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コマンド&コンカー

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

コマンド&コンカー (Command & Conquer) は1995年アメリカのWestwood Studios社が制作したリアルタイムストラテジーゲーム。略してC&Cともいう。発売以来さまざまなシリーズが作られ、拡張パックを含めると10以上ものタイトルになる。シリーズトータルでの全世界での売り上げは3500万セットを超える。世界ではエイジ オブ エンパイア シリーズウォークラフトとともに絶大な人気を誇るが、日本ではセンセーションを起こせなかった。Westwood社は後にエレクトロニック・アーツ社に吸収合併される。コマンド&コンカーブランドは以後エレクトロニック・アーツ社に引き継がれることになる。

ゲームの舞台は20世紀や近未来などシリーズによって異なる。登場するユニットは架空のものが多い。また各勢力にひとり、強力で特殊な能力を有するヒーローユニットが存在するのも特徴である。

コマンド&コンカーのシリーズはストーリーから大きく3つに分けることができる。
  • タイベリアンシリーズ
  • * 初代コマンド&コンカー、ソロ・サバイバー、タイベリアン・サン、レネゲード、ティベリウム・ウォーズ
  • レッドアラートシリーズ
  • * レッドアラート、レッドアラート2
  • ジェネラルズシリーズ
  • * ジェネラルズ
    • アメリカ - 充実した装備と高い練度を誇る兵士、最新鋭の兵器を擁する。また空軍のユニットの種類も豊富。しかし生産に多くのコストがかかる。ヒーローユニットはバートン。破壊活動に優れる。
    • 中国 - 多人数の兵士による攻撃は圧倒的。それぞれのユニットの攻撃力も高い。スーパーウェポンとして核兵器を持つ。ヒーローユニットはロータス。敵の建物の占領を短時間で行える。
    • GLA - GLAの最大の武器は自己犠牲。自らの命と引き換えに敵に多大な被害を与える。またトンネルネットワークを駆使した奇襲攻撃も十八番。ただユニットの性能は他の勢力に比べ劣っており、また空軍がない。スカッドミサイルを装備する。ヒーローユニットはヤルメン・ケル。敵のドライバーの狙撃が可能。

