの許しが出て梅の辞職は回避され、彼女の処分は3か月の減給で済むこととなった。


それからしばらくした後、徳郎の恩師であった保根田教授たちは、治安が安定してきたアフリカのボボ・サルマータでブタバナザウルスの化石の再発掘のため渡航。そのとき梅は空港で、徳郎の形見であるブタバナザウルスの恥骨の化石を教授に渡す。全ての化石の発掘完了後、後日、化石で再現されたブタバナザウルスが各地の博物館で展示公開された。もちろん、徳郎の形見の恥骨も組み込まれていた。

登場人物

歴史

1990年に双葉社「週刊漫画アクション」で連載開始。

原作は元々、週刊漫画アクションに連載されていたことからもわかるように、大人向けの漫画であった。特に初期の作品ではかなり性にまつわる表現も多く、プロレスごっこ」・「スキン」・「生理」・「ホテル」・「ソープといった単語が度々登場した(ダーティーバージョン)。しかしファミリー向けとなっているテレビアニメの影響を受けてか、そうした表現は徐々にみられなくなっていった。現在も大人向けではあるが、男女共に楽しめるホームコメディ(クリーンバージョン)へと路線変更されている。また、2006年ごろから1話完結のギャグ漫画要素が薄まり始め、連続ストーリーとなることが増えてきている。

なお原作者自身は、1997年の時点でかなり聖書を読み込み、その影響を受けており(婦人公論のインタビューによる)、あるいはその影響もあるかもしれない。中には特定の聖書箇所に直接関係する物語や、子供を主対象とした礼拝の説教例話にそのまま使えるような作品もある。

漫画とアニメとの違い

表記の違い

野原家の住む町の名前は漫画や映画では実在する「春日部市」だが、テレビでは「春我部市」となっている(読みはどちらも“かすかべし”)。この表記の違いはテレビと映画の世界をパラレルワールドとしているわけではなく、テレビでは実在の町の名前を使えない規制があるからと言われる。ただし、テレビでも春日部名義になっていることがまれにある。「大宮駅」も「大実矢駅」とあらわされたことがある(1994年12月26日、忘年会で盛り上がるゾ)。現在は大宮市となっている。 しんのすけの通っている幼稚園の名前は、漫画では「アクション幼稚園」であるが、アニメでは「ふたば幼稚園」。ひろしが勤務している会社の名前も漫画では「アクション商事」だが、アニメでは「双葉商事」に変わっており(現在は漫画でも「双葉商事」)、「アクション」から「双葉」に変わっていることが多い。この「アクション」は双葉社出版の「週刊漫画アクション」、「双葉」は双葉社から来ていると思われる。 また、アクション仮面は原作、アニメ、映画ともに全て同じ。(サブキャラクターは若干異なる)

またずれ荘の住人の違い

原作とアニメではまたずれ荘の住人が異なる。原作では201号室に役津栗優、202号室に野原家、203号室に四郎、204号室にスーザン小雪(玄武岩男)、205号室ににがりや京助と汚田急痔(以下刑事)、206号室にオマタ、がそれぞれ住んでいるが、アニメでは201号室に四郎、202号室に野原家、203号室に役津栗優、204号室に刑事、205号室に屈底厚子・アツミ(206号室は空室)が住んでいて、四郎、役津栗優、刑事の部屋が異なるほか、スーザンとオマタの出番は最後までなかった(映画ではスーザンらしき人物が出ている)。

また、トイレは、原作ではアパートに1つしかない共同トイレだが、アニメでは1部屋に1つ置かれている。

ほかにも役津栗優の読みが原作では「やくくりゆう」、アニメでは「やくくりゆう」になっており、大家の大主代はアニメでは「大主代」になっていた。

またずれ荘の設計はアニメでは赤い屋根で木造なのだが、原作では青い屋根でコンクリート作りである。

キャラクターのデザインの違い

キャラクターのデザインが、原作とアニメでは異なるキャラクターがいる。
  • 野原みさえ…原作では黒髪だが、アニメでは茶髪。
  • よしながみどり(石坂)…原作では黒髪に赤いリボンを結んでいるが、アニメでは茶髪に水色のリボンを結んでいる。
  • 大原ななこ…原作では髪を染めているのに対し、アニメでは髪を染めていない(黒髪)。顔も異なっており、キャラクターの印象がまるで変わってしまっている。
  • まつざか梅(漢字では松坂)…アニメでは最近髪が若干緑かかっている。
  • 幼稚園での園児たちの服装…原作では私服だが、アニメでは制服(水色のスモック)を着ている。
  • 野原しんのすけ…アニメでは赤いトレーナーに黄色の短パン(こちらの設定の方が、有名である)だが、原作では山吹色のトレーナーに紫っぽい短パンである(原作を知らない人が、この姿のしんのすけを想像することはまずできない)。また、アニメでは靴下を履いているが、原作では靴下を履いていない(4,5巻あたりまでは履いていたが、それ以降は靴下を履いていない)。アニメでは靴は黄色だが、原作では紫になっている。
  • 野原ひまわり…アニメでは黄色のベビー服を着ているが、原作では赤いベビー服を着ている。
  • 熱繰椎造…アニメでは名前の漢字表記が違う。
  • 風間みね子(風間ママ)…原作では30代前後くらいだが、アニメでは40代以上に見えるデザインになっている。

アニメ映画

ゲーム

中国での商標問題

1997年中国の企業数社がクレヨンしんちゃんの絵柄や中国語名「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」で勝手に商標を登録したため「クレヨンしんちゃん」の逆襲はあるか, Hotwired, 2005年5月31日双葉社は中国国内で「蠟筆小新」の商標名でのキャラクターグッズ販売ができず、「Shinchan」の商標名での販売を余儀なくされている問題が発生しているクレしん、無印…中国で商標権トラブル急増, イザ!, 2006年10月31日

2004年に双葉社が衣料品などのグッズを中国で販売したところ、公式商品にも関わらず商標登録の影響で「コピー商品」として店頭から撤去される事態が発生した2005年1月双葉社は、第三者の商標登録が有効であるとした行政の判断は間違っているとして中国商標問題に関するお知らせ, 双葉社、中国の行政を相手に北京で行政訴訟を起こしたが、2006年9月に中国の北京市第1中級人民法院は訴えを退けた。この判決を受け、双葉社は北京市高級人民法院に控訴した「クレヨンしんちゃん」大ピンチ, イザ!, 2006年10月1日

なお、はじめメディア各社は「双葉社は著作権を所持しているにもかかわらず、中国ではグッズを販売できない」と報じたが、双葉社は「中国ではしんちゃんグッズを販売できないという異例の事態になっている、とありますが、これも事実とは違います。中国でしんちゃん関連グッズは2002年1月に単行本の正規版を発行したのを手始めに、数アイテムのしんちゃん関連グッズを販売していますし、これからも新たに数アイテムを販売する予定です」とその報道は間違いであると発表した

中国語名「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」で商標を登録した、中国の企業の1社は、双葉社との話し合いの席上にて、双葉社に対し 『この商標を譲渡する』 と双葉社へ申し出た。

しかし「日本円で約14億円(一説には約20億円)で買い取れ」との内容だったため双葉社は拒絶した。

この商標権侵害の問題を解決せず、中国側は「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」の商標を今も使用し続けている。

脚注

関連項目

外部リンク

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