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パンダ

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

パンダ (panda) は、ネコ目(食肉目)内の、あるグループに属する動物の総称。現生種ではジャイアントパンダレッサーパンダ(レッドパンダ)の2種を含む。

かつては類縁関係にあると考えられていた。しかし現在では類縁関係は否定されており、「名前にパンダが入っている動物」という程度の意義しかない。

呼び名

一般にネパール語で「を食べるもの」を意味する「ポンガ」に由来するとされるが、ネパール語にはそのような単語はない。ネパール語で「(五指を含む)手のひら」を意味する「パンジャ(panja)」に由来するという説もある。

単にパンダといった場合、現在ではジャイアントパンダのことを指すことが多い。しかし、最初はレッサーパンダだけが知られていて、単に「パンダ」と呼ばれていた。ジャイアントパンダの発見後に、従来のパンダをレッサーパンダ()と呼ぶようになった。

中国語では、パンダを熊猫、ジャイアントパンダを大熊猫、レッサーパンダを小熊猫と呼ぶ。これらの使い分けは、パンダ等と同様である。「熊猫 = ジャイアントパンダ」と考えていると、あまり似ていない「」の字が使われていることは不思議だが、本来はレッサーパンダのことだということを念頭に置けば理解しやすい。

パンダの系統問題

2種のパンダにはいくつかの共通点があり、中でも有名なのが、ヒト親指と同じ役目を果たすよう進化した手根骨第6の指」の存在である。このことから、これら2種は近縁と考えられ、パンダ科(Ailuridae、先に発見されたレッサーパンダ属が模式のためレッサーパンダ科とも)が置かれることもあった。クマ科アライグマ科に入れられるときも、2種が近縁であることを前提として論じられることが多かった。

しかし、1972年血清タンパク質抗原抗体反応法により、ジャイアントパンダのみがクマに近いことが明らかになった。現在では、DNA系統学的解析により、ジャイアントパンダはクマ科、レッサーパンダはレッサーパンダ科(現生種はレッサーパンダのみ)に分類される。これら2科の関係は遠い。パンダは多系統であり、2種の共通点は収斂進化によるものだった。

パンダを含む系統

M.J.Salesaらによる系統Salesaを、絶滅種を除くなどして簡略化。なお、『ネコ目』に書かれている分類と異なり、スカンク科を置いていない。

レッサーパンダ科 (Ailuridae) は訳が違うだけでかつてのパンダ科と同じ科だが、現在のレッサーパンダ科に含まれるのはレッサーパンダおよび近縁と考えられる化石種のみである。

  • クマ下目
  • *クマ科
  • **ジャイアントパンダ
  • **その他のクマ科 + 鰭脚類
  • イタチ小目
  • *レッサーパンダ科
  • *その他のイタチ小目
  • **イタチ科
  • **アライグマ科

参考文献

外部リンク

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