関連製品

初代コマンド&コンカー
1995年発売。世界連合軍のGDI軍と秘密組織NOD軍との全面戦争を描いたコマンド&コンカー初代作。Tiberian Dawnとも言う。
C&C: THE COVERT OPERATIONS
: 初代C&Cの拡張パック。
初代C&Cの拡張パック。
初代C&C及びC&C: THE COVERT OPERATIONSはプレイステーションに移植された。
レッドアラート (Red Alert)
1996年発売。前作の近未来から一転して舞台は20世紀になる。Chronosphere(タイムマシンのようなもの)によってヒットラーの存在が消されてしまうが、ナチスの代わりにソ連が欧州を侵略し始める。プレイヤーはアメリカ軍かソ連軍の指揮官に扮し戦闘を勝利に導く。
C&C: レッドアラート COUNTERSTRIKE
: 1997年3月発売。16の新たなミッションと106枚の地図が加えられた拡張パック。
1997年3月発売。16の新たなミッションと106枚の地図が加えられた拡張パック。
C&C: レッドアラート THE AFTERMATH
: 1997年9月発売。18の新たなミッションと100枚の地図が加えられた拡張パック。
1997年9月発売。18の新たなミッションと100枚の地図が加えられた拡張パック。
ソロ・サバイバー (Sole Survivor)
1997年発売。
タイベリアン・サン (Tiberian Sun)
1999年8月発売。多額の予算を使って作成されたが、ユニットの特徴がはっきりせずよい評判は得られなかった。C&C2とも言う。背景は再びGDI軍とNOD軍との戦いである。
拡張パックに2000年2月に発売されたC&C: Firestormがある。
レッド・アラート2 (Red Alert 2)
2000年10月発売。描画エンジンにはタイベリアン・サンのものが使われた。ストーリーは前作のレッド・アラートを引き継いでいる。これも前作と同様人気を博した。: 拡張パックにC&C: レッドアラート YURI'S REVENGEがある。
レネゲード (Renegade)
2002年2月発売。RTSだった今までの作品に対し、この作品はFPSという異色を放った作品。コマンド&コンカシリーズ初のフル3D作品でもある。RTSでの続編を望むファンを失望させたが、マルチプレイでのゲーム性が良く新たなファンを獲得した。続編を望む声も多い。シングルプレイではプレーヤーはGDI軍のベテラン・コマンドー、ニック・パーカー大尉を操り、NOD軍の基地に潜入し破壊活動を行う。
ジェネラルズ (Generals)
2003年2月発売。これまでC&Cの開発、販売を行ってきたWestwood社はエレクトロニック・アーツ社に吸収された。ジェネラルズはエレクトロニック・アーツ社第一弾のコマンド&コンカーシリーズである。レッド・アラートやタイベリア・サンとは異なり新たなストーリーが作られた。また新しい描画エンジン-SAGE ENGINEを搭載。フル3Dが実現した。舞台は2023年。登場する勢力は、アメリカ、中国、そしてGLA (Global Liberation Army) と呼ばれるゲリラ組織の3つになった。
C&C: ジェネラルズ Zero Hour
: 2003年9月に発売されたジェネラルズの拡張パック。新しくユニットやミッションが追加された。日本未発売。
2003年9月に発売されたジェネラルズの拡張パック。新しくユニットやミッションが追加された。日本未発売。
ザファーストデケード (The First Decade)
2006年02月07日発売。コマンド&コンカーの10周年を祝う記念パッケージ。これまでに発売された全12作を1枚のDVDに収めたコレクターズエディション。またこれとは別に開発者のコメントを収録したDVDが付属する。日本未発売。
ティベリウム・ウォーズ (Tiberium Wars)
Westwood社がエレクトロニック・アーツ社に吸収される前に発売を計画していたコマンド&コンカーシリーズ。C&C3とも呼ばれる。エレクトリック・アーツが他の作品の製作に力を入れていたため、Westwoodのスタッフは不満を感じWestwoodを解散させた。またエレクトリック・アーツの商業的なスタイルは多くのWestwoodのスタッフを離職させることとなった。ティベリウム・ウォーズはエレクトリック・アーツLAと12名にも満たない前Westwoodのスタッフが参加する形で製作された。ストーリーはC&C: Tiberian Sun を引き次ぐ。日本未発売。
Kane's Wrath
2008年3月に発売されたティベリウム・ウォーズの拡張パック。新しくユニットやミッションが追加された。日本未発売。
ティベリウム(仮)(TIBERIUM)
2008年プレイステーション3用とXbox 360用の日本語版を発売予定。PLAYSTATION Network及びXbox Liveに対応し最大32人によるオンラインマルチプレイが可能。
陣営はGDIとNOD以外に、人類の住む太陽系で幾世紀も眠り続けていたScrinが参戦している。

2047年、GDIのフィラデルフィア宇宙ステーションがNODの地上から発射した核弾頭の攻撃を受けて戦争の火蓋が切って落とされる。

グラフィックには前作のジェネラルズの描画エンジンをさらに強化したものが使われている。Windows版は2007年3月28日にリリースされた。その後Xbox 360版もリリースされた。

コマンド&コンカーに類似したゲーム

社会主義国家の販売状況

社会主義国家ではレッドアラートをはじめ、反社会主義的な性質をもっているコマンド&コンカーシリーズの販売は禁止とされているところが多い。1995年にシリーズ最初であったコマンド&コンカーが中国にも販売されたものの、そのあとの作品はほとんど(香港、台湾など中国語地区除く)で発行されないようになった。なぜなら、1996年10月にリリースされたレッドアラートでは、そのストリーは社会主義国家のソビエトを邪悪な侵略者に位置づいたり、中国で社会主義の代表的で尊敬されべきリーダーとされるスターリンを(フィクションと断ってはいるが)悪役にし、そのスキャンダラスな私生活(女性秘書と不倫など)まで細かく描いており中国政府による猛反発を招ってしまったことに至ったからである(レッドアラートは世界中で大人気を呼んだ)。当時、中国で政府的背景を有する一番大手のソフト雑誌としての大衆ソフト(中国語:大衆軟件)がこのゲームに激しく批判をかけたほか、同ゲームについての情報を一切も掲載しなかったことがいまでもよく知られる。しかし海賊版ソフトが盛んであった中国では輸入禁止や情報の遮断のような手段をもってゲームの普及を阻むことが出来ず、ユーザーは海賊版の購入あるいはP2Pなどを通じて手に入れ、今尚多くの人気を博している。1990年代末から現在に至るまで中国のインターネットカフェでは必須のゲームの一つとなっている。

外部リンク

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